チビ
(エイリアン侵略から痴漢まで)
防犯防災の店トラビス
明らかに誇大宣伝の店の店主の工藤十字はデスクに座り、お気に入りの金のコインウォッチの金色のコインの蓋を開けて、いつもの癖で時間を確認する。
今日は朝からおかしな客というか、普段とは毛並みの違う客が訪れて結構儲かり機嫌が良かった。
予定に入っていた客は上客でいつもおかしな、それで高価な物ばかり注文する女で毎回ほぼ違法な物ばかり注文してきた。それを承知で売買する十字なのだが、それについて詮索するほど十字は愚かではなかった。
チビと名付けたこの上客は、今回テイザーガンを注文してきた。
この最新式のテイザーガンは旧式のモノとは違い電線ワイヤーを飛ばす仕組みではなく
電極針の仕込まれた電気ショック弾を6発装弾してあり
標的に電気ショック弾丸を撃ち込み感電させ自由を奪う非殺傷武器である。
日本では完全に銃刀法違反だが、十字は市販のモデルガンのシングルアクションアーミーをカスタムし完全体にし販売する。
普段からボーンライダースジャケット(背骨 肋などの骨をデサインされた革ジャン)を着込みアウトロー気取りの十字だったが、以外に几帳面でインターネットの注文ばかりの時代に、直接 店に品物を取りに来る常連客のために、いつ来ても大丈夫なように準備をしていた。
程なくして、トラビスの入り口のドアが開く。
白く染めたショートカットの髪に白いライダースジャケット 鼻の右側に銀の輪っかのピアスをした女が約束の時間より少し遅れて現れる。
チビは二世なのかハーフなのかいくらか浅黒い肌色でペチャパイだか美人だった
「十字早くぅー」
チビは少し甘えるようなハスキーな声で店主を見るなりおねだりした。
十字は一応、彼女を奥の人目を避けた場所に通し用意したテイザーガンを箱から出す。
この西部劇によく出てくる有名な銃シングルアクションアーミーのモデルガンをカスタムするのがチビの注文で。望むテイザーガンを手に入れた彼女は子供の様に喜び、売買は終了する
「コレおまけね。」
十字はこの銃に合ったホルスターを彼女に手渡す。いつもは大した用事もないのにダラダラ店に居座るチビだが
彼女はホルスターに光線銃をおさめるとまるで西部劇のガンマンのような出で立ちで店をあとにする。
女ガンマンは愛車のロケットカウルにセパハン、シングルシートの銀のカフェレーサースタイルのバイクにまたがり、颯爽と街に消えていった。




