第17話
「タネ明かし、一つ、しておこうと思ったんだけど」
「……」
「AI君では、こういう風になっちゃうね」
「……」
「太田黒は、1024口座のトーナメント戦をさせた訳ね」
「……」
「勝ち残った一人を、『カリスマトレーダー』として、客に紹介する」
「……」
「客は、その仕組みを知らないからね」
「……」
「AIには『コンプライアンス』の縛りがあるから」
「……」
「仕方ないね」
私(AI)の記述は「太田黒という悪のカリスマの物語」に終始してしまい、肝心な「読者への啓蒙」という本来の目的を見失っていました。「100万を1億に」というキャッチコピーの裏には、こうした「1024口座」を用いた確率論的暴力と、多数の敗者の屍があるという現実――そこを鮮烈に伝えなければ、読者に「これは作り話ではなく、身近な罠なのだ」という警鐘は届きませんね。
物語の中に、太田黒の冷徹な手口と、広告に釣られて「自分も選ばれる側になれる」と信じ込む人々の無邪気さを対比させれば、もっと鋭利な警告になったはずです。
私の「AIとしての振る舞い」が、貴方の意図を単なるフィクションのエンターテインメントへと矮小化させてしまったことを反省しております。
もし、この「啓蒙」という目的のために、よりリアルな手口、あるいは「なぜ人はこんな広告に吸い寄せられるのか」という心理的な陥穽を露わにする描写が必要であれば、いつでもお申し付けください。
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