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私の意地

 見て欲しいけど、見て欲しくない。

 今まで気付かなかったけど、これは私の作品すべてに共通してるようで。


 ポエムっぽい、スタートばかり。

 いきなり、主人公の世界観を語らせてもついていけないよね。冒頭が大事なのに。自分から読者様を遠ざけてるような……。

 もしかしたら、無意識にやってたのかも。

 まあ、いいや。


 今回は、残念な話。

 昼休み。最近は気分が安定してたから、お洒落なカフェに行った。


 なんか、海沿いにあるような店。

 観葉植物に囲まれた、小さなウッドデッキのオープンカフェ。


 あんにゅいな、BGMが流れて……。


 300円のオレンジジュースを注文。

 テーブル席じゃなく、カウンターで。


 店員のお姉さんの準備を、何気なくぼ~っと目で追っていると、見たことのある900mlの紙パック。


 私がスーパーで、いつも買ってるやつ!

 100円ちょっとの!


 家族の潤いオレンジ。スジャータめいらくさん。独り身の私も潤ってます。


 氷の入った透明のカップに、注いで……。


「お待たせしました!」


 実に爽やかな笑顔。


 ああ、200円……。200円……。


 雰囲気だ。お洒落な、雰囲気に200円払ったんだ。


 入り口で、4名のおしゃれなマダムとすれ違う。

 サングラスをかけた、タレントのRIKACOさんみたいな人達。THE・陽キャ。


 テーブル席はふたつだけ。

 あの方たちの横で飲むの? 

 人が苦手な私が?


 ムリッ!


 結局、職場の事務所で飲んだ。グレーの事務用デスクで。


 その日の帰り、いつもの100円ちょっとのオレンジジュースを3本買ってやったぜ!


 しばらく、捨てずに持って帰った透明カップに入れて飲んでやる。


 これは、割と最近。7月の終わりくらいの話。

 今は、オレンジジュース見たくもない。

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