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聖天使クリスティーナ  作者: ジェノヴァnovel


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11/14

第11話 天上の大会議2 元老の神々

ミルフィーヌの司会によって、天上界

 の大会議は本格的に始まった。


ミルフィ「・・ええ、ディスプレイの不具合

    により、本会議が予定よりも遅く

    なりましたが、これより開会

    いたします。早速ですが、本日の

    会議の、議題は二つあります。

    まずは、フロントのディスプレイを

    ご覧いただければと思います。」


  僕とティナはフロントのディスプレイを

 眺めた。


  【1、ミルキースター雲大陸

     の開拓計画と、バリアゾーンの破壊


   2、地上の人間界の科学技術の天上界

     での導入と運用】 


   ディスプレイのプレゼンテーション

   を見た神々からは、少しザワザワと

   声が聞こえてきた。



ティナ「・・ミルキースターの近くまでは

    ドルフィに乗せて貰って

    行ったことあったよね。バリアゾーン

    って、七色に輝くあの光の

    膜のことかな?」


ドルフィ「・・僕がドラゴンに変身して、

     火を吐いたり、体当たりしたけど

     ミルキースターのバリアゾーンは

     びくともしなくて、結局

     降りることはできなかったよね。」


ティナ「・・でも、神界の方々がその

    バリアゾーンを破壊してくれたら

    降りることができるのかな?」


ドルフ「・・それは、できるよ。」


ティナ「・・ドルフィは、ミルキースター  

    の冒険を楽しみにしていたからね。」


ドルフィ「・・そうだよ、会議は面白い

     ことになって来てるよ。」


  

    ミルフィは司会を続けた。



ミルフィ「・・では、これより最高神

     ドルシア様から、ミルキースター

     雲大陸を開拓して、わが天上界

     の新たな領地とする重要性

     について語っていただきます。

     では、最高神様・・」


    

    ミルフィが司会者の席に戻りドルシアが

   フロントに立った。ドルシアが語りだす。



ドルシア「 ミルキースター雲大陸が我が祖国

     パンゲアの近くに現れて、もう

     100年近くになりますが、あの

     ミルキースターの大きさは、天上界、

     地上、そして地下深くにある魔界の

     面積、全てを合わせても、足りない

     くらいの広大さがあります。

      

      魔王軍との聖戦の前に、我が軍の

     拠点としても、また魔王軍に

     渡さないためにも、我らがいち早く

     占拠する 必要があるのです。

     そこで、今日集まって

     頂いた、元老院の神々の方々から、

      

      まず、あのバリアゾーンをどう

     対処するのか、意見を

     聞かせて頂きます。

     では最初に、妖精の神、

     アンジュレット殿

     何か良い方法はありませんか?」



      妖精の神、アンジュレット様、

     不変の14歳の妖精族の族長の娘が、

     妖精族代表として神界昇進したのだ。

     背丈は、妖精だけに小さく、

     135㎝ってところだ、

     背中には白い蝶のような4枚の

     羽を持っていた。

     彼女が立ち上がりドルシアに

     返答した



アンジュレット「・・私は、妖精であるゆえに

        物質の間を通り抜けることが

        できます。しかし、

       

        あのミルキースター

        の大気圏の外側に張られてる

        バリアゾーンは何か聖なる力を

        感じて、侵入を拒んで

        いるようにも

        思えます。


         実際に会議のサンプルとして

        私自身が通り抜けられる

        かどうか

        試しましたが、我々妖精族でも

        はじき返され、

        通り抜けることは

        できませんでした。」


ドルシア「・・そうですか、あなたたち妖精でも

     通り抜けられないのなら、

     やはり。」



    ドルシアは次に聖霊族の神である

   アドレイドに意見を求めた。聖霊族は

   本来骨肉の体を持たずに霊の存在である。

   アドレイドも女神で純白のドレスを身に

   まとい、体は半透明で青い光を

   放っていた。足は膝から先は

   雲のようなふわふわとした白い

   光に包まれて見えない。一見

   幽霊のようにも見える。


    ちなみに妖精族は、一部骨肉の

   部分を持ち、残りの部分を霊の

   エネルギー体で出来た体を

   持っている。


    妖精族は、山や森、など植物を

   守り、管理する役割がある。


    一方聖霊族は、天上界で生まれた

   霊たちを管理するのが役割である。

   天上界で生まれた魂、霊は地上の

   生き物として生まれて、

  

    いろいろな知識や経験を積んで、

   ふさわしければ、またこの天上界に

   戻ってくる、そして天上の民に加えられる

   のだ。


    天上界で生まれる霊とは、神会、

   天使会、人間会の異性同士の秘書

   や恋人などで、結ばれた、間で

   女性は、霊の子供をお腹の中に

   宿し、時が来れば、霊の子は

    全員不変の5才児で生まれてくる。

   男の子、女の子と約2分の1の

   確率で。 


    そして天上会で生まれた霊の子供

   は聖霊族の神、アドレイドが管理

   している霊界で待機して

   地上に生まれた子供

   の体に宿り、人間の魂となるのだ。



    そしてその地上の子が生涯を

   終えると、行いや功績により

   ふさわしければ、また天上会に

   戻って来て不変の命を受けるのだ。


    行いや功績、身につけた才能など

   で元老の神会と最高神により

   神会、天使会、人間会にランク

   分けされる。


    そして地上で行いや功績の悪い

   子供が生涯を終えると、天上会に

   帰って来ることが出来ずに、魔界の

   魔王に使えることになるのだ


    そして魔人も不変の存在だが 

   魔界で命を失うともう転生する

   ことが出来ずに、魂も消えて、

   永遠の無となるのだ。

  そして魔界では異性同士が

   愛し合っても新たな霊が

   生まれてくることはないのだ。

   だから一度魔界にはいると

   年はとらずに不変ではいられるが

   いつかは滅んで無となるのが

   定めとなってしまう。魔界は

   そのためにある場所だ。


    一方、天上会の人が死ぬと、

   また、5才児の霊になり

   地上の子供に生まれて生涯が

   終わるときに、天上会に

   行くのか魔界に行くのか審判

   が行われるのだ。


    このようにして霊は生まれたり、

   消えたりのバランスを保つことに

   なるのだ。 


    聖戦が行われる理由は、天上会

   や地上、魔界、には国の広さが有限

   であるため、増えすぎた、種族や霊

   達のバランスを保つためと、


    心が綺麗な者や才能ある者を

   多く残す為でもあった。聖戦は

   3つの世界の間に数千年の間で

   繰り返し、行われてきた。


    しかし、天の川銀河全域が、

   青色の、巨大な

   星雲に包まれてからは、地球の

   大気圏外にも永遠の青空と、

   水蒸気で出来た雲の星が現れる

   ようになったので、聖戦の有方も

   元老の神々の間で考え直す方向性

   も出てきている。


    地球のとなりに現れた金平糖の

   ような星の形をした雲の塊の

   中にある大陸や海がある

   地球に似た巨大な星、ミルキースター

   もそうであった。


    移住できる雲に包まれた陸地は

   青空の星雲の彼方まであるので、

   いくらでも旅をして移住できるので、

   民の数を減らす為の聖戦のありかたは

   最高神ドルシアは考え直しはじめてた


    今回の会議はそのためでもあった。

   その手始めとして、ミルキースターへの

   移住に関することが話された。


    天上の会議は続いた。

   


ドルシア「・・妖精族でも通れないとなると

     では、次、聖霊の神、アドレイド殿

     骨肉の体を持たないあなた方は

     通り抜けることはできそうですか?」



    アドレイドはフヨフヨと立ち上がる

   というか浮き上がりドルシアに答えた。



アドレイド「・・最高神様に申し上げます

      私は下部の霊たちに通れるのか

      試させてみました、しかし

      あのバリアゾーンは、物理的な

      物質はもちろん、我々のような

      エネルギー体の存在も、超重力

      で空間を歪まれて、侵入は

      できませんでした。」 

   

ドルシア「・・そうですか、あなた自身は

     試しましたか?」


アドレイド「・・いえ、私自身はまだ、しかし

      わたくしなら、極限まで

      体のエネルギーを無に等しく

      できます。もう一度試して

      見る価値はありそうです。」



ドルシア「・・分かりました。では精霊の神」   

     アドレイド!!」


アドレイド「・・は、はい・・・」


ドリシア「・・期待してますよ。」



    ドルシアは時間のことを気にしてるのか

   左手首にはめてる、金色の腕時計を

   何度も見ていた。ティナが僕に言った



ティナ「・・ドルシア様が手首にはめてる

    金色のブレスレットのような

    物を何度も見てるのはなぜなの?」


ドルフィ「・・ああ、あれは時計というんだよ。」


ティナ「・・時計?」


ドルフィ「・・時計だったらほら、この会議室

     にも掛けられてるあれだよ」


ティナ「・・あの、丸っこいの?・・下に

    お玉しゃもじのようなものが

    ぶら下がって、左右に動いてるけど」


ドルフィ「・・時計があれば、正確な

     時間が分かるんだよ。」


ティナ「・・ああ、思い出した。私が

    導きの天使として下界に降りて

    行ったときに、地上の人たちが

    よく見てるものだよね。」


ドルフィ「・・それだよ、僕たちはドルシア様が

     作ってくれた昼は空の

     刻の雲、夜は刻の星を見て

     正確な時間を見てきたけどね。」


ティナ「・・ふううん・・人間の人たちは

    便利なものたくさん作るのね。」


ドルフィ「・・そうだよね、地上の人たちの

     文明や文化もこの天上界に取り入れる

     会議が、後半に予定されてるから

     そっちも楽しみだよ。」


   

     しきりに腕時計を見ていたドルシアに

    ミルフィーヌが声をかけた。



ミルフィ「・・最高神様、いかがなされましたか?

     お時間だったら、後ろ倒しでまだ

     余裕がありますが。」


ドルシア「・・いや、私は人間たちが開発

     したこの腕時計ってものが

     素晴らしいとおもいましてね。」


ミルフィ「・・はあ?」

  


ドルシア「・・これは、人間界では最高級の

     ブランドと言われてる、純金の高級腕

     時計です。素敵なブレスレット代わりにも

     なりますね。」


ミルフィ「・・ドルシア様はまた人間に

     変装して、買ってきたのですね。」


ドルシア「・・まあ、そういうことです、そうだ

     時間がもったいない。」



    そういってドルシアはまた腕時計

   を見る、その金の腕時計がよほど

   気に入ったようだ。一人ずつ

   意見を聞いてたドルシアは今度は

   会場にいる役員の神々全員に向かって

   意見を求めた。



ドルシア「・・時間も押してますのでどなたでも

     かまいませんので、ミルキースターの

     バリアゾーンを破壊する策がある

     神は手をあげなさい。」


    

    今回の、最高会議に集まった、元老院議員の

   神々は、12人で、元人間だった人の他に、

   白い翼の生えたライオンと人間の少年の

   姿をした獣人の神や、元素の神といわれた


    7人兄弟、炎、水、風、土、光、闇、心

   が兄弟全員そろっていた。


    彼らはそれぞれ、赤、青、緑、茶色、紫、

   黄色、白、のフード付きのワンピースの衣装を

   着ていた。顔は、全員、仮面で顔を

   隠していた。まるで、カラフルな死神の

   ようだ。それぞれの属性の力で、


    雲の塊だけであったパンゲア雲大陸を

   地上のような世界に作ることを貢献した

   ようだ。


    彼らは無口で何も喋らない。

   ドルシアは

   元素の神々に意見を求めた。


 

ドルシア「・・7人の元素の神々達、あなたたち

     は最初、雲の塊だったこのパンゲア大陸雲

     に大地や緑、川や湖など地上に近い

     世界を作り出すことに貢献した

     神々です。あのバリアゾーンに穴を

     開けるよい方法はありますか?」


    

    ドルシアは20秒くらい待ったが

   彼らからは何も返答はなかった。



ドルシア「・・分かりました。あなたたちでも

     できないのですね。」


   

    ドルシアがそのように失望気味に

   いうと、彼らのリーダー格の

   白い衣を着た、光の元素の神が

   立ち上がり、珍しく喋った。



光の神「・・あのバリアゾーンは7つの元素から

    構成されている完璧な防御幕

    それに穴を空ける

    には、やはり無の力が必要だ。

    我々、元素の

    神には、無の力は作り出せない、

    よって我々には不可能だ。」



    ドルシアはじっと聞いてたが

   がっかりした様子で言った。



ドルシア「・・そうですか、分かりました。

     では、ドラゴンの天使ドルフィーノ」


ドルフィ「・・は はい・・」


ドルシア「‥何かよい方法はありますか?」


ドルフィ「・・えええっと・・」



    まさか僕に回ってくるとは

   思ってもいなかったので、バリアゾーン

   攻略について何も考えていなかった。

   僕は立ち上がる。」



ティナ「・・ドルフィ・・・」



    ティナが心配そうに僕を見上げる。

    しかし、殆どの神々からは何も

   バリアゾーン攻略の案は出されていない

   ので、ここで、何か方法を言わなければ


    ティナがやはり人間として地上に

   降りて行かなければならなくなりそうだ。


    しかし、神々でもできないことを

   僕にできるわけがないが、ティナの

   為にもと思い、僕は答えた。



ドルフィ「・・僕が、ドラゴンに変身して

     バリアに体当たりしたり、

     ドルフレアを吹き付けたり   

     してバリアに穴を空けるのは

     いかがでしょうか?」


ティナ「・・だけどさあ、それは、

    ダメだったでしょ・・」


ドルフィ「・・・・・・・・・・」



    それもそうだ、僕たちは、日曜の

   午後、ティナと一緒に空を飛んで遊んで

   いた時に、それらのことはすでに試して

   ダメだったのだ。ミルキースターに

   降りることはできなかった。



ドルシア「・・ドルフィーノ、」


ドルフィ「・・は はい・・・」


ドルシア「・・あなたとクリスティーナは

     昨日の昼にそうしてバリアーに

     穴を空けて降りようとしましたね

     でも、そんなことでは当然

     降りられなかった。」


ドルフィ「・・・・・・・・」


ティナ「・・んんん・・・」


ドルシア「・・できないならできないと

     正直にいいなさい。

     いいですね。」


ドルフィ「・・は はい、申し訳ありません」



    ドルシアは会議に集まった

   神々全員を見渡して言った



ドルシア「・・では他に、意見がなければ

     私が用意した案を皆に

     話しましょう。」



神々 「・・ざわざわ・・・」



    会場はざわざわとなった。ティナは

   目をつぶった。やはり自身が人間と

   して、使命を果たすしかないのだと

   覚悟したようだ。



ドルシア「・・私の案は、ミルキースターの

     直上に、人工的に無の力を

     持った星、ブラックホールを

     作り出して、

     バリアゾーンに穴を開ける

     方法です。」


    

    この意見に対して元素の神々から

   意義が申し立てられた。



光の神「・・ブラックホールとは、超重力

    を持った星、ドルシア様はどうやって

    そんな星をおつくりになる

    おつもりか?」


ドルシア「・・それは、人間が作り出した

     超文明の

     強力な発電所を使えば、

     一瞬ではありますが

     ブラックホールをミルキースターの

     直上に超重力星を

     作り出すことができる

     ことが分かりました。」


水の神「・・なんということだ、神々ともあろう

    我々が人間の力を借りることに

    なろうとは・・情けない・・・」


風の神「・・ともかく、それが可能であっても

    人間たちが我々に協力してくれる

    のでしょうか?最高神様」


   

   僕たちは全員ドルシア様に視線を向けた

  ドルシアは答えた。



ドルシア「・・人間たちは私の下部でも

     あります。私が責任を持って

     従わせましょう。しかし、

     その発電所は現在稼働

     していないのです。」


火の神「・・では稼働させればいいのでは。」


ドルシア「・・それは地上の人間たちでは

     今のところ不可能らしいのです」


闇の神「・・それでは話になりませんな

    それとも、最高神様が

    稼働する方法をしってるとでも?

    でなければこの話はもう

    終わりにした方がよろしいのでは」



   ドルシアがティナの目をじっと

   見つめた。そしてティナに言った。


      

     


      

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