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第84話 荊州城攻略

韓信の森の先にある荊州城。


四角い城の形で、地方にしてはかなりの規模の城となる。


その中で宋の民約15000程度が暮らしている。


その面全てに大きな門があり、うち3つは各他城へと道は続いている。


森から城までの直線距離は5kmほどで、その城の周りには平原が広がる。


周辺ではあちこちで反乱が発生して、常に軍を派遣している状況だ。


その中で2日前に兵3000を連れイワイ討伐隊を出したため、城内の兵力は2000に満たない。

しかし、荊州城は城壁が高く、攻め入るには相当数の兵力が必要となり、守備する官軍の将『コエンシャク』は、戦上手の為に誰も攻め入るようなもの達はいなかった。


そしてその夜、荊州城の城内に次々と武士の出で立ちの者と黒服の者数十名が穴から現れた。


現れた黒服の者たちは、森に一番近い東側の門を一瞬で制圧、開門する。


城内の兵たちが何事かと起きてくるも、時すでに遅し。


門より大群の韓信・ピット連合軍の兵士が突撃してきた。


慌てて起きてきたコエンシャクは、目の前に現れた武将と対峙した。


「我が名はラビット王国の武将、加藤清正である!」

「名のある武将とお受けした!いざ尋常に勝負!」


名乗りが終わると同時に、清正自慢の槍をコエンシャクに撃ち込んだ。


コエンシャクは両腰に差した双鞭(鉄製の棒)を取り出し、打ち返す。


清正が槍を突くとコエンシャクが後ろへ飛び、獣化した足で瞬時に清正へ飛び込んでくる。


清正は双鞭を槍の中央で止めて一気に押し戻す。


押し戻したところへ連続で突きを繰り出すが、コエンシャクは側面へ走り、清正の右肩の方から飛び込んでくる。

無防備の側面を取り、コエンシャクの一撃が決まると思われた瞬間、双鞭を清正の2本の腕ががっちりと捕まえる。


「なんだと?!」


訳が分からず硬直したコエンシャクの側頭部を、槍を捨てた清正の左右からのパンチがコエンシャクの頭部を兜越しに捉えた。


地面に倒れたコエンシャクは、朦朧とした意識で清正を見上げる。


「腕が…4本…だと」


コエンシャクはそのまま気絶してしまう。


「悪いな、拙者はケラだから手は4本あるのだよ」


そう話しながらコエンシャクを縛り上げると、半蔵より報告が入る。


「城の兵は皆始末した、あとは民間人だけだ」


うむと頷き、清正は勝鬨を上げる!


これにて宋の前線基地である荊州城は、一夜にして陥落となった。


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