オフコラボ。今夜は二人きりだね(?)
「う~…。さすがに度数キッツいやつばっか飲んでると、1日持たないねぇ~…」
「じゃあ今夜はこの辺にしとく?」
「それもなんだか癪だ」
「何がよ…」
いつものように谷間全開、ヘソ出し、むっちり太ももを晒している花刃蕾寧々。
寧々ほどではないが、抜群のスタイルを持つ酒呑樹が上は白のブラウスと下は下着のみの姿で飲んだくれていた。
二人はイルミネーションとの通話を終えてからも飲みまくり、現在時刻は夜の10時を迎えようとしている。
「にしても……はぁ~…。アンタは本当にイイ奴だよね~。寧々」
(また始まった…)
樹は寧々とよく飲むのだが、酔うとその度に口にしていることがある。
「こんなダメダメな女に付き合ってくれて、時には愚痴も聞いてくれるしさぁ…。アンタが男だったら、なにがなんでも落とし込んでるよぉ~」
「はいはい。それはもう耳にタコが出来るほど聞いた」
「旦那を望んだところで、こんな女と一緒になろうなんて奴はまずいないしさぁ~。……いっそ寧々を妻に迎えるか、いっつも悩んじゃう」
「うんうん。それも何度も言ってるねぇ。うちは完全ショタコンだから、アンタの願いは聞けないけど」
これである。寧々と樹が一緒に飲むと、必ずこのような会話が繰り広げられる。
樹は専業主夫志望の旦那を真剣に探そうか悩んでいるのだが、彼女はこの通り大の酒好きであり、さらにパチンコや競馬などのギャンブルもやっている。
旦那が欲しい。でもこんな自分を好いてくれる男がいるのだろうか?いやいないな…。
そんな風に悩んでは行動する前に諦める癖が付いている為、今後も同じ問答が繰り広げられることだろう。
「樹だってイイ女なんだから、自分の部屋を綺麗にするようにしたり、酒とギャンブルを少しばかり控えるようにすれば、簡単に男なんて釣れるでしょ?」
「アンタは性癖拗らせ過ぎて恋愛なんてしたことないからそんなこと言えんのよ~。あたしだって、そう思って頑張った時期があんのよ。でもさぁ……どうしても無理だったんだよ。酒とギャンブルが好きな女は嫌なんだってさ。特にギャンブル…。……うちの身体を舐めるように見てた癖に」
「あ~……まぁ今時そういう女を娶りたい男はそうそういないよね」
「……娶りたいって、なんかちょっと古臭いね?」
「うっさい。今でも使う人は使うでしょうが」
二人がそんないつもと変わらないやり取りを行っていると、寧々のスマホから通知音が鳴り響いた。
すると普段の気だるげな様子からは想像出来ないスピードで、素早く手に取って確認し出した。
寧々が通知が来るように設定しているのは、事務所やライバー、マネージャーとの連絡用のメッセージアプリと、とあるVTuberに関するSNS全般の通知のみである。
「ああ!そういえばもうすぐあの子の配信だった!?」
「ね、寧々…?」
これまで見たことのない寧々の言動に目を見開いて驚いている樹。
そんな彼女を放って、寧々は近くに置いてあるノートパソコンをすぐさま立ち上げた。
そしてミーチューブを開き、まさに理想の人物だと最近お熱のお相手の配信待機画面を開いた。
「なになに?アンタに推しがいるなんて初耳なんだけど。一体誰さ……ん?」
あの推し活とは全く無縁そうな寧々が、慌てた様子で観ようとする相手が気になり、隣へ移動した樹。
画面には、随分記憶に新しい新人VTuber。スハ・ノヴァの姿があった。
一瞬なぜこの子?と疑問符が浮かんだ樹だが、すぐに合点がいった。
「あ、あ~~~…。そういえばガチのショタっ子だったねぇ。アンタのお眼鏡に思いっきり叶っちゃうくらいの」
「あら。一瞬でも頭に過んなかったのぉ?ノヴァくんを見た時に」
「女かと思ったら実は男でした~っていう衝撃が強すぎて、寧々の好みドストライクだなんて考える余裕なかったんだよ。女の私より可愛いし…」
ノヴァは可愛い系で、樹はどちらかと言えば綺麗系なので比べるジャンルが違いそうなものだが、それはそれ。というものなのだろう。
「まぁまぁ。そう卑屈になりなさんなって」
「……はぁ~…。アンタのその達観してる性格が羨ましいよ…」
「別に達観してるつもりはないんだけど…」
酔っ払ってるのもあってどんどん卑屈になりつつある樹を宥めることしばらく。
スハ・ノヴァの配信が始まった。
『どうもー!可愛さ超新星爆発級の男の娘、ジュイロが誇る合法ショタっ子であるスハ・ノヴァですぅ!今日も観に来てくれてありがとうございますぅ』
『どうもー!ノヴァちゃーん!!!今日も可愛いね!』
『何度聞いても脳がバグる声してるなぁ』
『安定の性別スハ・ノヴァ』
『ノヴァちゃん!ノヴァちゃん!ノヴァちゃん!』
『いやっふー!推しの配信だーい!』
『合法ショタwww』
『どうしたいきなりw合法ショタっ子とか今までそんな挨拶してなかったやんw』
『今日もこの声に癒されに来た¥10000』
「うわ凄い盛り上がり…。しかもいきなり赤スパかい…。すげぇなノヴァくんの人気は」
コメント欄の盛り上がりに若干引き気味に樹。彼女は先日チャンネル登録者数が150万人を迎えたのだが、それでも開始そうそう赤スパを投げられることは稀である。
「まぁ彼ももうすぐチャンネル登録者数が100万人行きそうだからね。こうやって赤スパをポンポン投げるほど熱中してるファンも少なくないんじゃない?ほらまた投げられた」
「うわぁ…。今時ここまで勢いのあるVTuberはなかなか出てこないだろうなぁ。てかこの子、デビューしてまだ2ヶ月くらいでしょ。それでもうすぐ100万人行くの?胃カメラでも使った?」
「あっちはおよそ2週間で100万行ったけどね」
『さて!今日は俺がやっているゲームでガチャを引いた後に、ストーリーやっていく訳なんですけども……その前にね、皆さん。今日はゲストがいらっしゃっていますっ!』
挨拶もそこそこに、今日はゲストがいることを告げるノヴァ。
コラボ配信の告知はなかったので、サプライズゲストということになるだろう。
『マジ?オフコラボ?』
『誰だ?』
『ノヴァくんをノヴァ様と慕っているショウタと予想』
『ウタ組以外にオフコラボしそうな相手っている?』
『テンペストもワンチャン』
『女性陣の誰かかも?』
『ジュイロの女性陣も癖強いの多いからなぁ…。まぁ濃厚なのは寿司屋のエミリエ』
『大穴。社巴』
ゲストが登場するということに、コメント欄もまた大きな盛り上がりを見せる。
「ゲストねぇ。ワンチャンまだ絡んだことない奴だったりしてね。寧々とテンペストみたいにいきなり電話したとか」
「あ~。ノヴァくんならやりかねないねぇ。あの時はびっくりしたぁwマジ急に電話掛かって来たからさぁ」
一体誰なのかという予想がされている中、登場したのは……
『ではゲストさん。ご挨拶をどうぞ!』
『……やっほ~。ジュイロが誇る合法ロリっ子のロリィーだよー。遊びに来ちゃった』
『イェーーーイ!』
「「ロリィー!?!?!?」」
『『『ロリィー!?!?!?』』』
この時。配信を観ていた、ライバー含む視聴者たちほとんどが口を揃えて驚愕した。
どうやらロリィー・ガミンの登場は予想出来なかったようだ。
「という訳で今回は!我ら合法ロリショタコンビで、こちらのゲームのガチャとストーリーをやっていこうと思います!ロリィーさんもね、このゲームをプレイしてて昨日速攻でストーリーも終わらせたそうなので、隣で見守るよ~ってことで出てくれることになったのですが……視聴者の皆さんが凄い混乱しております。オフコラボすることになった経緯を説明しろというコメントで溢れてます!すっごい勢いでコメント流れてますw」
告知なしにいきなりオフコラボ配信するとなれば、それなりに騒がれるとは思っていたが、まさかここまでとは…。
「はい、まぁロリィーさんと今回コラボすることになった経緯はですねぇ。本人の口から説明してもらいましょうか?」
「うん。えっとね……ノヴァくんがね、私が警察のお世話になりそうなところを助けてくれたの」
「……え。終わり!?」
『わかんねぇw』
『何したんだロリィーw』
『圧倒的に説明が足りてない…』
『もっと詳しく話してくれ~』
「ロリィーさん、もうちょっと詳しく話してくれません?」
「面倒だから、後はお願い」
「嘘でしょ!?」
ロリィーさんはマイペースなだけでなく、面倒臭がりでもあったようだ。
せめて俺とこうしてオフコラボすることに至った大事な部分を説明して欲しかったです…。
「えーっとねぇ…。俺が今朝ですね、妹たちを駅で見送った帰りのことなんですけども。その道中で警察に職質……というよりアレはほぼ補導みたいな感じだったんですけど。まぁとにかく警察のお世話になっているロリィーパイセンを見掛けましてね。話を聞いてみると、財布を落としちゃって、どうしようかと黄昏てたらしいんですね。それで身分を証明出来る物もないロリィーさんの代わりに警察の方とお話しましてぇ。んでその後、財布が無いから何も買えず、お腹が空き過ぎて泣いちゃったロリィーさんの希望で俺が飯をめちゃくちゃ、もう本当にめちゃくちゃ大量に作ってあげましてですね。まぁとにかく雑に纏めると、そんなこんなでこうして一緒に配信することになった感じですねぇ」
視聴者に大雑把に説明して、ロリィーさんに視線を向ける。すると彼女は何故か頬を赤らめながら頷いて……
「うん……だから今夜は、二人きりだね?」
「ん~~~やかましい…」
「初めてだから、やさしく……してね…♡」
「色っぽい声出すな怪しい言い方すな!?オフコラボは既に他のライバーと一緒にやったことあるでしょう?」
「うん。でもノヴァくんと、しかも男の子とだなんて、その……やるのは初めてだから…」
「だから言い方!俺のチャンネルをBANする気か!?」
『ノヴァちゃんが押されとるw』
『いつも掻き乱す側なのにwwwやっぱ強ぇロリィーw』
『ショタよりロリの方が力関係が上のようだ』
『そしてやっぱツッコミに遠慮がねぇw』
くっ!これ以上ロリィーさんのペースに呑み込まれる前に、強引にゲームの話題にシフトチェンジすることにしよう。じゃなきゃマジでBANされそうな発言されかねん…。
「はい!とまぁそういう訳でございましてね。さっきも言った通り一緒に実況していく訳なんですが……私ノヴァ。実はこのゲーム結構ガチャ禁を頑張ってましてね───」
ゲームにログインして、ガチャ用のチケットの枚数を確認する。
現在の枚数はなんと……
「580連分ですねぇ。我ながら頑張って貯めたもんですよ」
「わぁ~。すごーい…」
『580!?!?!?』
『えっぐwww』
『よくそんなに貯め込んだなぁ…』
『運が良ければワンチャン一体完凸?』
『どっかで二枚抜き出来れば完凸ワンチャンありそう』
『俺もう一回分しかないのに…』
コメント欄が盛り上がっており、これには隣のロリィーさんも驚愕している。
「んでね。俺のトゥイッターを観てる人なら知ってると思うんだけど……俺前回のバージョンの前半ピックアップのワンタッチデスの女の子を2凸してるんですよね…」
「……それでこんなに余ってるの?」
「なんかすげぇ運が良かったんです…。周年課金とかはしましたけど、まさか200連前後で2凸とモチーフカードを引けるとは思わなかった…」
このゲームのガチャは天井システムがあり、他のソシャゲに比べると天井が低めなこともあるからか、割と天井まで引くことになることが多い。
だがあの時の俺は、天井?なにそれ美味しいの?状態だった。ガチャ運が光ってた。2凸する時は天井だった気がするけど、それでも確実にお釣りが出てることだろう。
「本当は今回のガチャは前半も後半も無視するつもりだったんですけど、このピンク髪のツインテールの子がさっき言ったワンタッチデス少女との相性がめっちゃ良いみたいでして…」
「あー。必殺技がめちゃくちゃ回るよ。召喚生物が自爆した次のターンにこの二人のスキル撃った時にはもう貯まってたと思う。じゃなくても90%とかだった気がする」
「ポ○○ンもビックリな大爆発のオンパレードやんけ…」
「あと周回場所によってはツインテールの子が敵をワンパンする」
「あれ?事前情報じゃヒーラーじゃなかったっけ?」
そんなにヤバいキャラなのかこの子…。
そこにワンタッチデスウーマンが合わさるとさらに化けると。やはりこれは一人確保はしたい。
「じゃあさっそく引いて行きたいんですけど、俺としてはすり抜けたら止めて、コラボガチャまで我慢したいですね」
「でもノヴァくんも結構稼いでなかった?課金しちゃえばいいじゃん」
「いくらかの生活費と貯金を残して、他は家に仕送りしました。20万」
「お~。親孝行が凄いね?」
「でしょ~?これでも家族想いなんですよ」
『その結果、妹ちゃんたちに身バレした訳だが』
『今聞いても20万仕送りはやりすぎだと思うの…』
『もっと自分の為に使おうよノヴァちゃんくん!?¥2000』
『これでガチャ引いてくれ…¥1000』
『お?貢ぎタイムか?¥10000』
「いや視聴者ももっと自分の為に金を使えよ!?」
『推しに貢ぐことが自分の為になるんだろうが!?¥2000』
『見くびらないでもらいたいですね!¥5000』
え何?なんか視聴者がキレながらスパチャして来るんだけど。しかも数エグい怖い怖い怖い…!?
「ちょ、君らやめ、やめろー!そんなに一気にスパチャされたら、ミーチューブから視聴者にスパチャねだったみたいに思われるだろ!今すぐやめろ!」
「……スパチャ、やまないね?」
「ノーーーーー!?」
その後しばらく、スパチャが治まることはなかった…。
治まった時には俺の心はかなり疲弊していた。
「た、たく!なんてことしてくれるんだ…。これでミーチューブに怒られたらどうしてくれる」
それから気を取り直して、さっきやり損ねたゲームのガチャをようやく引いていくことに。
「よーし、じゃあやってくぞ~…」
『テンション低っw』
『いったい誰がこんなことを…』
『ゆるさん……許さんぞテンペスト…!』
白々しかったりテンペストさんが理不尽な怒りをぶつけられているコメントはもう無視して、ガチャと向き合った。
「じゃあ10連目行きまーす」
「はーい」
10連目。
同時ピックアップされているレア度が一つ下の、星4のキャラと大して強くない装備用のカードが出てくる。
10連すると星4のキャラかカードが最低でも一つ出てくるシステムだ。
20連目。
同じく星4のキャラと強くないカードたち。
30連目~60連目。
星4のカードが多く出た。ぶっちゃけそんなに使わない…。
「70連目……くっ!金じゃない!」
「まぁまぁ。すり抜けなければいいだけだから」
やはり天井は必至か…。
ただ良心的なのが、このゲームは90連が天井なのだが、70連辺りから最高レアである星5キャラが出てくる確率が上がっていくのだ。
なので実質天井は80連みたいなとこがある。運悪いと本当に90連まで行くこともあるけど…。
ちなみにすり抜けたら次の天井はピックアップキャラを確定でゲット出来る。
「それじゃあ80連目……はい金に光りますぅ!」
「二択のお時間、だね」
今までは金に光らなかったらスキップしていたが、ここは一枚一枚確認していく。
6枚目を確認したところで……
「!!! こ、このマークは!?」
「恒常にはこのマークのキャラはいない。だから……」
このゲーム特有のマークの後に、件のツインテールの女の子が現れた。
「「ピックアップキャラで確定ってことなんだよねー(ッ!!!)」」
ややテンションは平坦ながらも、ロリィーさんとハモった。勝った…!
『キターーー!』
『いいなぁ。俺なんてなけなしの50連で光ってもすり抜けたのに…』
『おめでとー!』
『残り500連もあるんだし、ワンチャンモチーフ狙うのあり』
『コラボガチャの期間めっちゃ長いらしいから、モチーフも狙わん?』
コメント欄も大賑わいである。
モチーフ装備も引こう言う人もいるが、残念ながら俺にそんな気はさらさらない。
あとは本当にコラボガチャまで待機…。
「さて、あとはもうスキップして……」
しかしこの時。俺のガチャフェーズはまだ終了していなかった。
ガチャ結果をスキップすると、なんと画面にさっきと同じマークが出現して……
「……はっ?」
「……え?」
『はぁ~~~!?』
『おいおいおいおいおいやってるわこれやってるわこれ!?』
『いくらノヴァちゃんでもやっていいことと悪いことがあると思いますッ!!!』
『これは犯罪、かなりの重罪ですわ…』
『夜道には気をつけてね…?』
『やってんねーwww』
『持ってんなぁw』
再度ゲーム画面に映し出されたツインテールの女の子に、コメント欄がさらに沸き立つ。
改めて今のガチャ結果を見てみると、ツインテールの女の子が二人映し出されているのが確認出来た。
「ノヴァくん……嘘でしょ?」
「……えへっ☆」
『『『えへっ☆ってなんだよ!!!』』』
『それ違うゲームwww』
『神引きしたジュイロライバー○選とかいうので切り抜かれるぞこれぇ』
『マジやってるわこれw』
『恨んでやる…』
『よくも俺の推しを…。こっちは一人確保するのに160連回したというのに、ノヴァちゃんくんはそういうことしちゃうんだ…』
『そうかそうか。君はそういうやつだったのか』
えー。このゲームはキャラを引くと凸というのが進んで強くなるシステムがある。
1凸するだけでも使用感、世界が変わることもある。この子も1凸すると結構変わるので、それもあってかコメント欄がちょっと怖いことになっていた…。
───悔しい。
『俺この猫耳っ娘のことあんま好きじゃないんですよねぇ。ビジュは凄く好みなんですけど』
『あー(察し)。わかるよ。性格は好き嫌い分かれるタイプっぽいよね(ストーリー終わってないと)』
スハ・ノヴァ。この人だけドンドン先に行く。同期の中でも一際目立つ容姿と性格、先輩相手でも遠慮……というより容赦がないとでも言った方が良いくらい強い胆力を持っている。
その能力でトゥイッターでよくトレンドになっているのを見掛けるし、既に10を越える先輩ライバーたちとの繋がりを持っている。
しかも今はロリィーさんとオフコラボだなんて……羨ましすぎる。
『おいおいおいおいおい!ふざけんなよこのババア!?その人を殺したらマジで終わるってこの都市は!あ、ああ!?ダメだ何受け入れようしてんだよ!?やめろーーー!!!』
『このストーリーの最初の胸糞鬱ポイントへようこそ~(もぐもぐもぐもぐ)』
『こんな状況でよくケーキ食ってられますね…』
※ノヴァお手製ショートホールケーキ。
私だって既に20万人の登録者がいて、十分勢いがある方ではあるけれど、やはり彼に比べると見劣りしてしまう。
……画面に張ってあるケーキめっちゃ美味しそう…。
「くぅ!こっちは歌と釣りと苦手なホラゲーとか色々頑張ってるのに、この人はただ初配信で事故ったりご飯作って先輩たちにご馳走してるだけでこんなに伸びてるなんて…!そんなに男の娘が良いのか視聴者は!?」
いやまぁ、他にもアイスを全種類食べたり、都道府県の位置と名前を全部覚えるまで終われないとか、耐久配信もやってるけどさ…。
でもだからってここまで伸びることある…?VTuberブームが今よりさらに盛んな頃だったらわかるけど、それなりに落ち着いて来た今になってこんな爆発的な伸びは普通しないでしょ…。
「悔しいッ…!同期で一番目立つのは私のはずだったのにぃ~!何かこう、ギャッフン!と言わせることは出来ないかしら?このまま負けっぱなしなんて性に合わないわ」
『なんか前バージョンの時より随分と協力的だな。少なからず糸お姉さんのことを想ってたっぽいことはわかるけど、結構死にそうな役割だぜ?それにあの永久にって嘘をついたのはどういうこと?今まで裏で色々な厄介ごとを片付けてたのかな』
『……ノヴァくんは結構伏線とか忘れちゃうタイプなんだね』
『へ?あ~、対戦ゲーム以外であんま深く考えることはないですね』
「……対戦ゲーム?」
ノヴァとロリィーさんの会話で気になる単語が出て来た。
『へぇ。何をやってるの?』
『まぁ数年前の話ですけど、エーラックスとかやってましたね。一緒にやる友達いなくて、そのまま飽きてやめちゃいました』
『……FPSなら、私やれるよ?今度一緒にやろ』
『いいんですか?ぜひやりましょっ!』
「……………」
───これだ!
対戦ゲーム。そうよそれよ!
FPSはやったことないから無理かもだけど、マミコパーティーのようなパーティーゲームなら行けるはず…!
「そうと決まれば……他の二人も誘って、7期生マミコパーティー配信で勝負してやろうじゃないの!」
覚悟しなさいスハ・ノヴァ。アンタが悔しがる姿を絶対拝んでやるんだから!ついでに残り二人の悔しがる姿もね。
『そ、そんな……あの嘘はそういうことか…!すみません泣きます…』
『おーよしよし。嘘を本当のように映す力の真髄を見たら、やっぱり泣くよね』
「よしよしってまさか!?ロリィーさんに撫でて貰ってんじゃないでしょうね!キーッ!羨ましすぎる~~~!?」
───こうしてノヴァの同期である、エレーナ・エンドルフィンの一方的な私怨による。“ジュイロ第7期生の皆でマミコパーティー配信”の企画が立てられた。
……ちなみに見ての通り。彼女はロリィー推しである。
久しぶりにエー○ックスやると楽しいー。
色々仕様が変わっててビックリしましたけど…。特にラ○フラ。ケアパッケージ落とそう思たらなんか壁張りだして「?????」って困惑しました。
野良の仲間もなにやってんの?って感じで見てきました。ボイチャですぐに間違えたと謝罪…。
あとレ○スあまり見掛けない。




