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契約

 汝、何を望む?


「永遠の時を生きる者に」


何故、その望みを望む?


「過去を愛し、

 現在に絶望し、

 未来を信じられないから」


 その代償に何を捧げる?


「捧げる?

 代償なら既に捧げている。

 永遠こそ我、最大の贖罪。

 不死こそ我、最大の代償」


 汝、その望みで何を得る?


「希望を。

 永遠に叶えられない希望を。

 それだけが、私の望み」


 汝、契約の不履行は知っているか?


「知っている。

 それがどうしたのいうのか?

 全てを失ってもなお死ぬのが恐ろしい。

 それ以上に、この姿を失うのが怖いのだ」


 契約は結ばれた。

 そなたにはその願いを与えよう。

 だからこそ問おう。

 汝、どうしてその姿にこだわる?


「あの人が唯一覚えている姿だから。

 戦火で消えたあの人が私を見つけやすいように」

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