私、話し合い
「・・・・・・・・・・、」
「セナ、どうか機嫌を直してくれない?」
ただいまセナは前回フシを肩に乗せて歩いており、その表情は両の頬が物の見事に膨れており。怒ってます。と言わんばかりに眉間にも皺を寄せていた
「僕怒ってます。今まで弟子として信用されてなかったこと、何より途中明かさなかった理由が「まぁいっか。」って!なんですか!僕という弟子はその程度ですか!」
フシは悩んだ。今までここまで不機嫌な相手の対処は大抵リヴァちゃんの亀ちゃんに構って貰えないみたいな些細なことだった。自分が当事者+元凶の時はどうすればいいのだろうと悩んでいた。
「すまなかった。そこまで隠していたことに傷つき、傷つかせた事は申し訳ない。」
「……そうだよ。僕信用なかったの?すぐに広めるような子に見えていた?」
セナは怯えるように何とか確かめるようにそう問いかけた。
「そんなことはない。セナは私にとって自慢の弟子で誇るべき友人だよ。ただ、明かしてもいいと思っていたけれど、それはそれでいいかと思っていただけなんだ。」
その言葉に再度消えかけていた憤怒の炎が不死鳥のごとく蘇った。
「ガー!そういう所だよ!僕はフシの隠し事をなんでも話せるような関係になりたいの!どうしてわかってくれないのさっ!」
「うーん、さすがに何でもはまだ無理かな?」
すかさずフシの無遠慮かつ無意識の言葉の炎がメラメラと燃え上がっていたセナの怒りの燃料として投下され先程よりセナの怒りのボルテージは上がった。
「あーもう!ほんとにそういう所だよね!フシは。
僕が言っているのはそういったところだよ!」
「い、いやわかってる。ちゃんと私、わかっているから。」
「ッ!だったら!だったら、それを言葉にするんじゃなぁーい!それは僕の怒りを上げることはできても!沈めるには火力が高いんだよぉ!わかってぇ、ないじゃないかぁ!」
セナは言葉を重ねれば重ねるほどに怒りが増し。進路喧嘩の時以上に自分を抑えられていなかった。
「ほんとに!フシは自分を軽く見すぎだと思うよ、ほんと。進路の時だって勝手に僕の進路が後宮の方がいいなんて。わかってない、わかってないよ!ほんとにどれだけ僕が君を大事に思ってるかなんて君は全っ然わかってなぁい!」
「…そうかな?」
「そうだよッッッッッ!!!」
フシは確信したこれから先セナの怒りが静まるまで安易な口出しは燃料を投下することになると、今の一言だけでセナの背後に見える炎が一段と大きく見えた。
「そもそも君は僕がどれだけ救われてるか、ほんとに理解できていないっ!落ちこぼれで学院でもいじめで除け者にされて、友達も一生できないと思ってた。
けどフシがそれを救ってくれたの使い魔契約までしてくれて、魔法も教えてくれていつもいつも、僕にとっていいと思う方向へ連れて行ってくれて。訓練までしてくれて。……ほんとに感謝してもしきれないんだよ?」
突如怒りもまま思いのまま語っていたセナが足を止め目からポロポロと大粒の涙を流しはじめる
当然そんなことを予想していなかったフシはギョッと目を一瞬見開き驚くがすぐにここまで思われていたのかと心の支えになっていたのだと認識を改めた。
しかしどうしたものか、このまま泣かせ続けあとから話をするにしても道の真ん中というのは少し危ない。
そう思い道脇に移動し木の根に腰を下ろしひとしきり泣いたあとセナの目元を拭い言葉を渡す
「セナありがとう。そこまで私を思ってくれて、私とっても嬉しいよ。けれどね?私はやっぱり不死鳥で君たちとは生きる永さが認識が違うせいかどうしても不死鳥の特性も相まってみんなは可愛い子供のようなものでね?私よりみんなを優先してしまうんだよ。こればかりは昔からの性分でね治りそうにないんだ。」
「……うん。でも僕はフシにも自分を大切にして欲しいよ?」
「ありがとう。わかったこれからは出来る限り自分を大切にするよ。けれどセナその代わり少しお願いしてもいいかい?」
「なに?」
フシはこれまであからさまにセナに対してお願いすることがなかったため突然のお願いに少し疑問に思う。
「お願いというのは、これからもセナには成長して欲しいだよね。」
「それはもちろん、魔法も体術もこれからも頑張るよ!」
少し元気を取り戻しそう答えるセナだがフシは「それもあるんだけどね」と話を続ける
「あとひとつあって、私がいなくても一人で対処可能なことを増やして欲しいんだよ。」
そのお願いにセナはまるで石になったごとく固まる。
「そ、それはどういうこと?」
「セナはこれまで私と出会ってほとんど私だよりでいただろう?冒険者ギルドとの課外授業があった時でも私がセリフ考えたし。少しずつフシ離れしないとね!」
その言葉にセナは青天の霹靂の衝撃を受けた
「何も今すぐではないよ?今すぐでもいいけど「ブンブン!」そうやって首を振って拒否するし羽を話してくれないからね少しずつまずは人との会話頑張ろうね!」
「むぅりぃぃぃ!!!僕あまり会話は得意じゃないの知ってるでしょ!ここ何年間でまともな会話したのフシぐらいだよ!もう立派なコミュ障だよ!怖い!」
「ほらすぐそうやって自信をなくす。大丈夫イケル。ワタシ、ニマカセテ」
そう言って目が笑ってない状態でセナを見るがセナはその目に怯え、これから来る試練に震える
「何も今すぐではないって。とりあえず次の街か村に着いたら頑張ろうね?」
「うぅー、僕に自信はないよー。」
「私には自信があるから。」
そう言って意味がわからないことをいいながらフシはセナの肩に乗り最初より足取りが重くなった状態で歩き出したセナ。
進路喧嘩の時は意図して無遠慮な言葉を発していましたし、わざとしている時もありますが、今回に限っては無意識かつむしろ別に普通のことを言っているつもりです。




