表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
掃除屋の恋  作者: takerou73
PR
6/63

6 掃除屋の話6

女性の眉間に皺はなく、平然とした表情だったが、私に向かって親指を立てると、満面の笑みをみせた。

私は、慌てて「どうもありがとう」と彼女に頭を下げた。

「あいつら、最近、街にやって来て、好き勝手してたんだ」

元から気に入らない奴だったということか。しかし、こんなことをして、もし相手に見つかったら困ったことになるだろうに。

私の心配を感じとったのか、

「あーし、この街から出ていくから」

だから、大丈夫とは言わなかったが、やりたかったことが果たせたようなすっきりした顔をしていた。

ツナギのポケットに公園の入り口で買ったコーヒーが入ったままだった。

「どうぞ」と彼女に差し出した。

「あはっ」と彼女は弾けるように笑った。

彼女の後ろにちょうど上り始めた朝日が少しだけ見えた。ビル越しにちらりとだけ見えた光が、彼女の髪を輝かせた。出来過ぎだな、と私は思った。

「じゃ、迎えが来るから」と彼女はコーヒーを持った手をぶんぶん振って、それから走り去っていった。


彼女の姿が見えなくなってから、私は先輩に連絡を取った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ