410 シェアと感性
「質問です。男子校と女子校があります。白いシャツと黒い靴下、眼鏡を着用している男性を探す場合、どちらの学校に探しに行きますか?」
「当然、男子校です」
「何故ですか?」
「男性を探したいのに、女子校に行っても見付かるはずが無いじゃないですか」
「職員室に行けば、居ませんか?」
「教師ですか……でも、普通は男子校に行くでしょ。生徒に該当する人が居れば、早く見付けられます」
「そうですよね。効率を考えるのが普通です。では、七割が該当する条件と、一割しか該当しない条件、報酬が同額なら、どちらの捜索を引き受けたいですか?」
「当然、七割の方ですよ」
「OSという単語を、耳にしたことくらいはあると思います。二〇二二年六月時点のOSシェア率は、Windowsが七六.三パーセント、Macが一四.六パーセント、Linuxは二.四パーセントでした。『竹中さんが指定したOSの利用者を連れてきたら、一万円あげます』と言われたら、どのOSを選択しますか?」
「当然、Windowsです」
「効率で選んだのですか?」
「はい」
「では、WindowsとMac、どちらが安全ですか?」
「知りません」
「乱破の被害に遭っている件数は、Windowsが圧倒的に多いです。では、Macは安全ですか?」
「知りません。でも、大勢がWindowsを標的にしているのだろうなとは思います」
「そうですね。大勢が使っているとか、有名だから安心ではなく、標的にされやすいという感性が必要です」
「なるほど! 理解出来ました」




