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聖天使クリスティーナ 「大切な友達を、見出しここに連れて帰ってあげたい」ティナとドルフィの永遠の物語  作者: ジェノヴァnovel


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第13話 ティナとドルフィのドレスアップ

挿絵(By みてみん)


ドルフィサイド 



 僕とティナは再び手をつなぎ、城門脇の

小さな通用口をくぐった。


 その先に広がっていたのは、

神々だけが暮らす神会の街だった。


 豪壮な神殿。


 王宮のように美しい屋敷。


 磨き上げられた白い石畳。


 そのどれもが天使たちの街とは

比べものにならないほど壮麗で、

僕もティナも思わず息をのんだ。


「ここが神様たちの暮らす

 街なのね……すごい。」


「うん。神様とすれ違ったら、

 きちんとご挨拶しないとね。」


 神会の街には人間族は立ち入ることが

許されず、街の管理や奉仕は天使会が

担っている。


 神々は翼を持たないため、一見すると

人間と見分けがつかない。


 しかし首には冠の紋章をあしらった

首飾りが輝き、その身体は神聖な白い

オーラに包まれている。


 その光は、僕たち天使よりも

はるかに神々しかった。


 街を行き交う神々は、翼を持つ

白馬が引くペガサスの馬車や、光り輝く

雲に乗って移動している。


 僕たちは場違いにならないよう

慎重に歩みを進めた。


 僕は持って来た上着でもある正装

を着た方がいいと判断した。


 そしてティナに言った


挿絵(By みてみん)


「……ねえ、ティナ」


「……なあに?ドルフィ」



 ティナが嬉しそうに聞く



「……ここは神々がお住まいになる

 城下町だから、僕達、せっかく

 正装の上着を持って来てるから

 お着換えしようか?」



 それを聞くとティナは難しそうな

表情をした



「……んん、お着換えねえ、でも

 私、翼があるから、イリスがいないと

 自分でお着換えできないよ。」 


「……んん、そういえば僕も秘書の

 ラピスがいないから……」



 僕は重要なことを忘れてた

ドルシア空港で、上着に慣れていない

僕達は、お互いに脱がせてあげる

ことはできたけど、着せることは

できるだろうか


 しかし僕はダメもとでお互いに

正装の上着を着せ合うことにした



「……ダメもとでやってみようよ

 僕達にとってこれは一番に憶えないと

 いけないことだからね」



 ティナは明るい表情で言った



「……そうだよね、そういえば私、あなたの

 ラピスに、バカにされたからね。」



 僕は屋敷を出る前にラピスとティナが

喧嘩のようなことしてたことを

思い出して、おかしくなり笑った



「……あっ?クックっク、はは」


「……んん?何笑ってるのよドルフィ!?」


「……いや、何でもないんだ、クック」



 ティナは怒ったような表情をして

答えた


挿絵(By みてみん)



「……あっ 思い出したわ、確かラピスには

 お転婆なクリスティーナ様には

 まだまだ無理ですって言われたんだ

 あの娘に。まさかドルフィも私のこと

 お転婆な娘って思ってるのでしょう?」



 僕は慌てて否定した



「……いや、違うって、僕は……

 そんなこと……そんなこと……」


「……んんんん、そんなこと、

 なによ!?」



 ティナはますます怒ったような表情で

僕が持ってるカバンをひったくった

そして正装を取り出すと僕の右肩を

強引に押して背中を向かわせた



「……ああ、ティナ……」


「……なによ?ラピスも、あなたも

 ……私のことお転婆な娘だって

 バカにして……」



 僕は慌てて否定した



「……あのさあ、僕は君がお転婆だって

 一言も言ってないし、今までだって

 そんな不親切なこと、君に言ったことって

 あった?」



 ティナはなおも怒り続ける



「……言わなくたって、そう思ってるのでしょ?」


「……い いや、それは……」



 ティナは怒りながら乱暴に僕の

防具を外すと、正装を着せ始めた



「……いいから、黙ってじっとしていなさい

 気が散るでしょ!!」


「……わ わかったよ、大事な服だから

 破らないでね」


「…………」



 ティナは何度もてこずりながら

ようやく僕のお気に入りの正装を

着せてくれた 背中の翼を出す

縦に割いた穴がバリバリと破れた

ようだが、ティナにしては

上出来だろう。


 しかし、このお気に入りの正装は

今度脱いだ時が最後で

もう使えないだろう。でもいいんだ

ティナがお着換えを覚えたようだから。



 ティナが息を切らしながら

嬉しそうに言った



「……ふう、翼がある天使の人に

 上着を着せるのって難しいのね

 ちょっと背中が破れちゃったけど

 私にもできたよ。あはは」



 僕は素直に褒めてあげた


   

「……うん、ありがとうね。

 僕、嬉しいよ。ティナに

 初めて上着、着せて貰えてね」 



 ティナは嬉しそうに言った



「……そう言って貰えて嬉しいわ

 じゃあ、今度はドルフィが私に

 上着をきせてよ。」


「……うん、分かった」



 僕はティナほど手こずらなかったけど

人に上着を着せてあげるのは初めて

だった。


 だからラピスやイリスのように

上手にはできなかったがティナの

ワンピのドレスを今着てる

衣装の上から、直接頭にかぶらせて

うまく翼もだして着せてあげられた。


 意外と上手にできたような。

まあまぐれだろうが

 ティナが感心したように僕に言った



「……へええ、ドルフィって、意外と

 上手じゃない、これだったらイリス

 よりも上手かもね。あの娘よりも早いし、

 なんか翼の位置もぴったりって感じで」


「……そ そうかな?」



 それは多分イリスは僕が思ってた

よりもずっと不器用な娘なのかも

知れない。そのように思うのは彼女には

可哀そうだけど。



「……じゃあ、お着換えもできたし

 ちょっと遠いけど、ドルシア城まで

 また、歩こうか、ティナ」 


 僕達は手を繋ぐとまた遠くに見える

ドルシア様の居城、ドルシア城を目指して

歩き始めた。


挿絵(By みてみん)

 

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