第七十話 それぞれの戸惑い
初めて読み来たよって方も、また読み来たよって方も、詩音と申します。
今回の話は前回の話の続きとなっております。
「各班の班長と副班長は、先生のところまで来てください」
先生の声に、立ち上がった数人の中に悠人、美月、そして葵の姿があった。
悠人と美月は顔を見合わせ、同時に小さく目を丸くする。
(……え、葵も班長?)
二人の戸惑いは、葵も同じだった。
(え、悠人と美月が班長と副班長なの……?)
心の中に小さな波紋が広がる。
それぞれが思いがけない形で役割を告げられ、教室の空気がわずかにざわめいた。
先生が班長と副班長が揃ったのを確認すると、声のトーンを少し引き締める。
悠人は内心で「やっぱり面倒な役回りだよなぁ……」とため息をつき、美月は緊張した面持ちで手元をぎゅっと握りしめていた。
一方の葵は、まだ自分が呼ばれた実感が湧かず、ぽかんと立ち尽くしている。
先生は淡々と、それでいてはっきりと告げた。
「班長は班の中心として全員をまとめること。副班長は班長を支えつつ、何かあったときに判断を助けること。何より大切なのは全員の安全です。無理な移動はしないこと。いいですね?」
四人はそれぞれの想いを胸に、小さく「はい」と答えた。
その声は教室の静けさの中に、すっと溶けていく。
葵は(責任、ちゃんと果たせるかな……)と不安を抱き、悠人は(まぁ、なんとかなるだろ)と肩の力を抜いていた。
美月は二人を見つめながら、自分も支えにならなきゃ、と小さく決意を固める。
――新しい関係の始まり。
それぞれの胸に、小さな期待と不安が入り混じっていた。
先生の話が終わり、それぞれの班に戻っていく。
緊張でこわばった笑顔を見せる葵に、日向がそっと声をかけた。
「大丈夫だよ。班長って言っても、一人で全部やらなくていいんだよ。私も副班長でいるし、一緒にやっていこう」
その穏やかな声に、葵は一瞬目を見開いた。
「……あたしと、一緒に……?」
「うん。葵ちゃんだけが頑張りすぎなくていいの。支え合えばいいんだよ」
日向の柔らかい笑みが、教室の緊張を溶かすようにあたたかく広がる。
(……そっか。あたし、一人で全部やらなきゃって思いこんでたんだ)
胸の奥の重さがすっと消えていくようで、葵は自然と笑みを浮かべた。
「ありがとう。なんか、ちょっと元気出たかも」
日向は優しくうなずき、葵の肩を軽く叩いた。
「うん。その笑顔があれば大丈夫」
葵は小さく息をつきながら、ほんの少し自信を取り戻していた。
一方その頃、悠人は人混みを抜けて、ふぅと小さく息を吐いた。
机の端に腰をかけ、鉛筆を指先でくるくると回しながら、気の抜けたように空を仰ぐ。
「班長って、やっぱり色々と面倒だよなぁ」
その言葉に、美月は少し眉をひそめる。
「面倒って……みんなが信頼して任せたんでしょ?」
悠人は苦笑しながら、美月をちらりと見る。
「でも、美月が副班長してくれるなら、細かいとこはなんとかしてくれるだろ」
その一言に、美月の動きがぴたりと止まった。
(わ、わたしに……頼ってくれてる……?)
頬がじんわり熱くなり、心臓の鼓動が速くなる。
美月は慌てて顔を伏せた。
「なぁ、美月」
悠人は穏やかな表情のまま、鉛筆をくるくると回し続けながら言う。
「とりあえず、さっきの説明まとめといてくれない? 俺、説明とかちょっと苦手だから」
「……あ、うん」
美月は返事をしながらも、不思議とやる気が湧いてくるのを感じていた。
――この小さなやり取りが、四人の関係を少しずつ変えていくことになる。
初めて読み来たよって方も、また読み来たよって方も、詩音と申します。
この作品は生成AIを活用して書いております。
あの、後書きから読むって方っていられます?
ただ聞いているだけなので、あまり気にしないで下さいね。
じゃ、今回の話に触れますね。
葵と悠人がお互いに班の班長になってるのを知るって話になっております。
えっと、読んで下さっている方の中にも、修学旅行とかの班長ってなられた方っていられますか?
なった事があるよって方は、タイプ的には葵と悠人のどっちに近かったですか?
自分はそういうのになった事は無いのですけど、タイプ的には悠人に近いかなって思います(笑)
では、次回の話は葵たちが班に戻って、まわるルートを煮詰めていくって話になります。
初めて読んで下さっている方も、また読んで下さっている方も、この作品を読んで下さって心より感謝を申し上げます。
スローな進み方のこの作品ですけど、これから先も葵たちの成長を温かい目で見守って下されば嬉しく思います。
先日、台風がかなり接近しましたけど、大丈夫でしたか?
何かしらの被害にお見舞い申し上げます。
真夏日になったりしてますので、熱中症にならないように水分補給を取って、体調を崩さないように気をつけて下さいね。
また、後書きの方が本編よりも長いのかな?
では、次回の更新の日まで、それでは、ごきげんよう。




