Lo194.『聖女』の天恵を持つセクシーギャル
あれから瞬く間に時間は過ぎました。
私はいつものように特級聖女の部屋で絵を描いていました。
ふにゅう。とりあえず私達はノルマのダンジョンの50階層はクリアしました。一応目標達成です。
「はぁ……ユーくん達まだ私を見つけてくれないんですかねぇ?」
私はそうつぶやきました。【聖王御前試合】まであと3日まで迫りましたが、未だにユーくんは見つけてくれず。うーん、今頃どうしてるんでしょうねぇ?
同じ部屋にはエールちゃんもいて、何か書類仕事を黙々としています。
重要イベントの3日前だというのに、なんでしょう? このいつも通りの平穏な時間は。
まぁ、そわそわしても仕方ないですし普段通り過ごすしかないんですが……なんか変わったことでも起きないですかねぇ?
私がそう思ってたら、どうやら事件は起こってしまうようで……
がたっ
唐突に何か物音がしました。
ぴくりと反応したエールちゃんが書類の手を止めてつぶやきます。
「……来客です」
「え? 来客?」
ぱかり。
部屋の床板を外して侵入者が入ってきました。侵入者は……きなこちゃんです!
なんですかそれ!? カラクリ屋敷ですか!?
そんな仕組みがこの部屋に!?
「ドーモ。連れてきた。裏切り者を」
「え、びとれいやー? 何かのアニメの話ですか?」
そう言ったきなこちゃんに続いて、もう一人が床から出てきました。
女の子です。高校生くらいの。
雑誌モデルのように整ったスタイルと目鼻立ち。茶髪と金髪のグラデーションになったプリンみたいな頭。
そして何故かバニーガール衣装……
こ、これはセクシーギャルですか!?
「いえーい、呼ばれて飛び出てきたじぇい☆」
「なるほど……あなたが『聖女』の天恵を持つ者ですか」
「あー、ね。まーそゆやつ。しらんけど」
そのバニーガールの女の子は軽いノリで挨拶してきました!
めっちゃキャピキャピしてます!!
どう見てもギャルだーーーーー!!
「じゃあワタシはコヤツの相手めんどいからどっかいってくる。探さないでください」
「あ、きなこちゃん!?」
「きなこっちつめたくね!?」
そう言ってきなこちゃんはどっか行ってしまいました。苦手なんですかね、このギャルの子のこと?
ギャルの方はこっちを向いてきゅるんっとギャルピースのポーズを取りました。
「自己紹介しとくねー。あーしは保里井聖子。しょうは聖徳太子の聖で聖子だぜー。『聖女』の天恵持ってるよ☆ よろしくぴー♪」
「よ、良く分かんないですけど、こちらこそよろしくお願いします!」
なんかいきなり濃いキャラですね! ほりいしょうこさん……日本人の名前です!
ということは、【勇者召喚】されたクラスメイトの人ですか!?
この子が『聖女』の天恵を持ってる? 一体このバニー姿のどこが聖女なんですか!?
もう性欲の性女ですよ!
エールちゃんは相手の服装には特に気にせず挨拶を返します。
「ホリイさん、よろしくお願いします。私は特級聖女を務めるリュミエールです」
「しってるしってる。エールちゃんっしょ。かわいいねー♪」
「この部屋は結界で守られているので盗聴の類いはありません。お互いに腹を割って話しましょう。有意義な話し合いになるといいですね」
「あーしもエールちゃんとずっと話したかったからうれぴーよ♪」
え? これからなんか話し合い始まるんですか?
私、何も聞いてないんですけど。
私が頭にクエスチョンマークを浮かべてると、バニーギャルの子が私を見て駆け寄ってきました!
そして私を腋から持ち上げ! 抱き着きました!?
むぎゅう! お、おっぱいが顔に当たります!!
「ぎゃー! かわいいー! この子お持ち帰りしていい!?」
「だめです」
「じゃあモフっとくわ。すーはーすーはー」
「にゅわー!? なんでいきなり私の頭頂部を嗅いでるんですか!?」
「え? そんなん自然の成り行きじゃん?」
あ、なるほど自然の成り行きなんですか。なら仕方ないですね……?
ま、まぁ今までここまでアグレッシブな人があまりいなかっただけで、今の私って可愛いケモ耳幼女ですからね?
……今回はそのおっぱいに免じて許してあげます。
エールちゃんはそんな私に話をします。
「一応貴方にも説明しますが、彼女はいわゆる『内通者』というやつです。交友関係の広いルナコを通じて、色々と情報提供をしてもらっていました。こうして直接話をする機会は今までありませんでしたけど」
え、内通者なんですか? てゆーかルナ子ちゃんほんとコミュ力強いですね! コミュ障の多いエールちゃん陣営にとって貴重な人材です。
「あーね。だって『聖女』の天恵を持つあーしと特級聖女のエールちゃんがみんなの前で雑談なんかできないじゃん? 敵同士みたいなもんだし」
「え、敵なんですか?」
「はい。以前貴方が危惧していた通り……どうやら聖王派は特級聖女の私を追放し、『聖女』の天恵を持つ彼女を新たな特級聖女に仕立て上げるつもりです。つまり彼女は将来的には簒奪者ですね」
あー、そうなんですか?
ふむふむ。かねてより私が危惧していた通り、エールちゃんポイ捨て計画はマジで進んでいたみたいです。
いやー私の推測当たってたんですね。
まぁ聖王派がエールちゃんを孤立させてる時点でそうとしか思えなかったんですけど。
「でもあーしはエールちゃんの方がすこだなー? かわいいし、かわいいし」
「えっと、つまりギャルさんは私達の味方してくれるんですか?」
「んー、今のところは敵でも無いし味方でも無い感じ? 表向きは敵対。でも裏では協力はするよーみたいな感じ?」
「要するにコウモリですね」
「ひっどー。まー間違っちゃないけどさー」
ギャルはぷりぷり怒りながらも肯定します。
「ふにゅ、とりあえず良く分かんないです。結局今日は何の話をしにきたんですかギャルの人?」
「保里井聖子ね。ホリーちゃんでもショーコちゃんでもいいよ☆」
「じゃあホリーちゃんと呼びます!」
「じゃああーしはキミのこと『たぬきち』って呼ぶね!」
「なんでですか!?」
「え、なんか雰囲気たぬきっぽい。ほら言うっしょ? 緑のたぬきって」
「はじめて言われましたよ!?」
この獣人のケモミミとケモ尻尾は、確かに自分でも犬なのか猫なのか分かってないところがあります。しかしここに来てたぬきとは……新たな説が生まれてしまったじゃないですか!
チーちゃんはたぬきだった!? うどんのCMに出れますか!?
ギャルのホリーちゃんは私とエールちゃんをじろじろと交互に見て言います。
「いやー、こうして近くでみるとマジ2人とも神ってんね」
「神ってる?とは……」
「オーラ出てんの。神っぽいオーラ」
「はぁ……?」
良く分かりませんけど、神ってるっぽいです。可愛さのことかな?
「あーしさ。昔から霊感強いって言われてんの。みんなが見えないもの見えたり、感じないものを感じたりするし。エールちゃんとたぬきちはヤバいね。めっちゃ神ってるわ」
ふむ、霊感……? 心霊番組とかでよく出る単語ですね。このギャルは幽霊が見えるってことですかね?
神ってるってのは良く分かりませんが。
「んでさー、話変わるけどさぁ。見えてたのよ。この世界に来る前さぁ。なんかやべーやつ」
「やべーやつ……? 何の話ですか?」
「みんな見えてなかったし、覚えてないけどさ、あれ。るなちーは【魔王】って言ってたなー」
「……!?」
魔王……!?
この人は、魔王が見えてたというんですか!
その魔王は……やはり私が会った魔王の影と同一のものなのでしょうか?
てゆーか『るなちー』ってルナ子ちゃんのことかな?
「うちらさぁ、死んだんっしょ? あのとき。みんな覚えてねーけど」
「……すみません。そのへんは私にも良く分かりません。【勇者召喚】がどういったプロセスで行われているかは王家しか知らないので」
「あーいいよ。エールちゃんのせいじゃないんでしょ?」
特級聖女であるエールちゃんも関わることが出来なかった【勇者召喚】の儀式ですか……
かつて闇龗神は言ってました。あれはやってはいけない禁断の儀式だったと。
そのせいで現世に魔王が召喚され、彼女達の命は奪われたのだと……いうなれば、【勇者召喚】された子たちはただの被害者ですよね。
「まー、でもさー。こっちの世界にいきなり連れてこられたせーで、最近みんなストレスたまっててさー。やっぱ元の世界に戻りたい人多いよねー」
「そちらの方は雰囲気悪いんですか?」
「あんま良くないねー。結局みんな魔王討伐するとか唐突に言われても意味分かんないって感じだし? そりゃゲームみたいな世界だからやる気なやつもいるけどさぁ。自暴自棄みたいな子もいて、あーしがなだめてなきゃとっくに崩壊してるわー」
ふむ。確かにもっと荒れてもいいと思ってたんですけど、この人がケアしてたからまとまってたんですか。
コミュ力高そうですしね。ギャルすごい
「私としては貴方たちが自壊して空中分解しても好都合ですが……」
「ひどっ! もっとこっちを労わってよエールちゃーん!」
「正直、【勇者召喚】とか大層な名前がついてるくらいなので、私に匹敵する人物がゴロゴロ出てくるかと思っていました。でも聞く限りそうでもなさそうなので。期待外れというところですか」
「えー? こう見えて結構頑張ってるし周りからの評判高いんだけどあーし達? どんだけ求めるレベル高いのよエールちゃん」
「こちらのキナコとルナコの方が『天恵持ち』より優秀そうなので、魔王討伐はこちらを頼ることにします」
「見限るのはっや! そりゃ『魔法少女』と比べるのは反則じゃん!」
「え、ホリーちゃんは魔法少女のこと知ってるんですか!?」
どうして一般人のギャルが魔法少女のこと知ってるんですか?
クラスのみんなには内緒じゃなかったんですか!?
「ん、あーし元魔法少女。半年で辞めたけど」
「え、そうなんですか!?」
「辞めた理由は受験勉強。今の高校受けるのにあーし成績悪くてさー。がんばってべんきょーしたのよー」
「ほへー」
あーなるほど、ホリーちゃんは引退した魔法少女だったんですね。そういえば魔法少女活動はボランティアってルナ子ちゃんも言ってましたね。しかし強制されずにいつでも辞められるっていいですねぇ。どこぞのQBの契約とは比べ物にならないほどゆるい契約です。
「ちなみに通ってた高校ってそんなに偏差値高いところなんですか?」
「たかいよー? 小中高大一貫のエスカレーター式で、だいたい偏差値70くらい?」
「たっか!? まじですか!?」
なんと……彼女達はめちゃくちゃ頭のいい学校に通っていたみたいです!
……あれ? ちょっと待ってください……西蓮寺さんが頭良いの解釈違いですね?
いや、あれでもスペックは高い方なのかもしれません。ちょっと不器用なだけで。見た目はちゃんとクールで頭良さそうなんですよね。
「まぁそんな感じだから、うちのクラスにテンプレみたいな不良とかいないっしょ? 基本みんな真面目チャンだからさー」
「ふむふむ。確かに普通のクラス転移ものなら調子に乗った不良生徒が暴走しそうなものですねぇ」
「ないない。一番の不良がきなこっちくらいだもん」
「なるほど……大人しめな子が多いと思いました」
どうやらきなこちゃんがクラスで一番不良みたいです。あれはただのニンジャなだけなんですけどね。
「ルナ子ちゃんときなこちゃんとは前から知り合いなんですか?」
「昔さー、魔法少女繋がりでるなちーと魔法少女友達になってさー。きなこっちは割と関係薄いけど、その縁でちょっと知ってる感じ? そんな感じで色々情報交換してたのよー」
「こちらの情報を向こうに流したりしてませんか?」
「してないしてない。あーしも命は惜しいし。ぶっちゃけこの国で一番つえーのエールちゃんっしょ?」
「そうですね。賢明な判断です」
「こーしてチョクで話に来たのもぶっちゃけ命乞いみたいなもんだしー」
命乞い? どういうことでしょうか?
「ぶっちゃけさぁ、あーしもこの国のこと信用してないんだわ。ほら、初日に3人が投獄されたじゃん? あれが結構効いたっつーか、信じられんわーというか」
「あー、私たちのことですね。あれは酷かったですねぇ」
「もうエールちゃんの方が信用できるっつーかね? なんかキミら奴隷の首輪してる割に、あーしらより居心地よさそうじゃん」
「そうですねぇ。人間関係は悪くない職場だと思ってます」
まぁ、実際はエールちゃんより聖王派の方が待遇自体はいいと思うんですよ。あっちは奴隷の首輪もしてないし、どうせ毎日勇者の館で贅沢三昧と酒池肉林してるんでしょう?
こっちは普通に兵士用の食堂でご飯食べてるし、無給ですからね、無給。
まぁ色々と買ってもらってるから別にいいんですけど。買い物行くときのお財布は全部エールちゃん持ちですし。
あれ? そう考えると無給のデメリットあんまり無いですね?
でもまぁ、待遇うんぬんじゃなくて結局は人間関係。エールちゃんは割と融通が効くし結構こっちの言うことを素直に聞いてくれます。そこらへんはほんと楽です。
エールちゃんが事務仕事してる最中に私が絵を描いてても何の文句も言われないですし。器がでかいというか、何も気にしてないというか。
あとかわいいです。エールちゃんはかわいい。
「こちらに来ますか? 労働力なら歓迎します」
「いや無理。今がっちり囲われてるからさー。抜けるとか無理無理。殺されちゃうって。だからこうやって見つかんないように水面下で動いてんの」
「殺される? そんなにやばいんですか?」
「そもそもあーしら弱いじゃん。『天恵持ち』とか言われてっけど、まだ大半がCランク冒険者程度だし? それに現代日本人だよ? 戦闘経験があったわけでもないしさぁ」
「ふむ……貴方たちは【聖湖の迷宮】は何階層まで行きましたか?」
「大半が30階層くらいでギブ。でもあーしのグループは50階層までいったよ。高橋いるし」
おー、私達と同じですね。こちらは魔法少女の変身無しとはいえ、なかなかやりますねぇ。
「『勇者』の天恵を持つタカハシですか……やはり彼が突出して強いのですか?」
「ん、まーね。高橋は文武両道で何でもできる。中学のときは生徒会長だったし、親は政治家。剣道や武道もやってたんだって」
うえー、漫画に出て来そうなハイスペック人物だったんですねぇあのイケメンくん。天は二物も三物も与える。実にズルいです。
「ふむ……天恵抜きにしても優秀な人物のようですね」
「まーねー。そっちも魔法少女といえど『変身』抜きじゃ勝てないかもよー?」
「なるほど……」
「あとさー、悲報なんだけどさー」
「悲報?」
なんですか、悲報って? なんか悪いことでもあるんですか?
「【聖王御前試合】の試合形式、タッグでの試合になったわー。こっちは『勇者』の高橋と『聖女』のあーしで出るわ」
「タッグですか……タイマンではなく?」
「ぶっちゃけあーしらに一番有利な形式ね。あーしの『聖女』の天恵ってめっちゃバフみあるんよ。高橋めっちゃ強化されっから。2倍くらい強くなる。マジで勝てんと思う」
「それほどですか……」
「聖王派はガチで負かす気よ? そりゃ魔法少女が『変身』したら勝てるだろうけどさー。人前で絶対使いたくないっしょ?」
「まぁそうですね。衆目の面前で切り札を晒すメリットが全くないですし……貴方は手加減してくれるとかは無いんですか?」
「無理無理。手抜いたら絶対バレっし。あいつガチだからなー高橋」
ほえー、そんなにガチなんですか。こっちはそこまで必死になって勝つ気ないんですけどね。まぁ勝てたら聖王派の面子潰せて面白いなーと思っただけですし。
そしてホリーちゃんは少し低い声色で言いました。
「あとさぁ……これからするのは根拠のない話ですまんけど、聞いてくれる?」
「根拠のない話……ですか?」
何の話をするのか分かりませんが、どうやら真剣な訴えのようです。
「あーしの霊感がなんとなく告げてるんだけどさー。なんか近いうちにめっちゃやべーことが起きそうな気がするんよね」
「やべーこととは……?」
「んー、うまくせつめいできん。こう、ざわざわーっと来てる感じするのよ。こういう感じが来ると、なんか近いうちに事故とかよく起きっからさぁ……しらんけど」
「虫の知らせ……というやつですか」
「あーし虫じゃねーけどそんな感じー」
ふむ……やべーことが起きるですか。実にあいまいですね……対策が立てようも無いです。
「エールちゃんには悪いんだけどさぁ……やべーことが起こりそうになったら、あーしら即そっちに寝返っからさ。守ってくんない? まじで」
「私個人としては別に貴方たちがどうなろうとよいのですが……」
「え、エールちゃーん?」
「ただ……私の尊敬する人は、貴方たちのことを必ず救おうとするはずです。彼女の真似事でしかありませんが、そのときになったら私は貴方たちを守ると約束しましょう」
「エールちゃん!! まじ神ーーーー!!!」
そうしてホリーさんはエールちゃんに抱き着きました。エールちゃんはおっぱいに挟まれて迷惑そうな顔をしてました。
…………
そしてホリーさんが去った後。
エールちゃんが私に聞きました。
「どうでしたか、彼女の印象は?」
「ふみゅ。ギャルですねぇ。きゃぴきゃぴです」
「きゃぴきゃぴですか」
「ですけど……ちょっと油断ならないですね。あのバニーガールコス、私達を誘惑する為に着てきたんですよきっと。おっぱいのところペロンってめくりたかったです」
「……なんか貴方に聞いたのが間違いだった気がします」
むぅ、本質を突いたつもりなのに。
仕方ないので真面目に説明しますか。
「つまり、彼女は非常にしたたかです。こっちの好感度を上げるように印象付けてますし、生存保証を少しでも得ようと交渉してきた感じですね」
「やはり……コウモリですか」
「はい。たぶん生き残れる陣営にいたいタイプの人間ですね。こっちにも協力してくれますけど、おそらくこっちの情勢が悪くなれば普通に向こうにつくんじゃないですかねぇ」
それに元魔法少女ということでスペックも普通に高そうですし、霊感も強い。暴力一辺倒のエールちゃんとはまた違う柔軟な強みを持ってます。
おそらくあの子がクラスを支えるムードメーカーで屋台骨……
こうしてこっそり味方をしてくれるうちはいいですけど、完全に敵に回ったら厄介な気がします。
「それに、エールちゃんがめちゃくちゃ強いと見抜いてるのも何気にすごくないですか? 見た目だけなら神聖騎士団の方が立派なのに」
「そうですね。私は見た目で舐められやすいのでつい暴力を誇示してしまいますが、全く必要なくて驚きました」
いや、暴力を誇示しないでください。まぁだからこそビビってる人も結構いるので、メリットでもあるんですがね?
「彼女の見極めの良さと臨機応変さ……場合によってはタカハシよりよっぽど厄介なのでは?」
「まぁ、逆にこっちが有利になれば全力で媚び売って味方になってくれますよ。そういう感じです」
「……あなた普通に真面目に考察できますよね。普段はふざけてるのですか?」
「はい、ふざけてます!」
私がそう言うと、エールちゃんがほっぺをつねってきたのでした。
いひゃい。
Q.偏差値高い学校だけど、西蓮寺さんも頭良いの?
A.西蓮寺さんは小学校からのエスカレーター組で、成績は普通に悪いです。
でもクールな見た目だから頭良さそうって思われてます。
月子は成績足りないけどギリギリ補欠合格できるくらいの点数です。
きなこはふつうに頭めっちゃいいです。父がニンジャで母がスパイなので。しらんけど




