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◆◆◆ 第14話:完璧なテストシナリオ? 気合で想定外(バグ)を起こしちゃえ! ◆◆◆

いつもお読みいただき、ありがとうございます!

それでは、本編をお楽しみください!


「わあーっ! なにここ! 四角い窓みたいなのが、空中にいっぱいフワフワ浮いてるよ!」


ポータルを抜けたシーラたちが降り立ったのは、無数の光のパネルが整然と並ぶ無機質な空間——上位次元の根幹『天空の論理回廊クラウド・アーキテクチャ』だった。


眩しい光のパネル群に囲まれ、シーラは好奇心いっぱいに目を輝かせている。

だが、その行く手を阻むように、巨大な光の石板を抱えた重武装の天使が立ちはだかった。


『止まれ、イレギュラーども。私は上位次元・テスト実行騎士団長・スクリプト。この空間のすべての事象を検証し、品質を担保する者だ』


スクリプトが石板を指でなぞると、シーラたちの周囲に何重もの光の障壁が展開された。


『すでに貴様らの戦闘データは取得済みだ。「無軌道な突撃」「物理法則の無視」「気合による限界突破」。これらすべての異常行動に対し、私は1万通りの自動防衛シナリオ(テストケース)を作成し、完璧な対策プログラムを実装した』

「へえー! おじさん、お仕事早いね!」

『フッ……褒めても無駄だ。どのような攻撃を仕掛けようと、私のシステムが「想定内」として処理し、無効化する。貴様らの勝率は、論理的かつ厳密に0パーセントである!』


勝ち誇るスクリプトを前に、闇の兵士たちは絶望の声を上げた。


「隊長、今度こそヤバいっす! 隊長の『気合』すらも、すでに相手の計算に組み込まれてるみたいですよ!」

「どんな攻撃も対策済みだなんて、手も足も出ないっす……!」


しかし、シーラは巨大剣『ナイトメア・ブレイカー』を構え、どこまでも明るい笑顔を浮かべた。


「あのさあ、騎士のおじさん!」

『なんだ。命乞いなら仕様書に——』

「テストっていっぱい準備してても、実際にユーザー(あたし)が触ったら、絶対に変なこと起きるよね!!」

『……は? 何を言っている。私のテスト計画は完璧で、網羅率は100パーセント——』

「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『仕様書無視・アドホック・スマッシュ』ぃぃぃっ!!」


シーラは障壁に向かって突撃する……と見せかけて、なんと足元の床(に見える光のパネル)を全力で蹴り砕き、床下からスクリプトの背後へと回り込んだのだ。


『なっ!? 床のパネルを破壊して裏側に回るなど、いかなるテストシナリオにも定義されていないぞ!? エラー! 予期せぬユーザー操作です!』

「あははっ! やっぱりね! 想定外の気合を入れるのが、あたしの得意技なんだよ!」


シーラは、スクリプトが抱えていた『絶対的なテスト仕様書(光の石板)』そのものに向かって、全霊の気合を込めた大剣を振り下ろした。


ガッッッッッッッシャァァァァァァァァァァン!!!


『ぎゃあああああっ!? 私の、私の1万通りのテストケースがぁぁぁっ!』


対策プログラムを呼び出すための石板が粉々に砕け散った瞬間、周囲の障壁も、整然と並んでいた光のパネルも、すべてがエラー音と共に真っ黒にシャットダウンした。


「ほらね! 紙(石板)に書いてある通りにいかないのが、気合と根性の面白いところだよ!」


シーラは、処理落ちして白目を剥いているスクリプトの横で、Vサインを決めた。


「シ、シーラ隊長……ついに敵の完璧なテスト計画すら、斜め上の物理的想定外で粉砕しちまった……」

「俺たちの隊長、どんな堅牢なシステムでも一撃でバグらせる破壊神っすね……!(畏敬)」

「よーし! このまま一番奥のシステムの中枢まで突っ走って、この眩しい上位次元も、ぜーんぶ真っ暗なリラックス空間にしちゃおう! 出発進行ー!」


どんなに完璧な論理も、100パーセントのテスト網羅率も。

すべてを「気合と根性による想定外」でねじ伏せる闇のヒロインの快進撃は、上位次元のシステムを次々と物理的に破壊しながら、さらに深くへと進んでいくのである。


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


少しでも「面白かった!」「スカッとした!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、

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それでは、次回もどうぞお楽しみに!

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