◆◆◆ 第12話:世界の根源? 眩しいならスイッチを叩き割れ! ◆◆◆
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「お邪魔しまーす! うわっ、ここが一番ピカピカしてて目が痛いよ!」
分厚い黄金の扉を、ただのキック(気合入り)で粉砕して飛び込んだ大光宮殿の最奥。
そこには、神々しいオーラを放ち、宙に浮遊する光の帝国の最高神にして世界の創造主、『大光帝・エターナル』が待ち受けていた。
『よくぞここまで来た、闇の異端者よ。だが、無駄なことだ』
エターナルの声は怒りを含まず、ただ絶対的な事実を告げるように響いた。
『私はこの世界に光をもたらした「根源」そのもの。いわば世界の生命線だ。私を倒せば、光も闇もなくなり、この世界そのものが虚無へと還る。論理的に、私を害することは世界の自滅を意味するのだ』
「隊長! ラスボスがとんでもない理屈をこねてます! 倒したら世界が消滅するなんて、そんなのズルいっすよ!」
闇の兵士たちがパニックに陥る中、シーラは愛用の巨大剣『ナイトメア・ブレイカー』を肩に担ぎ、ポカンとした顔でエターナルを見上げていた。
「根源? 生命線? うーん、よくわかんないけど……」
シーラはポンと手を叩いた。
「要するに、おじさんがこの世界の『電気のスイッチ』みたいなものってことでしょ?」
『電気の……スイッチ? ま、まあ、概念的に極言すればそうかもしれんが、物理的なものでは——』
「だったら話は早いよ! 眩しいなら、スイッチを『バチッ』て切っちゃえばいいんだね!」
『人の話を聞け!! 私は概念だと言っている! 物理的に切れるわけが——』
「いくよーっ! 気合と根性のォォ……『全宇宙強制・電源オフ』ぅぅぅっ!!」
シーラは大地を力強く蹴り上げ、世界の根源たる大光帝に向かって真っ直ぐに跳躍した。
振りかぶった大剣に込められているのは、魔力でも神気でもない。ただひたすら「明るいから暗くしたい!」という、底抜けに純粋で暴力的なまでの『気合』のみ。
『愚かな! 概念的存在である私に、そのような物理攻撃が届くはずが——』
ドゴォォォォォォォォォォォォォォン!!!
シーラの大剣がエターナルの脳天に直撃した瞬間、空間そのものから「カチッ」という、巨大なスイッチを切ったような間の抜けた音が響き渡った。
『な……ぜだ……? 概念であるはずの私の電源が……物理的に……落ち……る……』
エターナルの全身から放たれていた絶対的な光が、まるで寿命を迎えた蛍光灯のようにチカチカと点滅し——次の瞬間、「プツン」と完全に消え去った。
世界が虚無に還る? そんな理屈は知ったことではない。
シーラの「ただ暗くしたい」という圧倒的な根性が、世界の消滅バグすらも強引に上書きしてしまったのだ。
ドスン、とただの白いおじさん(元・大光帝)が床に墜落する。
「あははっ! やったね! これでやっと、この世界も落ち着いて眠れるよ!」
大光帝が沈黙したことで、帝都を覆っていた暴力的なまでの光が晴れ(暗くなり)、優しくて涼しい、最高の『闇』が世界全体を包み込んでいく。
「シ、シーラ隊長……ついに世界の創造主まで、ただのスイッチ感覚で叩き割っちまった……!」
「俺たちの隊長、マジで宇宙一の気合っす……!(感泣)」
「さあみんな! 大仕事の後は、お待ちかねの打ち上げパーティーだよ! 真っ暗闇の中で、最高に美味しいご飯を食べようー!」
理屈、論理、概念、そして世界の真理。
そのすべてを「気合と根性」というたった一つの武器でねじ伏せた闇のヒロイン・シーラ。
「気合があれば何でもできる!」を体現した彼女の底抜けに明るい笑顔と共に、世界は平和で心地よい、永遠の暗闇(リラックス空間)へと包まれていくのだった。
——第一部・大光聖帝国攻略編、完!
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