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スパイス

次回の投稿は日曜日の12時です。

 

 

 

 辺りの店が店先にまで販売品を並べているのだがここだけは店先に何もなくポツンと周りから浮いているように見えた。

 

 それでも人が来ないわけではなく、店内には何人かの買い付けに来ている人たちが見える。

 

 外から見ただけでは何が置いてあるのかはわからないため近づいてみると売っているものの正体がわかった。

 

 それは、料理の中でほんの少ししか入っていないにも関わらず料理の根幹に関わってくるもの。

 

 そう、`スパイス(香辛料)´だ。

 

 スパイス、米が合う料理、あ……(察し)となる方もいるだろう。

 

 おそらくそれは想像どうりだ。

 

 ディーノが今回、早朝市場についてきてまで欲しがったものとはスパイスだ。

 

 米料理と言ってディーノが真っ先に思い浮かべたのはこれだった。

 

 しかしミャゴーレで扱っている物の中にはスパイスはなく断念せざる負えなかったし一から作ったことがないので何を使えばいいのかわからなかったのだ。

 

 そのため専門店で何を使ったらいいのか、どのくらい使えばいいのかという相談も兼ねて市場に来たわけだ。

 

 昼ではなく朝来たのは試行錯誤の研究でかなりの量を使うことになるだろうから朝のほうがいいだろうというレガーレさんの助言が理由だ。

 

 ディーノは店の中に入っていき、棚に置かれたスパイスの入っている小さな瓶を見ていった。

 

 瓶の中にあるスパイスは僅かな量しかなく、大量に買えるのだろうかとディーノは不安に思ったがそれは大丈夫なようだ。

 

 どうやら目の前にあるビンの中身はただのサンプルで買う時は店の奥から言われた量だけ持ってくるようになっているようだ。

 

 一通り店内を見たディーノだったがやはり何を買えばいいのかわからなかったため店員に相談しようと決めた、餅は餅屋だ。

 

 「すいませ〜ん」

 

 「はいはいなんでございましょうか?」

 

 店の奥から出てきたのは看板道理に小人族だった。

 

 まだ子供であるディーノだがその胸ぐらいまで大きさしかないのだが顔はすでに大人を通り越して老人の一歩手前ぐらい皺があった。

 

 ディーノがこの世界を知る前なら驚きで固まったかもしれないがすでにもうこの世界の住人に慣れてしまっているディーノは自分の要件を伝えた。

 

 「自分が昔食べた料理を再現したいと思っているだがどんなスパイスを使えばいいのかわからないんだ それの相談をしたいんだけどいいかな?」

 

 小人の店員……いや店主だろうか? 彼はディーノの言葉を素直には受け取れなかった。

 

 「昔食べたことがあるのなら作った人に聞けばよろしいのでは?」

 

 「いや もうその人には会えないんだ だから自分で作らないといけないんだが……いいかな?」

 

 小人は申し訳なさげに言うディーノの言葉を聞きもうその人が帰らぬ人になっているのだと思い余計なことを聞いてしまったなと後悔した。。

 

 まぁそれは勘違いなのだが……

 

 「ではまずどんな料理だったのでしょうか?」

 

 「そうだな……スパイスがふんだんに使われていて香りがよく辛い料理……かな?」

 

 「ふんだんに…というのは量ですか?」

 

 「いや種類だな 少なくても6種類、多ければ20を超える種類が使われていたはずだよ」

 

 「そんなにですか!!」

 

 小人はディーノの言葉に驚きを隠せなかった。

 

 彼はこのような店を持つくらいなのだからスパイスがどのように使われているのは知っていたし、スパイスを使う料理は全て食べたと自負していた。

 

 しかし、その彼を持ってしても20種類以上もスパイスを使った料理は聞いたこともなかったし、食べたこともなかった。

 

 自分の知らないスパイスがつかられた料理、彼は未知の味を求めるためにディーノに全面的に協力しようと心の中で決断した。

 

 「申し訳ありません、そのような料理は聞いたことがございません どのようなスパイスを使っているのか覚えていらっしゃいますか?」

 

 「えーっと思い出せるのはトウガラシ、コショウ、ターメリック、コリアンダー、クミンシード、ローリエ……ぐらいかなぁ」

 

 「なるほど随分と辛く香り豊かな黄色い……いや茶色…ですかな? の料理のようですな」

 

 「え! 今のだけでそこまで分かるの!?」

 

 小人の言ったことにディーノは素直に驚いた。

 

 彼の覚えているスパイスだけでどんな料理かをほとんど正確に予想したのだ。

 

 「ええ、トウガラシ、コショウは辛さに関わりますしコリアンダー、クミンシード、ローリエは香りに関係してきます そこにターメリックが色を決めますので大体の予想はできます」

 

 「へ〜すごいなぁ」

 

 「それほどでも…… しかしここからまだ更に種類が増えるとなるとバランスよく配分せねば味が壊れてしまいますな」

 

 「そうなんだよ、しかも何を入れればいいのかわからないとあってね」

 

 ディーノが困ったものだなと腕を組み考えていると小人はディーノが思っても見ないことを言い出した。

 

 「ふむ……あなたはその料理の味は覚えておいでですよね? こちらでこれらのスパイスと合いそうなスパイスをいくつか選びお渡しします」

 

 「それで試作してもらってそれを元にどんな要素が足りないというのを教えていだければまたこちらからその要望に答えれるスパイスをお渡しして徐々に完成させる…というのはどうですかな? もちろんお代は料理が完成してから必要なスパイスの分だけ頂き不必要だったものの料金は取りません どうですかな?

 

 「え、随分とこっちが有利じゃないか? そちらにメリットがあるとは思えないんだけども……」

 

 「メリットならありますとも、完成した暁には私にもその料理を出していただきたい 自分の知らないスパイスが使われた料理というのは私にとっては何よりも変えがたいものですから」

 

 ディーノはそう胸を張っていう小人がその体以上に大きく見えた。

 

 この提案はディーノにとってありがたいものだったので断る道理もなく結ばれた。

 

 「ではまず先ほど出たスパイスの他にシナモン、オールスパイス、ジンジャーを出しましょう」

 

 そう言って小人は奥から9個の袋を持ってきた。

 

 ディーノはそれを受け取り中身を見ると地球でどこか見た覚えのあるものが入っているのを確認すると小人にお礼をいいミャゴーレに戻ろうとした。

 

 「おっと少しお待ちを次回ここに来た際私がいない時はスペ爺を出してくれと仰ってください そうすれば私が応対致しましょう」

 

 「ああ 感謝するよスペ爺さん……でいいのか?」

 

 「ええ」

 

 「俺はディーノ これからよろしく頼むよ」

 

 そう言ってディーノは店を出た。

 

 

 

 

FIFA16の封じ込めチャレンジむずすぎぃ!

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