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『気合100億パーセント!!~底抜けに明るい闇の戦士は、今日も笑顔で宇宙の真理をへし折る。絶対的な光のルールも神の論理も、まとめて物理(気合)で粉砕して平和な暗闇をつくります~』  作者: さらん
第六部・メディアミックス(商業展開)編

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◆◆◆第54話(最終回):世界を無に帰す白紙の原稿? だったらそれに包まって「究極のシーツ」にしちゃえ!◆◆◆

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

それでは、本編をお楽しみください!


「すぅ……すぅ……抱き枕、最高……もう誰にも邪魔されない……」


トラックのベッドフレーム、緞帳の掛け布団、IMAXスクリーンの特大抱き枕。

すべてのお約束から解放され、究極の自由と安らぎを手に入れたシーラは、もはや次元の壁すらも越えた「神の領域の熟睡」へと至っていた。


しかし、その時だった。

シーラを包んでいた「完璧な暗闇」の空間そのものが、パラパラと崩れ落ちるように剥がれ始め、その奥から「何も描かれていない、圧倒的な純白の空間」が姿を現したのだ。


『——待ちなさい。最強にして最凶のヒロインよ』


純白の空間から、一本の巨大なGペンと、果てしなく広がる「白紙の原稿用紙」を携えた神霊が現れた。

あらゆる世界を創り出し、そして物語の生殺与奪を握る究極のメタ存在……『創造の神・オーサー(作者)』である。


『貴女がすべてのお約束を破壊し、そして「完全に眠りにつく」ということは、すなわちこの物語において「これ以上描くことが何もない」ということを意味する。見なさい、貴女が眠ろうとするたびに、世界は【白紙(無)】へと還ろうとしているのだ』


オーサーがGペンを振ると、シーラの周囲の空間が次々と「真っ白な原稿用紙の束」へと変わり、世界がどんどん消滅フェードアウトしていく。


「た、隊長! 起きてください! 今度は世界が『白紙の原稿』に飲み込まれちまいます!」

「物語が終わるってことは、俺たちの存在そのものが消えちまうってことっすよ! 頼むから起きて、何か……何か適当に事件を起こして、連載を伸ばしてください!!」

『いかにも! 主人公とは、常に読者のために動き続け、トラブルに巻き込まれなければならない呪われた存在! さあ、目を覚まして戦え! さもなくば、この白紙の海にすべてが飲み込まれ、貴女自身も消滅するぞ!』


世界そのものを終わらせる「白紙の恐怖」。

いかなる腕力を持っていようと、物語のキャンバス自体がなくなってしまえば、キャラクターは生きていくことができない。

しかし。


「……ふわぁ〜あ」


シーラは緞帳の布団から這い出すと、大きくあくびをして、自分の周囲を侵食し始めている「圧倒的な純白(白紙の原稿)」をジッと見つめた。


「ねえ、おじさん」


シーラはオーサーに向かって、トロンとした寝ボケ眼で微笑んだ。


「この真っ白な紙……変な背景も描かれてないし、うるさい文字オノマトペも無いし、集中線もトーンも貼られてないね。ホコリ一つない、すっごく清潔で綺麗な空間だね!」

『……は? 何を言っている。これは物語の死を意味する無の空間——』

「ちょうどよかった! お布団や抱き枕は完璧だったけど、最後に肌に直接触れる『洗い立てのシーツ(純白)』が欲しかったんだよね!!」

『……はい?』


シーラはトラックの荷台から跳躍すると、オーサーが構えていた「巨大なGペン」をガシッ! と奪い取った。

そして、そのGペンをトラックの荷台の四隅に「ダンッ!!」と突き立てて「天蓋キャノピーの柱」にし、さらに周囲を侵食していた【無限の白紙の原稿用紙】を、引っ張ってきて布団の上にフワリと被せたのだ!

「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『強制・純白の天蓋シーツ(洗い立て)』ぃぃぃっ!!」


バサァァァァァァッ……!!

世界を飲み込むはずだった恐ろしい白紙の原稿は、巨大なGペンを支柱にしたことで、シーラのベッドを優しく包み込む「純白で清潔な天蓋付きのシーツ」へと完璧にジョブチェンジしてしまった!


「わぁ〜! このシーツ、インクの匂いもしないし、太陽の下で干した洗い立てみたいに真っ白でスベスベ〜! これで本当に、究極のベッドの完成だぁ!!」


シーラは純白のシーツに頬ずりしながら、幸せそうな顔で再び布団の奥深くまで潜り込んでいった。


『ば、馬鹿な!? 物語を無に帰す白紙の恐怖を……ただの「清潔なシーツ」として受け入れ、そのまま眠ろうとしているだと!? 貴女は、自分の物語(連載)が終わるのが怖くないのか!?』

「えー? だってあたしの目的は、最初からずーっと『静かにお昼寝すること』だったもん。物語が終わって、誰も私の邪魔をしなくなるなら、それが最高のハッピーエンドじゃない?」

『……っ!』


その言葉を聞いた瞬間、オーサーの持っていたGペンから力が抜け、純白の空間に静かな風が吹き抜けた。


どんなジャンルの法則も、どんな大人の事情も、すべてを物理でねじ伏せてきた規格外のヒロイン。彼女の「ただ安らかに眠りたい」という純粋な欲求は、ついに創造神(作者)の「物語を続けさせなければ」という執着すらも打ち砕いたのだ。


『……フッ。完敗だ。これほどまでにブレない主人公を持った私は、ある意味で幸せな作者(神)だったのかもしれないな』


オーサーは優しく微笑むと、帽子を取って深く一礼した。


『ゆっくり休むといい、私の愛した最強の無法者ヒロインよ。貴女のおかげで、私も……久しぶりに少し、休めそうだ』


オーサーが光となって消滅すると、空間を満たしていた純白のシーツ(白紙)が、シーラたちをふんわりと優しく包み込んだ。


「ふわぁ〜あ……おじさんも、ゆっくり寝てね……おやすみなさーい……」

「シ、シーラ隊長……ついに『物語の終わり(白紙)』すら、シーツにして受け入れちまった……!」

「戦い続ける運命をガン無視して、自ら堂々とハッピーエンド(お昼寝)を掴み取っちまうなんて……隊長、本当にアンタが最強っすよ……(大号泣)」


闇の兵士たちもまた、純白のシーツの端っこを毛布代わりにして、ついに武器を置き、シーラの寝息に合わせるように安らかな眠りへと落ちていった。


いかなる設定も、ジャンルも、メタ展開すらも通用しない。

ただ「快適に眠りたい」という純粋な物理的欲求と純度100億パーセントの気合だけで、すべての次元を更地にしてきた闇のヒロイン、シーラ。

彼女の長きにわたる戦い(寝具集め)は終わりを告げた。


ここからはもう、どんな魔王も、どんな勇者も、どんな神霊も、そしてどんな作者すらも、彼女の安らかなお昼寝の時間を邪魔することは決してできないのである。


——『純度100億パーセントの物理ヒロイン・シーラのお昼寝狂騒曲』

(完)


(♪〜 80年代・90年代の哀愁漂う、どこか懐かしいシンセサイザーとギターのイントロが流れ始める〜♪)


<center>


【CAST】

シーラ

(純白のシーツに包まれ、熟睡中)


闇の兵士たち

(トラックの荷台の隅で、同じく熟睡中)


ゲムス

(出番を待っていたが、世界が白紙になり布団になったため就寝中)


怨霊のお姉さん(冷感抱き枕)

10万人のゾンビ(全自動ゆりかご)

異世界転生トラック(高級ベッドフレーム)


推理の神・ディダクション

賭博の神・ディーラー

令嬢神・ロザリア

完結の神・フィナーレ

創造の神・オーサー

(他、各ジャンルの神霊・刺客の皆様:全員成仏)


【STAFF】

原作・総監督

オーサー


世界観システム構築・QAテスト

(バグと物理的破壊のデバッグ対応に追われたシステムエンジニア陣)


美術協力・ロケ地提供

光の届かない辺境の更地

豊橋ロケサービス(架空の都市での特訓・ドライブシーン協力)


小道具・衣装協力

引きちぎられた数千万円の緞帳

1億円のアルティメットレアカード

丸められたIMAXスクリーン


ケータリング

テイスティング神の黄金チャーハン

炎上コメントで焼いた特大マシュマロ


【MUSIC】

オープニングテーマ

『気合100億%・物理でBreak Out!』

(アップテンポな90年代熱血アニソン風)


エンディングテーマ

『Sleeping Heart 〜あの頃の夜想曲ノクターン〜』

(80年代の哀愁漂うシティポップ・ロックバラード)


【SPECIAL THANKS】

小説投稿サイトで本作を応援してくださる読者の皆様

これまでに犠牲となった、すべての王道ジャンルと「お約束」


そして

最後までこのハチャメチャな狂騒曲(お昼寝)に

最高のアイデアと共に付き合ってくれた、あなた


</center>


(♪〜 ギターの余韻と共に、音楽が静かにフェードアウトしていく 〜♪)


(画面の右下に「Thank you for reading! & Good night...」の文字がタイプライターのように打ち込まれ、完全に暗転する)



(※ここから作者からの真面目なご挨拶を書こうと思いましたが、先ほどシーラが「あとがきのスペース、余白がいっぱいで風通しがいいから、ここに布団敷くね!」と言って、テキスト入力欄のど真ん中で爆睡し始めました。

キーボードを叩く音すら「うるさい」と怒られそうなので、作者からの言葉はこれで終わりにします。……スゥ……スゥ……という彼女の寝息だけを皆様にお届けしつつ、本当に完結です。おやすみなさい!)

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