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幼女勇者チーちゃんの異世界奮闘記 ~限界ロリコンアラサー女がオリキャラ幼女に転生した結果 ><~  作者: オフィ


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170/244

Lo170.きなこちゃんの戦い方は……汚いな流石ニンジャ汚い

 というわけで、特級聖女リュミエール様の有難いご指導で修行パートになってます。

 さて、エールちゃんのご指導はいかほどに……!?


「とりあえず武器取ってお互いに殴り合ってください」

「雑!?」


 はい、めっちゃ雑でした。こういうところが非常に幼女。

 ルナ子ちゃんがおずおずと手を上げます。


「えーと、私達素人だから怪我しちゃうと思うんだけど……」

「なるほど……確かにそうですね。ならば経験者の私が胸を貸すことにしましょう。さあいつでもどうぞ」

「えええ!? そっちの方が怪我しそうですよ!?」

「たぶん大丈夫です。自信あります」


 ま、全く信用できない……

 エールちゃんの戦い方は今まで見てきて、なんとなく分かってます。この子、めっちゃ物理的に杖ぶんぶんしてくるんですけど、力任せで大雑把というか……戦い方も割と雑っぽさがあるんですよね。


「ならばワタシがエントリーしよう」


 きなこちゃんがカラテのポーズで構えました。


「なるほど、先鋒は貴方ですか。勝ち抜き戦というわけですね」

「勝ち抜き戦じゃなくて訓練ですよ!?」


 きなこちゃんが大地を蹴りました。姿勢は低いです! 這うように地面を走ります。

 そしてエールちゃんの真正面に詰めてそのままチョップをします!

 エールちゃんはそれを迎え撃つように杖を構えました。防御の構えです!


 きなこちゃんは……攻撃すると見せかけてビタッと寸前でチョップが止まりました。今のはエールちゃんの防御の方が速かった。防がれると見て攻撃を止めたのでしょう。

 しかしそこで妙手! きなこちゃんが親指で何かを弾きました! ほんの指先ほどの大きさの小石です!!


 その小石はエールちゃんのガードをすり抜け、目をめがけていきます。

 目潰しです! いきなり目潰しを狙ってます!! 幼女相手に!?

 エールちゃんが思わず目を閉じると、まぶたに小石が当たりました。ほんの小指程度の石でしたが、眼球にあたったら目が潰れます。容赦ないですね!?


 というかエールちゃんは片目隠しの幼女ですので、これで実質両目が塞がれた形になります!

 そしてきなこちゃんは、エールちゃんの杖を持ってる小指に向かってチョップ! チョップ! チョップ!!

 3回チョップをしました!? ひどっ!!!


「……っ!」


 エールちゃんが目をつむったまま杖を振り回します! 小指をチョップされても杖は落としませんでした!!

 ぐるんと回った杖をきなこちゃんが余裕でかわし……いや、風圧がやばいです!

 杖の風圧がきなこちゃんをとらえ、パアンと空気が弾ける音がします!!

 きなこちゃん、服が破れました! そして吹っ飛びました!!


 ドンッ! ごろごろごろ……

 きなこちゃんは直接攻撃が当たってないにも関わらず、10m以上吹っ飛びました!

 KOです!!!


「……あいむるーざー」


 きなこちゃんは倒れたまま言いました。あの、服破けてますよ。メイド服中破状態です。


「大丈夫!? きなこちゃん!!」

「油断と慢心を突いたつもりだった……無念おーのー

「結構酷いことやってたよね!!?」


 はい、きなこちゃんの戦い方は非常に酷いやつでした。目潰し狙いの小石投げ、小指に向かってチョップ連打。汚いな、流石忍者汚い。

 エールちゃんはゆっくりと目を開けました。


「いえ……素晴らしいです。あそこまで正確に狙い撃ちされるとは……『天恵無し(ノーギフト)』とは思えない動きです。むしろ好ましいです」

「好ましいんですかあれ!?」

「ただ、惜しむらくは……全くのパワー不足です。あの小石はビックリしましたが、瞼の上からでもそんなに痛くなかったですし、小指もダメージを特に負ってません」

「そうなんですか!? エールちゃん丈夫ですね!」

「レベル差……というやつでしょうか。おそらく異世界に来たばかりの貴方のレベルは1。そして私のレベルは神聖国内で最も高いレベル9です」


 なっ、なんですと!? レベル9!?

 一般的に最高レベルとされてるのはレベル7です。それを2つも上回るとは……ハルテンでは聞いたことの無いレベルです。この幼女、【片目の怪物ワンアイド・モンスター】と言われるだけありますね。

 一方、他の人はピンと来てないようです。ルナ子ちゃんと西蓮寺さんが話してます。


「レベル9って……高いのかな?」

「……ゲームによる。私のネトゲでのレベルは136」

「西蓮寺さん、ネトゲやってるの!? 全く興味無さそうなクールな見た目なのに!?」

「……まぁ、全然ライト勢だけど。まだプレイ2000時間しかやってない」

「結構やってないそれ!?」


 西蓮寺さん、クールな見た目なのにめっちゃゲーマーです。おそらくギャップ萌えを狙ってますね?


「今のままでは、キナコは私の敵ではありません……ですがレベル1でこの動きは驚異的です。戦闘経験があるのですか?」

無回答ノーコメもありや

「なるほど……」


 何がなるほどなのか分かりませんが、きなこちゃんは結構有望株っぽいです。やはり彼女は……ニンジャなのですかね? あ、ニンジャは忍者とは違います。ニンジャはニンジャなので。


「さて、あとの3人も来てください」

「えええ……やっぱりやるんですか?」

「やだなぁ……」

「やる気なんてナッス……」

「嫌は許しません」


 その後、私達3人はそれぞれ訓練用の武器を持ってエールちゃんに襲い掛かりましたが、特に見せ場なく普通にやられました。唯一の『天恵』持ちの西蓮寺さんもめちゃくちゃ弱かったです。

 いや、彼女が弱いんじゃなくて……差がありすぎますね! エールちゃんがそもそも強いんです!!


 しかし終わった後、エールちゃんが私に言いました。


「……えと、あなたチーちゃんって言いましたっけ?」

「はい、チーちゃんです……ぐふっ」

「私より小さな体なのにとても俊敏で驚きました。貴方がこの中で一番強いです」

「……はい?」


 え、いや。私特に何もせず一方的にボコられただけなんですけど……? エールちゃんは何故か私を期待の目で見るのでした。


「あとサイレンジシズカが一番弱いです。一番背が高いのに一番すっとろくて、とにかく弱いです」

「知ってた。あまりにも酷い言われようで草生える……」


 そう言って西蓮寺さんががっくりとうなだれました。あ、やっぱ弱いんですねこの人。

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― 新着の感想 ―
チーちゃんが一番強いだと? レベルが高いからかな?
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