ステロタイプおじさん
「本日はどうされましたか?」
「んぁあ、前に頼んだイシクリの件だぁ」
「はい、その後いかがですか」
「畑さ、荒らされなぐなっただぁよ。居ねぐなったわけじゃねぇが、林近付いても石ぁ飛んで来ね」
「ええと、はい、統率固体の討伐が報告されているようです」
「んだ、長ぁやられて群が小せぐなったみてぇだ」
「残った奴らぁ、大人しぐ怪我の養生してたみてぇでよ。
あいつらぁ、そこそこ頭まわっからよ、自分らで薬草集めてなぁ。
集め過ぎちまうあたりが、そこそことしか言えねえトゴなんだけどなぁ。
使い切れねぇんがまとめて置いてあったんよ。
無駄にしちまうのも勿体ねぇからよ、こっちで使わせてもらってたんだぁ」
「あ、はい」
「けど、ただ貰うんも落ち着かねぇもんでなぁ。芋をちんみり置いでやったんだぁ。
ほだら、しばらくして薬草が増えでてよぉ。芋をもちっと増やしでやったんよ。
んだら、今度ぁウサギだ。別の日にゃあイノシシだと」
「なるほど。でも、それは食えないのでは?」
「んぁあ、血抜きもされでねぇ。
だども、そいつらに食われっちまう畑の被害を考えりゃ、少しの芋で済むだけ安いもんだなぁ」
「そいや、例のハンダーさんがよぉ」
「ええと、猟番が何か失態でも?」
「んにゃ、大人しぐなったイシクリ達によ、「バキューン」「バキューン」て言い聞かせてたんだども。
何言ってんだが、オラには正直分がんねかった。
だども、獣の習性に詳しいお人はやっぱ違ぇんだな。お見事だぁ」
「猟獣会に持ち込んで正解でしたね」
「んぁあ、そんだっきゃ間違ぇねえ。助かったぁ」




