、始まりはいつも深夜テンション
ノクターンでいろいろ書いてる者ですが、紆余曲折あって百合に目覚めてこれを書きました。R−指定されてない小説を書くのは久しいのでいろいろと温かい目で見てもらえると幸いです。
草木も眠る丑三つ時、私は近所をランニングしていた。先程まで見ていた深夜アニメが今期稀に見る神展開で興奮して寝るに寝られず、つい家を飛び出してしまったのである。所謂深夜テンションというやつである。
時間も時間とあって誰ともすれ違うことはなかった。しばらくすると、ターニングポイントにしようと思っていた公園が見えてきた。ブランコと滑り台とベンチがあるだけの小さな公園だ。ただ今日に限っては話が違うようだった。公園の真ん中にイレギュラーが存在した。
「箱…?」
材質は遠目からは判断できないが、公園の真ん中に堂々と箱があった。私と同じくらいあるかは高さは1,6mより大きいくらい、縦横ともに30cm程度のそれなりに大きさの言うならば人一人入れそうな黒い箱だ。
普段なら私はそんな怪しい物には近寄らないが、深夜テンションが好奇心を刺激して近くに寄ってしまった。近づいてみても特に変化はなく、材質もわからなかった。恐る恐るながら触れてみる。
「ひゃっ」
箱がこの熱帯夜にも関わらず氷のごとく冷たかったため、思わず変な声を出してしまう。ホントに何でできているのだろうか?触れた感じ硬かったけど金属って感じでもないし。ていうか、この箱は誰がいつ何の目的でここに設置したのだろう?明日この公園で何かイベントがあるなんて話も聞いたことないしなぁ。
一面だけ見ててもわからないので、他の側面も見てみる。すると、最初に見た面の対になる面が明らかな異彩を放っていた。部分的に立体的なのだ。私の胸の高さくらいに他の部分とは明らかに材質が違うペールオレンジ(旧肌色)の丸い膨らみがあるのだ。先端付近は色が変わり突起が付いている。それが2つ、箱の中から飛び出すようについていた。ありていに言えばおっぱいみたいだった。ていうか、ぶっちゃけおっぱいそのものだった。しかも、かなり大きい。うん、かなり大きい。大事だとは思わないけど2回言いました。自身の「まあ、ないわけじゃないけど貧かな‥?」と友人に称されたモノとはもはや別物である。
「はぁ…」
そんな格差をこうも見せつけられるとため息も出るよ。吐いた息があたったのか箱についたおっぱい(以後箱パイと呼称)が軽く震える。まあ、薄々どころかがっつり気づいていたがこの箱の中には女の人が入っている。これがもし女の人じゃない人工物的なモノというならば日本の無駄な方面の技術の進歩に呆れてまたため息がでてしまう。だから、希望的観測を込めてこれは女の人だと断定する。まあ、女の人だったらだったでため息がでる事案には変わらないわけだけど。ん?よく見るとこの面には箱パイ以外にも他の面には見られない特徴があった。
「絶対に押さないで下さい…?」
箱パイの上に赤の塗料でそう書かれていた。最初からそう書かれていたのか、それとも私の以前にこの箱パイを見つけた人が悪戯で書いたのかはわからないけど、まぁなんとも試される文面である。え?バラエティー的な押さないで下さいなの?それともバランス崩して危ないからの押さないで下さいなの?
普通なら押す押さない以前にここから早々に立ち去るのが世界なのだろうが、深夜テンションで判断が鈍っていたのか私は悩んだ末に押すことにした。冷静に考えれば絶対的におかしな選択だが深夜テンションでおかしくなってる状態には冷静になれは酷な話だ。
しかし、押すと言ってもどこを押せばいいのだろう?うーん?目を箱パイに再度落とすと、主張するように顕現する乳首が目に入る。これか⁉これなの?
なんとなく周りを見回す。誰もいないよね?いや、別に同性ですし、そもそもこんな場所で露出してる方が悪いし私は悪いことしてる訳ではなくて、うん。
「あのー、押しますね。いいですね?うん、いいね。お願いしまーす」
確認とは言えない確認をとり、左手の人差し指で優しく押す。箱パイは信じられないほど柔らかく私の指は沈み、包まれていく。
これが、おっぱい?なら、私の胸にあるモノは何なんだろうか?
そんな自己嫌悪に陥りながらも、私は箱パイから指を離せないでいた。それどころか少し押す力を強めたまでもある。だめだ、この感触は人をだめにする。もう箱パイなんて言えない箱パイ(神)だ。クラスの男子がおっぱいおっぱいってはしゃぐ気持ちが少しわかってしまう。これは水泳の着替えの際にクラスメイトのを揉む友人の気持ちがわかる。因みに私はこの胸故にその友人の被害にはあわない。
そんな感慨に浸っていると、不意に箱からドンッと音がした。
「ん?」
すると次の瞬間、箱から二本の腕が飛び出し私の腕を掴んだ。
「うにゃーー」
女の人が入っていると気づいていながらも軽くホラーであった。変な声Part2が出てしまった。
「捕まえました。私の御主人様ぁ」
続いて聞こえて来たのは予想通り女の人の予想外の言葉。
「ふぇ?」
こうして私、三澤燔照子は変な声Part3はあげることになった。
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