86ヘッドの復活
「ただいまー」
俺たちは新宿に戻って来た。
階段を下り、仕事部屋に入った。
「あれ、オーディンいないじゃん」
「ほんとだな」
仕事部屋の電気はついたままだった。
「手に入れた情報を整理しよう」
「そうだな」
アルチュールはロッカーからパソコンを取り出した。
ガチャン
「お、もう帰ってたのか」
「風見について、情報共有をしたい」
風呂上がりのオーディンがやってきた。
髪の毛は濡れたままだった。
「その作戦も、うまくいったか?」
オーディンは俺の手のひらを指差した。
「うん」
今回の作戦———
「手のひらに合図の仕方を書いといて正解だったな」
実は、俺は自分の手のひらに事前にあることを書いていた。
それは、”練馬統合を知っていたら質問をしろ”と。
「その時、風見は俺たちに質問をしたんだ。架空の旅行についての」
「てことは、風見は練馬統合について何かしら知っているってことか?」
オーディンはアルチュールの隣に座った。
2人とも同じパソコンの画面を見ていた。
「これが、間接的に情報を収集する手段なんだな」
「風見が練馬統合の何を知っているんだ?それは聞いてこなかったのか?」
「あぁ。また今後行くことを想定したらからな」
オーディンは納得して頷いていた。
「じゃあまた面会行かかきゃか」
「しょうがない」
「俺らがこんな仕事してるってバレないようにしないと。無言で伝えるのはいいが、監視カメラでバレるかもしれないらか」
「了解」
風見がが何かしらの情報を持っているのは確かだった。
コンコンコン
「はーい」
「コア!?いるか?」
外から、顔色が変わった林村がいた。
「どうした?」
「落ち着いて聞いてくれよ.....セレナが———」
俺は椅子を蹴り倒した。
そして、彼女の元へ向かった。




