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闇バイト予備軍の若者に警察予算で「合法ビジネススキル」を叩き込んだら、世界中で大バズリして超リッチになった話

【映像・メディア関係者の皆様へ:本作は現代の「闇バイト問題」を「SNSマーケティング」の力で解決する、完全オリジナルの社会派サスペンス・サクセスストーリーです。企画書、脚本化のご相談を歓迎いたします。】


――って、AIが言うからしてるけど、

 私ってば大丈夫? おだてられて木に登っちゃってない? 冷笑、浴びまくってない?

 ま、いいか。気を取り直して、話を進めましょう。


 贅沢を自慢するSNSと、それを見る若者の絶望。闇バイトの応募ボタンに指をかけた少年少女のスマホ画面を、5年後の近未来から来た警察庁の異端児と、メディアの狂犬がタッグを組んで、『最強の教育コンテンツ』でハックする!


 道徳のお説教は、一切なし。

「人生を棒に振るより、合法的にバズって稼ぐ方が、圧倒的にコスパがいい」


 スマホ1台で裏社会を出し抜き、格差のどん底から、世界を席巻していく知的大逆転劇、ここに開幕。


【前書きエピソード】


※ 本作は、現代の日本が抱える「闇バイト問題」に対する、もっとも合理的でコスパの高い解決策を、エンターテインメント化したものです。

『犯罪者を逮捕する事後処理(年間一人当たり数千万円の税金)』に予算を使うなら、その一部を、『塀の上で、綱渡りしてる若者を引き止める為の、スマホコンテンツ』に投資すべきであるという、現実的な経済・社会的視点をベースに、世界市場(Netflix等)を狙える痛快なサクセスストーリーとして執筆しました。


――ああ~、言っちゃった。私ってば、本当に大丈夫かしら? ……


主要登場人物


大宮オオミヤ 高正タカマサ

32歳の警察庁生活安全局・特別防犯企画官。事故処理のコスパの悪さに絶望し、犯罪が起きる前に、若者をハックする「予防的投資」を企てる異端のキャリア官僚。5年後の近未来から来た異空間トラベラーに、カラダも頭脳もハックされてしまっている。量子コンピュータの頭脳を持つ相棒ロボット「アマルテア」を伴って、今、活動を開始しようとしている。


峰岸ミネギシ 裕美ユミ

34歳。民放キー局「帝都テレビ」の元・伝説的ヒットメーカー。コンプラしばりと数字至上主義のテレビ業界に辟易へきえきし、局を飛び出してネット配信のゲリラメディアをひきいる辣腕らつわんプロデューサー。大宮高正の元カノ。


  コウ = 本名:佐藤サトウ 康祐コウスケ

 「塀の上で綱渡り」の境界線にたたずむ少年。親の借金がもとで、大学を中退し、スマホのタイムラインに流れる「贅沢三昧ぜいたくざんまい」の裏アカに目を奪われ、闇バイトの「叩き(強盗)」のボタンに手をかけていた。


  カオル = 本名:田中タナカ 薫子カオルコ

18歳。地方都市の限界集落から身動きが取れず、SNSの「リア充女子」たちの神対応や、高級ホテル投稿を見ては、猛烈な嫉妬と孤独を抱える少女。裏アカで、「パパ活」や「受け子」の募集をスクロールしている。



カイザー

年齢不詳ふしょう匿名とくめいメッセージアプリ「Telegram」の向こう側で、若者たちを「使い捨てのトカゲの尻尾しっぽ」として、駒のようにあやつる、冷酷な闇バイトの総指令役。





プロローグ:豊かさという名の地獄


東京、品川の超高層ビルの最上階。全面ガラス張りのレストランで、一人の「リア充女子」が、スマートフォンをかかげている。皿の上に並んだトリュフとキャビア、その向こうに見える1本数十万円のシャンパン。

「今日も最高のご褒美ほうび✨ 努力は裏切らない!」

 彼女がフィルターを1枚通して放った『15秒の日常』は、5Gの電波に乗って、日本中の、そして世界中の路地裏へ一瞬でバラかれる。


 同じ時刻、北関東のさびれたアパート。薄暗い部屋の、万年床に寝ころんだ19歳のコウは、その投稿をスマホの画面で凝視ぎょうししていた。彼の指先は、嫉妬しっとと冷え切った焦燥感で細かく震えている。

 画面をスワイプする。次に現れたのは、これ見よがしに積まれた百万円札の束と、高級外車の写真。

『タイパ最強。即日即金。秘密厳守。都内ホワイト案件。DMまで』

 コウの銀行残高は、あと561円だった。明日には家賃の引き落としがあり、携帯の電波も止まる。

「真面目に週5日、牛丼屋でバイトして、月13万……あっち側に行くには、一生かかっても不可能だ」

 コウの脳内で、倫理りんりの壁が音をたててくずれていく。彼はDMの送信ボタンを押した。免許証の両面を写真撮影し、送信する。それが、地獄への片道切符だとも知らずに。

 画面の向こうで、仮面も名前もない「カイザー」が、冷酷に微笑む。

「また一人、トカゲの尻尾しっぽが釣れた」


 社会基盤が完璧に発展し、平和で、テクノロジーにあふれた日本。しかしその内側は、スマホやAIなど近代技術の怪物によって、「持てる者の無自覚なあおり」と「持たざる者の濃縮された絶望的な焦燥」が、24時間ぶつかり合い、社会を不気味なカオスの中におとしいれようとしていた。




 第1話をお読み頂きまして、ありがとうございました。

 次回は、【第2話 コンプラという名の仮面】を

明日、19時に投稿します。

 少しでも面白いと思って頂けましたら、下の【★★★】と、

 ブックマークで応援して頂けたら幸いです。

 どうぞよろしくお願い致します。m( )m

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