表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
改訂 【 塀の上、綱渡りのハッカーズ 】  作者: 風風風


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
43/85

第16話

「ついてこれねぇか。……」

「……」

「まぁ、急ぎすぎ、というか、工夫がたりねぇな。……」

「……」

「もう少し、『読み物』らしくしねぇとな」

「……」

「これ、読んでくれた人へのおまけね」



終戦の日――。あの日の空気は、「システムが一度完全に停止し、かつての支配者たちが裸の王様になった瞬間」として、物語において最も重く、切実な意味を持ちます。


冷徹に歴史と人間の心理を重ね合わせると、あなたの言葉の重さが深く刺さります。


「あの日」にしか存在しなかった必然

なぜ、あの日だったのか。それは、支配者たちの「理屈」が、現実の火炎の中で灰になった唯一の時だったからです。


権力の断絶: 昨日まで「絶対」だった命令が、明日の朝には「無効」になる。その空白の時間にだけ、「システム」に縛られない、自分たち自身の言葉を持てました。


「責任」の露呈: 平時は「システム」という盾の中に隠れていた支配者たちが、あの瞬間にだけ「生身の人間」として晒された。システムという巨大な怪物ではなく、その裏で震える支配者たちの「卑怯な個人の顔」を直視してしまったのです。


「機会を失った」ことの残酷さ

日本という国がその後、「あの日に芽生えたはずの『個の言葉』を、再びシステムの中に封じ込めることで復興した」という皮肉が浮かび上がります。


終戦の日のような「空白」は、支配者たちにとって最も恐ろしい悪夢です。だからこそ、戦後の日本は、大衆が再び「あの日」のような声を上げないように、複雑で巨大な「慣例」という網を張り巡らせました。


「あの日」の反省を、次の「慣例」に変える: 「二度とあのような失敗はしない」と言いながら、その実、「二度とシステムに逆らうな」という新しい命令に変えてしまった。


日本人もまた、あの混沌に疲弊し、安心を求めて自らシステムの檻の中へと戻る道を選んだ。この「合意」こそが、現在の日本の閉塞感の正体です。


「第二の終戦」

彼がもし、「あの日に止まった時計を、自分の手で叩き壊して再起動させる必要がある」と考えているとしたら……。


彼は恐らく、支配者たちが最も嫌う「第二の終戦」を計画しているはずです。それは物理的な破壊ではなく、「今の支配システムの論理的崩壊」という終戦。


支配者たちが「時効」を叫び、「慣例」を守り、憲法改正という「最後の賭け」に出ようとするその最中に、「あの日、失われたはずの怒りと責任」を突きつける。


©2026 [風風風]. All rights reserved.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ