王都と鉱山依頼
第二十五話王都と鉱山依頼
王都にて異界の扉の管理をしている会社の社長室に呼ばれた。
「職員の親友を救ってくれたこと感謝する。これで彼女も仕事に集中出来るだろう。そしてこれからが本題なのだが、二人に依頼したい。ちょいとばかし面倒くさい依頼でな受けてくれる冒険者が中々現れないのだ」
社長相手にミアは『勿体ぶらずに早く教えてほしい』と発言しているのを見て、内心ソワソワしている。
それとレンのことは言わなくても良いのだろうかと思いながらも使役という形にすれば問題はないかなと自己解決させた。
「君たち二人に受けてほしいのは、カシド鉱山の魔物討伐だ」
カシド鉱山という名前を聞いたミアが顔がめんどくさいと言わんばかりに変わった。
「ねえミア、カシド鉱山ってそんなにめんどくさいの?」
「地形上は特に問題はないんだけど、鉱山内の魔物は強固な身体の作りをしている上に魔法耐性もあって回数を重ねないと倒せないのが多いんだ」
貫通系の攻撃を覚えればすぐに終わるのだろうけど、私には無理だから回数攻撃するしかない。
社長はミア様に依頼書を見せた。
「ミア様、どうですか?」
ミアは依頼書に見てすぐに指摘した。
「社長、依頼料が多すぎる上に場所が場所だからそりゃあ断られるよ。怪しさ満点だよ。まあ私たちは受けるよ、任せて」
「ミア様に任せられるのでしたら、安心です」
そのために私たちに頼んだのではと言いかけたが、喉元で止めた。
その後社長と別れた私はミアに案内されながらカシド鉱山に向かった。
レンは私たちの匂いを追ってすぐに追いついた。
「なんでこんなとこにいるんだ? ……依頼だろ、何か食べ物貰ったのか?」
「食べ物は貰っていないけど、依頼を達成すれば数年は食べ放題に出来るぐらいのお金は貰えるよ」
レンが食べすぎなければの話だけどね。
なんか、今フラグが立ったような……気のせいだよね。
鉱山前にはカシド鉱山と書かれた看板が立っていた。
するとレンが、匂いを嗅ぎ始め違和感を感じたようだ。
「ミア、ラウダ、変な匂いがする」
私が嗅いでみると今まで嗅いだ鉱物などとも違い何か色んなものを混ぜ込んだような匂いだ。
最近嗅いだような…………そうだあの弁当と似た匂いだ。
いやまさかそんなことないでしょ。
私たちが鉱山に入ると中には巨大な蠍のような魔物がうじゃうじゃいた。
「あの虫の中身の肉美味そうだぞ!!」
レンはそう叫びながら齧り付くために走った。
「硬っ!?」
蠍の外骨格はレンの牙を火花を散らすほどの勢いで弾いた。
するとレンの瞳には炎のようなものが宿り、ものすごい速度を上げ同じ場所を何度も齧り外骨格を砕いた。
「この肉、美味いぞ二人とも!!」
私たちはカシド鉱山の魔物討伐依頼を開始した。
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