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星の下で  作者: ちびひめ
12/29

別れ

レンの言った通り、レンの両親は離婚した。レンはここに残ることになった。

レンは相変わらず人気者で、秘密基地も相変わらずおもちゃだらけだった。


私たちは三年生になった。

谷先輩は卒業してしまった。私の青春の一ページはこうしてめくられた。


「今日は花火ばしよう!」

あのときと変わらずレンが言う。秘密基地に遊びに来る人間は日に日に減っていき、今では五人だけになってしまった。カズト、ノボル、ユタカ、私、レンの五人だ。

カズトとノボルはスカートめくりの天才だった。ユタカはおっとりしていて、私と少し似ていた。

「花火、久しぶりばい!」

カズトが言う。

「俺、蛇ダマする!」

とノボル。

「花火いいよねー。」

とユタカが言う。

「レン、バケツは持ってきたと?」

「バッチリばい!」

これで準備は整った。私たちは思い思いに花火を楽しむ。

去年と違うことは、そこにロケット花火が加わっていることだった。


牛乳ビンにさしてライターで着火する。

ヒゥゥウンという音がしてロケット花火は飛んでいく。



この頃まではレンは元気だった。


四年生、五年生になり、相変わらず秘密基地に来ているのは五人だけだった。

私たちは私たちに名前をつけた。熊本ファイヤーズ、と。

誰かがファイヤーって炎のことだぜ、と言い出して突然に名前が決まった。

野球チームのような、サッカーチームのような、そんな感じだ。



カズトもノボルもユタカも変わらなかったのに、レンは変わってしまった。熊本ファイヤーズの名前が決まって、大喜びをするはずのレンは、

「いいんじゃない?」

としか言わなかった。


レンは変わってしまった。以前のように元気もなく、人前に出ることを避けるようになってしまった。

それでも私たち熊本ファイヤーズはレンを慕っていた。



そんなとき、それは起きてしまった。

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