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猟犬と転移者  作者: タンナファクルー
第二章 観測者は盤面を読む
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第17話 向性

森は動かない。


息が荒い。


宇野は振り返る。


誰もいない。


「説明しろよ」


佐伯は立っている。


視線は奥。


「さっきの、なんなんだよ」


少し間。


「さっきの人に四人殺された。藤堂君達」


宇野は動かない。


「それとね。軍も来てる」


宇野が顔を上げる。


「軍?」


「東に人が増えてる」


「入口押さえに来てると思う」


「……何故わかる」



佐伯は肩をすくめる。


「計算」


宇野は睨む。


「計算?」


「だいたいわかるの」

「結構辛いんだよね。ずっと距離とか動きとか計算し続けてる感じ」


小さく笑う。


「じゃあ奥か」


佐伯は否定しない。


「大丈夫」


一歩近づく。


「宇野君の能力なら追いつかれないよ」


触れる。


転移。



尾根。


風。


宇野は膝をつく。


佐伯は宇野を見る。


止まる。


「……あれ?」


宇野が顔を上げる。


「なに」


「宇野君」


「首、血出てるよ」


宇野は触る。


赤い。


刃。喉元。寸前。


佐伯は動く。


ハンカチ。


「大丈夫。浅いよ」


宇野は頷く。



佐伯は森の奥を見る。


「行こ」


触れる。


転移。


森が閉じる。


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