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デート当日

そして思った 何も知らないって 幸せよね と


まぁ 可哀想な気もするけど 仕方ないわよね


さて 目的も果たしたし 帰ろ 帰ろ


私は家に向かい 歩きだしたのでした





約束の日曜日 私は服選びに悩んだ挙句


ジーパンにデニムと言う まるで普段着の様な


格好になってしまった・・・


そんな私の格好を見た母が 呆れ顔で


「一応デート何だから もう少し 色気のある


服とかは無かったの?」


そうは言われても スカートの一着も無くて


色気のある服等 私には縁の無い話しなのです





そんな母に見送られて 映画館へと向かった


もう 断る為の文句も 考えてある


だから キッチリと伝えて 諦めてもらおう


その方が甲斐君も 新しい恋を探せるだろう


よし それがいい


拳をギュッと握り ひたすら歩いた






映画館に着くと 甲斐君が既に来ていて


ウロウロ キョロキョロしながら


私が来るのを待っていた


そんな甲斐君を見て 周りの人達が クスクス


笑いながら 通り過ぎて行く




その光景を見て 恥ずかしくなった私は


小走りで甲斐君に近付いて


「何 キョドってんのよ 恥ずいでしょ!」


すると私を見た 甲斐君がホッとした顔をして


「良かった 来てくれなかったら


どうしようかって 不安で不安で」





そう言った甲斐君が 少し可愛く見えた


少しだけね


「私が遅れていて 心配するなら分るけど


まだ開演まで時間あるのに 大袈裟よ」


「そ そうですね すいません」


頭を下げた甲斐君を見て こう言う所が


男らしく無いと言うか 嫌いなのよね!


しかも 敬語で ウジウジして〜!


「さぁ 入るわょ!」


「は はいっっ」


私の声に驚きながら 甲斐君が跡をついてきた




そして入口に着くと 突然甲斐君が言った


「入場する前に ジュース買ってきます


ミルクティーで 良かったですか?」


「あ う うん」私は呆気にとられた


どうして 私がミルクティーって分ったのよ


そう思ったからだった





勇んで帰ってきた 甲斐君に渡そうと


「これジュース代ね」


「いやいやいや ジュース位 奢りますよ!」


「でも チケットだって買ってもらったし」


「いや あれは 僕が勝手に買ったから」


笑顔で言われ 私が何も言えずに居ると


「じゃあ 行きましょうか」


私は 甲斐君に促されて 跡をついていった





男らしく無い癖に 仕切ってくれるじゃない!


チラッと横目で 睨む様に 甲斐君を見ると


灯りの消えた 暗い映画館の中で


甲斐君の顔が どんどん近付いてきた


私は驚いて固まり そして鼓動が高鳴った


な 何 す する気よ!そう思った時





「あっちに いい席が空いてますよ」


小声で呟く様に 私に呟いた・・・


私は頷き 甲斐君の跡をついていった


ドクドクと胸の鼓動が高鳴っている


私ったら何考えてるのよ


ドクドク波打つ胸の鼓動を 押さえながら


私は 席に着いた





映画が始まると 甲斐君は食い入る様に


スクリーンを見ていた


私はその姿に何故かホッとして 映画を集中


して見る事が出来た


前評判通り映画は面白く 目が離せなかった


感動するシーンで 周りから鼻を啜る音や


泣き声が微かに 聞こえてきた


感動して泣く事の無い私には 分らなかった


感動すると言う事が どういう事なのか





その時横目で甲斐君を見ると 甲斐君の目から


一筋の涙が スーッと頬を流れ落ちた


その零れ落ちた涙にドキッとして 私の目は


一瞬 甲斐君の横顔に 釘付けになっていた


私が横目で見てるのに 気付かず 私に


ばれない様に そっと涙を拭っていた


やっぱ 甲斐君も 恥ずかしいのかしら


そして映画は 終わりを告げようとしていた
































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