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最近Vにハマった俺。なんとなく大手VTuber事務所に応募したらなんか受かっちゃって、いつの間にか人生にイロが付いた。  作者: ユリ乙女
第一章 ノヴァと本当に愉快な仲間たち

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復讐。覚悟は、よろしいですね?

「ぶぼーーーッ!?!?!?」


 塩の味がたっぷり染み込んだ卵焼きと思われる物を食べたあと。今回実食が最後となったアスカさんから盛大に吹き出してる音が聞こえてきた。

 ウルフェンさん側に寄っておいて正解だったわ…。たぶん巻き添え食わずに済んだ。


「げ~…!?なんすかこれ一体!?マジでなんなんすかこれは!!!何を食わされたんすか俺は!?」


「すげぇ。さっきの俺とほぼ同じような反応になってる…。まぁあんなもん食わされたら大体こうなるか」


「俺もほぼ二人と同じ感想だったな…」


「てかあれ?ヤバい!?吐き出しちゃったせいで何か全然わかんない!」


 なおアスカさんは口に入れられた物を吐き出してしまったので、最初の咀嚼から予想するしかなくなってしまった模様。


「あははははははwwwいやぁーw2、30メートルくらい飛んでったよw」


「ユウタさんマジで一回三途の川を観光します?」


「いやごめんってwまだ死にたくないから勘弁してそれはw」


「大丈夫ですよ。三途の川の担当次第では生きて帰って来れます」


「え。三途の川に担当とかいるの?」


「胸がデッカイ昼寝が大好きなサボり魔の赤髪の少女が担当だったらワンチャン帰って来れます。サボり場所でロリ閻魔に怒られてればなお確立が高い」


「「「なんか聞いたことある気がする」」」


 そんな会話を挟みつつ、目隠しを外して回答をフリップに書いていく。

 たぶん卵焼きで合ってるはずだ…。


「それでは一斉に回答をオープン!ウルフェンくんが『塩で作ったマシュマロ』。ノヴァくんが『卵焼き』。アスカくんが『塩がめっちゃ入れられたシーソ○トアイス』。正解は……ノヴァくん正解ー!ここで単独トップに躍り出ましたー!」


「なんか嬉しくねぇな~…」


「アスカ。お前のその回答はなんだ?どんなアイスなんだ?」


「キ○ハーで登場したアイスっす。人によってはこれを見ただけでトラウマやら何やらを思い出して泣いてしまうくらい思い出深いアイスっすね。ちな俺もちょっと泣くっす…」


「今は塩卵焼きで皆が涙目だけどねw」


「「「ユウタさん…?」」」


「貴方本当に一回痛い目見た方が良いですよ?」

「俺らマジもう舌ヤバいことなってるっすよ?一回咀嚼しただけでもう終わった…」

「忘れた頃に塩卵焼きを差し入れて地獄見せてやる…。ショウタさんごと」

「「「なんでショウタ(さん)まで???」」」


 ショウタさんが理不尽に巻き添えされることが確定されることが決定したところで、一旦舌をリセットする為に休憩を挟むことに。

 だがそこで、アスカさんが手を上げた。


「あの~。一つ聞きたいんすけど、これってもしかして……“やってる”っすか?」


「うん?やってるって、何をだい…w」


「おい笑ってんじゃねぇすか!?誤魔化してくださいっすそこは!」


「えっと……やってるって、何をですか?」


「あ。少なくともノヴァくんは仲間っぽい」


 俺がアスカさんの言葉に困惑していると、仲間がいたと安堵した顔をする。

 あの、自己完結はやめてもろて…。マジで話が見えてこないから。


「ノヴァくんはたぶん初めてだよね?───ドッキリ受けるの」


「ドッキリ…?」

「うん。ドッキリ」


「あの、落とし穴に落とされたりする?」

「うん」


「甘くて美味しいシュークリームだと思って頬張ったら、激辛わさびが練り込まれてたりする?」

「うん」


「アスカさんに抱き付いて性癖をぶっ壊そうとしたりする、あのドッキリ?」

「うん。て、それは君がやったことじゃないか!?」


「ゆ、ユウタさん?」


 俺が眉間に皺を寄せ、怪訝な顔で司会者を見る。

 するとユウタさんは満面の笑みを浮かべて……


「テッテレー!」


 司会席の下から『ドッキリ大成功』と書かれた看板を取り出して、セルフ効果音を口にした。


「はーーー!?」

「ほらやっぱりー!」


「ちなみにウルフェンくんも共犯だよ」

「は?」

「そんな……やっぱそうなんすか?」


「す、すまん二人とも…。実は俺、全部知ってたんだ…」


「はーーー!?」


 ウルフェンさんが共犯であることまで明かされ、信じられない物を見る目で二人を見る。


「今回の本当の企画は、『だんだん味付けが終わってる料理を食べさせられたら、いつドッキリと気付くのか?』でしたー!!!」


「いや卵焼きの時点で絶対気付くっすよそりゃあ!?」


 どうしよう。初めてのドッキリだとか、隣で一緒に企画に挑戦してた人が実は仕掛け人だったとか、少々俺には情報過多気味になって理解がギリギリ追い付かない。


「え。ドッキリ……えっと。とりあえず1個ずつ確認させてくれません?いざ振り返ってみると色々と変なところが多数あったんで」


「ああ、はい。どうぞ?」


 実際に仕掛けられると混乱するし、整理出来ない。そのドッキリと思われるネタを確認していくことにした。


「えっと。俺の腕を縛ったのは?」


「ああドッキリの内の一つだねwウルフェンくんに協力してもらって、ノヴァくんとアスカくんの腕を縛ったよ」


「あのゴツゴツしたデカい手はウルフェンさんか!?」

「やっぱなんかそんな気はしてたんすよ!」


「すまない二人とも。怖がらせたな…」


 いや確かによくよく考えてみたらわかることだ。

 このスタジオにいるスタッフさんの中には、ウルフェンさんのような巨漢の男はいない。ワンチャンこの時点でドッキリだと気付けたレベルだ。


「じゃあヘッドホンから流れてきた花刃蕾さんの歌とライトニングさんのメスガキボイスは?」


「あれはね。今回の為だけに録ったやつだねw」


「はぁー!?じゃああんな歌とボイスは本当は無いってことですか?」

「うん。ないw」


「うわー…。聞いたことないだけで普通にあんのかと思ったっす。特にライトさん…」


「ライトは意外にもああいうボイスを録ることは少ないな。ツンデレ系やヤンデレ系のボイスの方が多いはずだ」


 メスガキキャラじゃなくて別キャラを演じることの方が多いとは…。ボイスくらい別の自分を演じていたいタイプなのかな?


「ポテチは別に普通だったから……胸肉の塩コショウが濃かったり、さっきのクッソしょっぱい卵焼きなんかはもう…」

「当然ドッキリの本命だよ?当たり前じゃん」

「うわ言い方ムカつく…。炎上覚悟でシバいたろかな?」

「ごめんてw」


 とりあえずまぁ……わかった。

 これがそういうドッキリだったというのはようやく飲み込めた。人生初のドッキリだったもんで、全然気付かなかったぞ…。


 クソ不味く作ってるのは確かに違和感があったが、何を食べたかわかりづらくする為にわざとそうしたのかと思う程度だったからな。

 ドッキリを経験していない身では、ドッキリと疑うことも出来ないのかもしれない…。


「ちなみにだけど、実はあのポテチはエミリエちゃんのお手製だよ?」

「「「うっそだろ!?」」」


「いやなんでウルフェンさんまで驚いてるんですか?」


「いや。実は仕掛人ではあるんだが、二人にだけ不味い物を食わせるのはちょっと罪悪感が凄くてな…。俺も食べる物は何も知らずに、一緒になって食ってたんだ。一応、その方が騙しやすいしな」


「ウルフェンさん。貴方ドッキリの仕掛人向いてないのでは…?」


「変なとこで優しさ出すなら、最初から参加しない方が良かったんじゃないっすか?ぶっちゃけ腕を縛る為だけに呼ばれた疑惑あるっす」


「そこまで言うか!?」


 その後。俺たちに食べさせた物をスタッフさんたちが持って来てくれる。

 ちょっとポテチを一口…。


「……マジかよ。これが手作り?完璧じゃん…」


 エミリエさんのポテチすげぇな?コンビニとかで売られてるポテチみたいに薄くスライスされてて、たぶん味付けも完璧に再現されてる。

 強いて違いを言うなら、色味が薄くて手作り感を感じなくもないのだが……うん。ぶっちゃけ手作りだなんて思えないな。言われなきゃ絶対わからん。


 エミリエさんって寿司以外も行けるんだな。器用だなぁ…。

※ブーメラン。


「うわぁ。めっちゃ鶏肉に塩コショウ掛かってるっすね…。どうりで濃かった訳だよ」


「卵焼きはさすがに見た目じゃわかんないな…。二度と食べたくない」


「いや本当にそれですね…。一体どれだけの塩を無駄にしたんだ?」


 なぜか仕掛人のウルフェンさんも含め、食べた全員が卵焼きに視線を送る。

 まるでちょっとした呪物を見る目だ。


「このドッキリは新番組で使われる予定だから、公開を楽しみにしててね~♪」


 満面の笑みでそう言うユウタさん。

 その笑顔に無性に腹が立ち、ウルフェンさんとアスカさんにだけ聞こえる声で一つ頼み事をした。

 するとウルフェンさんは渋るが、アスカさんは逆に大賛成してくれた。多数決により、俺が先ほど立てた復讐計画を実行に移すことにする。


「そういえばユウタさん。貴方だけ食べてませんよね?」


「え?うん。そりゃあ僕司会だし……って、ちょっとウルフェンくんとアスカくん?なんで僕の横に陣取り始めてるんだい?」


「ウルフェンさんも仕掛人側ではありますが、彼は一緒になってこのクソしょっぱくてヤバい卵焼きを食べたんで、とりあえず不問にしようと思ってるんですよね」


「い、一体何を言ってるんだいノヴァくん?……え。ちょっと待って。なんでウルフェンくんとアスカくんは僕の両腕をそんながっしりホールドしているんだい?」


「某格付け番組でも、司会の人たちが事前に挑戦しておられるじゃないですか。やっぱりこういう格付け企画って司会者も経験しておくべきだと思うんですよね~」


「ま、待って。まさかそんな……ぼ、僕は今回ただの仕掛人だよ?そんなことしていい訳…」


「大丈夫大丈夫。これはせっかく真心込めて作ってくれた人の気持ちと、食材を無駄にしない為の善行ですから♪」


 4切れ残ってる卵焼きの皿と箸を手に取り、ゆっくりとウルフェンさんとアスカさんに捕まってるユウタさんへ近付いていく。


「さぁ。飯テロの時間ですよ」

「いやいやいやいやいや!!!ガチのテロじゃんこんなの!?僕これでもジュイロ1期生だよ?君らの大先輩なんだよ!?ていうかこっちの二人はなんでさっきからずっと無言で真顔なの!?余計怖いよっ!」


「おやおや。イケナイ子だ…。先輩風を悪い方向へ吹かせて逃れようだなんて……興奮しちゃうじゃないか♡」


 彼の前に立ち、卵焼きを持ち上げて、ゆっくりその口へ運んでいく。


「せめてキャラ定めなよ!色々混ざりすぎてカオスすぎるでしょ!?……あ。嘘ですごめんなさい許してくださいお願いします。僕本当にこういう食べ物系のドッキリとかNG出してるからさ、ね?まずは話し合おうよ。まさかそんなに怒るとは思わなかったんだよ。ね?ねぇ!お願いだから、その卵焼きを僕に食べさせないでーーーーーッ!!!」


 この動画が公開された時のコメント欄は以下の通り。


『ノヴァちゃんおっかね~…』

『下手にドッキリ仕掛けたら復讐されるな、マジでw』

『ユウタとアスカが卵焼き食った時にお花畑の絵に差し替えられてんの草』

『ギリ許されたウルフェン』

『このくらいのドッキリでここまで怒り心頭になると、今後が心配だな…』

『復讐劇草』

『※残りの卵焼きはスタッフ(ユウタ)が美味しく頂きました』

『ノヴァちゃんへのドッキリは計画的に…?』

『料理好きのノヴァくんからしたら、許せないドッキリだったのかもね…』


 余計なお世話なコメントがあったりもしたが、それなりにリスナーたちに楽しんでもらえたようだ。

 ……伸びはやや悪かったみたいだけど、まぁそれも含めて配信活動の醍醐味だろう。有名VTuber事務所の動画だからって、全てが上手く行くとは限らないという訳だ。




「ということがこの間あったので、ショウタさんもどうぞ。例の卵焼きです」

「ふざけんな!?マジで無関係の俺まで巻き込む気だったのかよ!」


「いいから食べてみてくださいよ。大丈夫です。骨は拾います」

「どこも大丈夫じゃねぇー!?」


 なおショウタさんに卵焼きをプレゼントしたが……もちろん無関係な彼に不味く作るはずがないので、ただの新作の甘じょっぱい美味しい卵焼きだったよ?


「ぐふ……て、あれ?めっちゃ美味しい…」


「リアクションの準備してくれてたんですね」

そろそろちょっとシリアスを導入しようかなって。

大丈夫です。そこまで重くなる予定はありません。ただ有名人になったら切っても切り離せない問題とちょいとぶつかるだけです。

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― 新着の感想 ―
いきなり東方w やはりドッキリか〜  不味いもん食わされたら、まぁそうなる罠w 前回のイオ○○ですが東方MADをいくつか作られてます。 最近では○いママのウィマー○サー○を手掛けられてますよ。
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