萌えと感動の両立 ~オールジャンル編~
みなさんに質問です。
号泣するほど(ここ重要)感動して泣けた作品は何がありますか?
アニメ、ゲーム、漫画、ラノベ、ドラマ、演劇etc……。なんでも何作でも構いません。思い返してみてください。
ここでもう一つ質問です。今思い浮かべた作品が世に出たのはいつですか?
(ラノベや漫画であれば、その巻の初版発行の年月日でお願いします)
僕も例を挙げるとすれば、アニメならアイマス、ラブライブ、あの花etc……。漫画ならがっこうぐらし、アカメが斬る。ラノベなら冴えカノ、デートアライブetc……。
まぁ、そんなところですね。
話を戻します。
多くの場合、数年前、あるいは十数年前に世に出た作品が多いのではないでしょうか。
最近、このような号泣できる作品をあまり見かけなくなってしまったように感じるのです。
と、いうことで、今回は「萌えと感動の両立」について書いていこうと思います。
〇目次
1.時代は変わった
2.今こそ過去の栄光を取り戻せ!
では、早速。
〇時代は変わった
僕はもともと、アニメを通して、ラノベを知った者です。ですので、これまでほとんどがアニメを視聴→ビビっときたら原作も買うというスタンスをとっていました。
しかし、最近はビビっとくる作品がほぼ皆無といって差し支えないのです。最後にアニメ視聴から原作を買おう!と思った作品(ラノベ部門)は、おそらく一年前にアニメが放送された冴えカノだったと思います。
漫画だと、昨年の夏アニメの「がっこうぐらし」でしょうか。これは久しぶりにゾクゾクしました。8話くらいから禁断症状(次話放送が待ちきれない症状)が出るくらい、寝ても覚めてもがっこうぐらしでした。
そんな僕ですが、年を追うごとに、「時代は変わったなぁ……」と感じます。
上記のとおり、原作を買いたい!と思うほどの作品がない。きたとしても、一歩手前とかそんな感じの作品が年に数作品。
これらの事例(個人の主観によるところが大きいけれど)を鑑みると、アニメにしろ、原作にしろ、萌えに特化しすぎて、感動を蔑ろにしいている印象があるのです。
感動こそが創作の原動力の僕にとって、それは非常にゆゆしき事態です。結果、オタク歴が短い僕は、過去の作品を見漁って感動するという手段をとるようになりました。
先ほども書きましたが、萌えに特化しすぎて、感動を蔑ろにしている印象があります。
それはなぜか。うまく分業できていないからではと思います。
前々回のキャラの属性でも似たようなことを書いたのですが、僕としては90%の萌えはイラストに任せて、テキスト側は感動を創る努力をするべきだと思うのです。
しかし、現状はテキストすらも萌え特化になりつつあるんじゃないかと……。
よってストーリーにうまく感動を組み込めてないんじゃ……と考えます。作家の技量不足もあるかもしれないですけど。
まぁ、アマの自分がプロに物申すのも滑稽な話ではあるんですけどね。
実際、両立できていた作品は、数年経っても数十年経っても語り継がれています。
クリエイターとして、語り継がれることほど嬉しいことはないと思います。
しかし、市場がそんなだからそういうものを書くしかない──そんな作家さんもいるようですし、仕方ないのかもしれませんけど、やはり悲しいものです。
〇今こそ過去の栄光を取り戻せ!(※ここからは猫やなぎというワナビの戯言だと思ってくださって結構です)
萌え特化してストーリーを蔑ろにすることを自分はよしとしない性分です。なので、もっと語り継がれるようなコンテンツを求めているのです。
今やたくさんの“萌え”コンテンツが世の中に溢れています。
しかし、逆に考えてみると、萌え特化作品が巷に溢れているからこそ、神作を創れた時の感動と反響と人気は凄まじいものになるに違いない!
しかしながら、現状僕も人の心どころか自分の心を動かせるような作品を創れるほどの技量はありません。
一番つらいことは、他人に評価されることではなく、自分の作品を読み返したときに「なにこれ全然面白くねーじゃん」と感じること。
趣味にしろ商業作家を目指す人にしろ、これほど辛いことが他にあるでしょうか……。
しかし、きっかけにも書いたように、誰しも最初はアマチュアだったのです。だからこそ落胆している暇などないのです。
今こそ──のところは主に書籍化を狙っている方に対してのメッセージ?激励?のようなものになってしまいましたが、まぁ、ソフトタッチに仕上げたつもりです。注釈も入れたし。過去の過ちは繰り返さない(詳しくは内容がシャープなサブウエポン参照)。
さて、次回ですが、閑話休題ということで、創作論というより、ラノベ市場について思うことをつらつらと書いていく予定です。
サブタイトルは「閑話休題 ~保守と挑戦~」になります。
つい数行前にラノベ市場と言ったな? あれは嘘だ!
きっとアニメ業界とかギャルゲー業界にも通じる話。
(ラブコメ編、カミングスーン!)
文の途中でかっこを使うと、ルビになるのが厄介な時がある。




