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プロローグ……何だこの液晶画面

実験も兼ねて投稿ー。

……pi!!




この文章を読んでいる方。


お気の毒ですがあなたは死んでしまいました。


これは冗談でもドッキリでもありません。


突発的に発生した広域次元間災害に巻き込まれ、肉体は完全に分解されて剥き出しの魂となってしまっているのです。




本来であればアカシックレコードに可能性の記載すらない死に関しては、死んだという事実を無かった事とし、被害者が死んだ事に気付かぬ内に即時復活させるのが通例であります。


しかし、今回の災害においては次空乱流の余波による重なりあうはずのない世界どうしの接触によって起こった空間消失が原因であり、被害者の因果が本来の所属世界ではなく接触先の世界に引き込まれているため、通常の処置が不可能でした。


この場合は転生という形で因果が移行した世界で復活する事になるのですが、接触先の世界の因果と本来の所属世界の因果の安定のため、最低限本来の寿命まで生存しなければならない義務が発生します。




さて、あなたの世界は科学系世界の太陽系第三惑星地球の西暦2000年代であり、日本という国家在住ですね。


この時代のこの国は治安も良く平和な状態ですが、残念ながら転生先の世界は死の危険が身近な所謂剣と魔法の世界です。


そんな世界にただ転生させた場合寿命まで死なないというのは非常に困難であるため、テコ入れのために能力の補正が行われます。




あなたの転生先は『ファーエデン』と呼ばれる惑星……あなたの世界において『クロス・クロニクル』というゲームの舞台となっている世界と時代に近似した世界です。


あなたもプレイした事のあるゲームのようですので、最新のクリアデータを反映した引き継ぎ周回開始時と同じステータスとなるように設定させて頂きます。


また、それに加えて2つのユニークスキルを進呈させて頂きます。


以下の空欄に内容を書き込んで「審議」ボタンを押すと内容の審議が始まり、問題がなければ了承され、転生手続きに移ります。






……注意事項として、あなたの世界の既存の創作作品に登場する能力を書き込みますと、審議は通りますが大幅な劣化や凶悪なデメリットが付加され、事実上の死にスキルと化しますのでご注意ください。


デメリットは一度スキルを使用すればステータスウィンドウに赤字で表記されるようになりますが、殆どの場合どうしようもないほど致命的な欠点ですので、出来る限り独自のものを考えて入力くださいますようお願いします。


また、一度「審議」ボタンを押してしまうとスキルの重複があった場合以外にはやり直しは利かないため、それを考慮に入れて慎重な選択をお願いします。






……審議中、

……審議中、

……審議中、

……審議中、

……審議中、

……………………了承!!






お疲れ様でした。


これより転生手続きを開始致します。




最後の注意事項ですが、あなたの転生先の世界は必ずしもゲームシナリオ通りの展開になるとは限りません。


大まかな流れは近いものになる可能性は高いですが、100人前後の転生者というイレギュラーが存在する事もあり、先へ行くほどシナリオからの解離が酷くなると思われます。


ゲームシナリオが絶対に正しいと考えて動く事は危険です。


状況を見極めるための情報収集は密に行う事を心がけてください。


また、転生先も主人公とは限りませんし、シナリオ通りのやり取りを行ったからといってゲーム内の登場人物達と仲良くなれるとも限りません。


あなたがふれ合うのは規定通りの反応しか返さないプログラムではなく生の人間であるという事を忘れないようにお願いします。




では、善き来世を……

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