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転生ライフで異端者認定!  作者: 空き缶
第1章 幼年期編
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メアの過去

私はメア=オスクリテ

私のパパは魔王と呼ばれる最恐最悪の存在である。


私は魔族にして魔族では無かった。

純血の魔族の筈なのに魔族の代名詞である闇魔法の適性が全くなく、代わりに光魔法の適性が異常な程に強かった。


魔族と言うのは闇魔法は使えど絶対に光魔法など使える筈が無かった。


私に光の適性があると分かるまでは、冷たくも普通に接してくれていた。


ママは優しくも厳しく私を育ててくれた。

私は幸せいっぱいに育った。


3歳の誕生日

ママは私を守って死んだ。

勇者と名乗る人族の一行に殺された。


私の誕生日会の真っ最中奴らはやってきた。


正義と言う名なの悪意を掲げ魔王城と城下町に攻め入ったのだ、たった4人で。


勇者達は城下町から張られた結界の破り方を知っていたかの様に容易く破り、城下町を焼き払った。


勿論、抵抗はしていたが魔道士の広範囲魔法に寄って簡単に消された。


ここまで一方的になった理由は魔王幹部が殆ど不在だったからだった。


幹部は人族の偵察又は新天地の遠征に出ていたのである。


偶然には出来過ぎているタイミングで攻め入ってきたのだ。


パパは報告があった後も私と母から離れようとはしなかった。

パパは本当はここで戦場へ赴かなければならなかったのだ。

しかしパパは住人より私達を優先したのだ。


パパも勇者達の事を舐めていたのかもしれない。

勇者達は魔王軍をあっさりと屠り、いとも簡単に魔王城にたどり着いた。


勇者達は壁を破壊しながら一直線にこちらに向かってきた。


「悪名高き魔王よ覚悟しろ!」


私達のいる部屋の壁を破り入ってきた勇者が不敵な笑みを浮かべながら言い放った。


勇者達4人は一斉に父に飛びかかり、ほぼ互角の戦いを繰り広げていた。


その頃私と母は隠し階段を降り地下のシェルターに避難していた。


「大丈夫よパパは負けないからあんな奴ら直ぐにやっつけてくれるわよ」


ママはシェルター内で私を抱きしめながら今にも消えそうな声で囁いた。

ママの目は僅かながら輝くものがあった気がした。


私はママの温もりと囁きで安心していた。


直後上からとてつもない爆発音が聞こえた。


ママは即座に立ち上がりパパのいる方を見つめた。


ママの集中力が爆発音で途切れたせいかママは背後から飛んで来る毒の刃に気づくのが遅れた。


ママは毒の刃をまともに食らった。


いくら不意打ちとはいえ本当ならあんな攻撃食らう筈ないのだ。

衰えたとはいえ魔王軍最強の一角だった元幹部だ。


「くっ!貴様何者だ!何処からきた!」


ママは驚きの目をしていた。


その訳は、ママは相当なレベルの気配察知を使えたが、さっきまで感じていた気配とは別に突然目の前に新たな気配が現れたからだ。


ママは私を守りながら目の前の敵と対峙した。

動けば動くほど毒は体に回り、血も流れ出て行く。


圧倒的に不利な状況での戦闘が始まった。


結果だけを伝えると、ママが勝った。


ママの体力は既にギリギリだったが、私がいざという時の為に持たされていたポーションを飲んで一命は取り留めた。


その頃パパも大体の戦闘は終わり残りは勇者だけどなっていた。


「残念だったな!貴様らの計画も失敗に終わった!」


パパは勝ち誇った顔で死にかけの勇者に告げた。


「へっ!それはどうかな?」

「何か秘策でもあると言うのか?」


パパは悪足掻きかと思い呆れ混じりに問う。


「お前は無事でも妻と娘はどうかな?」


勇者は不敵な笑みを浮かべ答える。


「何!?」


パパは慌てて私達の元に向かった。


パパは私達の所に着くと一つの死体と泣く私そして倒れるママを視界に収めた。


「大丈夫か!何があった?」


パパは慌てた表情でママ問いかけ、ヒールを唱えようとした。


一瞬の慌てと油断がママの命を絶った。


勇者がシェルターに入ってきて光魔法を放ったのだ。

ママ以外誰も反応できなかった。

ママは私を庇い光魔法をもろに受け死んだ。


パパは怒りに打ち震え勇者を一瞬で散り変え、人族への報復を心に誓った。


それ以来パパは報復の事だけを考え、私には目もくれなかった。


それから2年、私とパパは全く話す事は無かった。


5歳になりステータスプレートが帰ってきた。

私には魔法の才能があった。

パパも私のステータスを確認しにきた。

そこにいたのは私に期待を寄せる父の姿では無く、私に兵士としての期待を寄せる男の姿だった。


パパは私のステータスを見るや否や私を裏切り者とし、牢屋に閉じ込めた。

私のステータスに光魔法の文字があったからだ。

ママを殺した者と同じ力を持つ者が憎くて仕方無かったのだろう。

しかしパパは自分の娘でありママの娘の私を殺せなかった。


私は運良く備わっていた転移魔法を使い自分の部屋に転移し荷を整え城下町の外に転移した。

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