え。まだそんなもの後生大事に信じてるの?
なかなか難しい内容を平易に書くのは難しいな。わかりやすく書こうとして、稚拙な文章になってしまった。エビデンスレベルについてはまたいつか書き直します。
前のページの話をまとめると、「いろんな研究や情報があるけど、信じられるレベルに達するにはなかなか大変。ランダム化比較試験があると信頼性高いね」とういうこと。なかなか信じられる情報のハードルは高く難しいのです。
これで、少しは読者の皆さんはエビデンスレベルという新しい見方を覚えたはず。あくまでも、エビデンスレベルは研究(試験)についての考え方なので、更に日常生活で困らないように、次は、日常的に得られる情報源ごとにどれくらい信頼できるかを考えてみよう。
新聞 信頼できない
最近マスゴミなんて言われるようになった。誤報なども過去には沢山あった。査読や校閲はされているだろうが第三者ではない。会社として責任があるといっても謝罪広告など責任をとった試しはあんまり無い。ミトロヒン文書なんて持ち出すまでもなく、信頼性は高くない。学校では新聞を読みましょうと教わるが、批判的に読む教材としては適切だろう。何かの成果が載る時は、企業や研究者が宣伝のために出稿をしている可能性も高い。だから、元の情報に遡って確かめる必要がある。例えば、「◯◯治療の新薬の臨床試験で重要評価項目◯◯で優位な差が見られました!」と書かれていても、主要評価項目は書かれていなくて調べてみると未達のことがある。その場合は、株価は上がるかもしれないけど、新薬開発は失敗したということ。
テレビ番組 信頼できない
新聞と同じ。よくある体験談の宣伝はエビデンスとしては何の意味も持たない(利益相反がある症例報告)。テレビ番組で紹介されるような少数サンプルのいわゆる「実験」も、科学的にはほとんど意味が無い。個人的には夜中に判断力が無い時に見ると危険。
ウェブニュース 信頼できない
掲載サイトがニュース業者からまとめて記事を購入する。ヤフーとかで韓国の大手新聞社の記事が読めるのは、その記事をまとめて購入しているからだろう。ここで大事になるのはアクセス数であって質ではない。その記事が反感を持たれようが関係ない。変なタイトルで人目を惹くことも多い。反感を買い過ぎたら修正することも簡単で安心。投稿によるニュースもあるが、ニュースの投稿者や記者が利害関係者なんてことは日常茶飯事。
ニュースサイトのコメント欄、掲示板、呟きなど 信頼できない
真偽は知らないが、1%のユーザーが全体の20%のコメントを書き込んでいてそれが他のユーザーへの影響もあり、コメント上での「世論」を形成しているという。当然信頼できるものではないのだが、意外と信じる人も多い。その影響の強さから、右翼と言われる独裁政党も、左翼と呼ばれる政権経験の無い政党も、ネットサポーターという監視員を近年募っている。コメント欄では本当の「みんなの意見」はわからないだろう。ツイッターなどではボット(自動投稿プログラム)を作るのも簡単。
個人のサイト、ブログ、まとめサイト 信頼できない
このエッセイもこれにあたる。当然そのサイトだけで信じられるべきもので無いが、文量も多く書けるし、有名人など尊敬する人が書くと説得力があるし、くそ難しい論文や国のサイトを見るより簡単なことからついつい影響されてしまう。誰でも、だいたい自分の意見に都合のいいことしか書かないし自分は都合の悪いことは書きたくない。不都合な真実を指摘できる違いがわかる人はブログを読みに来ないので、より自由に人を騙せてしまう。参考文献もテキトーでいいし。ラクチンで効果的だ。
書籍 本によっては信じられる。広告本もある
沢山の先生が連名で書いた教科書みたいなものや学会で出した診療ガイドラインみたいなものはエビデンスレベルを確認した上で書いているので信頼できる。しかし、著名な先生が書いたものでもエビデンスレベルという観点ではブログと変わらない場合も多い。本を読む時は、参考文献のエビデンスレベルを調べてみよう。参考文献のレベルが高ければ書籍の信頼性も高い。有名なのはおでんのがんもどきが好きな先生とか温暖化が好きな工学者さんとか。だいたい言い切り型でわかりやすく感じか良くて奇をてらう人は、ちょっと怪しいと思った方がいい。書き手の著者の先生は商売だから仕方ないと思うが、ただの面白いフィクションと気がついて無い一部読み手がいて恐怖を感じる。あなたは大丈夫な人ですか?
専門雑誌での研究発表
お作法が守られていて利益相反が無ければ研究手法に応じて信じられる。たまにルールを破る人もいるけど、評価の高い雑誌に受理されない。幸運に受理されても、あとから記者会見で◯◯細胞あります!と叫ぶ羽目になるか、こっそり取り下げて大学内で針のムシロになって不幸な大学院生のせいにすることになる。評価の低い雑誌に投稿する手法は、利益相反の企業広告論文によく見られる。
この世の中、そう簡単に信頼できる情報ねーし。




