ビーバーの巣の中で
「コアサーチ、そこの曲がり角にいる、迂回しよう」
「分かりました」
「全部スルーしての攻略は、不可能だからどこかで戦うことになるね」
「鈍色のコンパスで階段部屋の、大まかに分かりますが」
「その部屋の扉を開けるレバーを探さないと先に進めないね」
木材と錆びついスクラップに囲まれた通路を
地図とコンパスで読み解きながら進む
シロパーティー
【試作の塔】を
探索するシロパーティー
5階層からなる
日替わりダンジョン
1フロアの大きさは、
50マス×50マスと
前回と同じで鈍色のコンパスで
次の層に進む階段部屋を見つける事が出来るが
それを開ける為のレバーは、自力で探さなければならない
「明らかに、このコンパスに対して対策をつけてやがる」
「ここ数日のダンジョンの地図を買い取ったけど、ビーバの巣が固定されている以外は、
日替わりの規則性が見つかっていないね」
「ヤヤメ様の声も、命の危機を伝える事が出来ても、ギミックの位置を伝える事は出来ませんからね、地道に行きましょう」
「う~ん、決めた! 3階層までは、直で階段部屋を目指そう」
「めんどくさがりの横着冒険者は、命を落とすね」
「ちゃんと考えがあるの!」
「どうするんですか?」
質問するホローねぇさん
「扉の開閉ギミックは、場所が離れている分閉まるまでの時間は結構あるさらに、”龍神様の鬣”が使えるようになったからダンジョンの潜る冒険者は増えた」
「ふむふむ」
「だから、直で階段部屋に向かって開いてる可能性がある」
「流石に他力本願過ぎるね」
「どちらにしても扉の位置を確認する必要はあるから、そこで少し待機する」
「階段部屋付近には、アーマーゴーレムがリスポし易いから結局戦闘する回数は、どっこいどっこいだね」
「ぐぅぅ!」
「…あ!」
唐突に声を上げるホローねぇさん
「え、何?」
「そうだ、思い出しました。ビーバーの巣作り特性!」
「え、あ、はい、何?」
「必ず通気口を作るんです、私とティムさんなら、その風の流れを感じて扉が開いているかどうかわかるかもしれません」
「そうなの、ティム」
「風の民は、その流れに敏感だね」




