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猟犬と転移者  作者: タンナファクルー
第二章 観測者は盤面を読む
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第15話 遊走

森は静かだった。


風がない。


足跡は浅い。


間隔が揃っている。


急いでいない。


近い。


葉が踏まれている。


乾いていない。


いる。


前方。


開けた場所。


サエキ。


制服の男。転移者。


……二。


立っている。


制服の男の目が揺れる。


剣を見る。


喉が鳴る。


一歩、後ろへ。


視線が森の奥へ走る。


足が絡む。


距離を取ろうとする。


遅い。


サエキの手が伸びる。


制服の男の手。


間合い。喉。


止まらない。


踏み込む。土が沈む。


影が途切れる。


刃が空を切る。


消失。


男は振り返る。


森の奥。


木立の向こう。


二人。


距離、大。


制服の男の呼吸が荒い。


視線が定まらない。


サエキは動きがない。


足が揃っている。


瞬きがない。


繋いだ手を少し上げる。


「大丈夫。落ち着いて」


歩を止める。


角度を変える。


右。


逃げ場を読む。


二十歩。


十。


「あなたは、私を選ばなかった」


五。


間合い。


刃、低く。


半歩ずらす。


「いちばん奥。早く!」


制服の男の足が止まる。


横から入る。


喉。


「またね」


刃が触れる。


消失。


静寂。


匂いが届かない。


距離が合わない。


男は立つ。


呼吸は乱れない。


空間移動。


即時ではない。


サエキ。


危険度、最大。


追う。


遠い。


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