↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/87

三本柱

次回の投稿は水曜日の12時です。

 

 

 

 数人の列ができているミャゴーレだが人気が出来始めたのは俺の教えた三本柱が理由だろう。

 

 米料理で何を教えるかは大いに迷った。

 

 醤油や味噌がないのではできる物の制限があるし、インディカ米を使えないのも少し痛かった。

 

 理由としては米料理の中にはインディカ米で作ったほうが美味しいものがある、例えばパエリア。

 

 あれはジャポニカ米よりもインディカ米で作るほうが一般的だし世界的にはインディカ米の方が一般的だから(地球の)外国ではインディカ米のコメ料理の方が多いのだ。

 

 そして今回俺が教えることにしたのは特徴の異なる3種類の米料理。

 

 その1! ナシゴレンだ。

 

 インドネシアの焼き飯料理で日本でも知っている方はいるだろう。

 

 作り方としてはチャーハンと同じ容量だがこちらのほうが香辛料を多く使いスパイシーな味になる。

 

 具材は主に牛肉とエビで他にはキャベツやにんにく、唐辛子が使われる。

 

 本来はケチャップマニスと呼ばれるソースを使うのだが厨房になく最初は諦めようと思った。

 

 だが落ち込んだ俺を見てどうしたのかと聞いたレガーレさんに説明してみると似たようなのがあるといって翌日の朝に仕入れのついでに買ってきてくれたのだ。

 

 若干違ったところもあったのだがほとんど同じ味だったのでこれを使うということで解決。

 

 こうしてひとつめがナシゴレンになったのだ。

 

 しかしケチャップマニスは大豆や小麦を発酵させて作るものだ。

 

 なんでこれがあるのに醤油はないんだよ、おかしくないか?

 

 まぁいい2つ目。

 

 2つ目は厳密には米料理とは言えないが米でないといけないものにした。

 

 それは丼物だ。

 

 一杯のお椀の中にご飯とおかずを盛る日本独特の料理形式だが今回その中で選んだのは日本食ではなかった。

 

 その料理はロコモコだ!

 

 ロコモコ?丼物じゃないじゃんと思うかもしれないがお椀の中に入れてしまえばロコモコ丼だ、細かいことは気にしない!

 

 と言いたいのだがこれにも理由がある。

 

 丼物にしようと思ったはいいが肝心の丼がない、それでどうしようと思い相談したらなんとレガーレさんが買うと言ってくれたのだ。

 

 エルフ族の民芸品の中に底の深い厚手の木の食器があるというのでセントルの市場にもたまに出るそうだ。

 

 俺はそこまでしなくてもいいですよといったのだがレガーレさんは先行投資だもしダメだったらそれでもいいさとなんとも男気あふれる事を言ってくれた。

 

 なのでそれに甘えて知ったのだがその食器が来るまで時間がかかるらしいのでそれがなくてもできる丼物を選んだらロコモコになったわけだ。

 

 あれは本来ハワイの料理、現地では皿で提供されるのだから問題はないだろう。

 

 カツ丼やらは別盛りにするのは見た目が宜しくないしな

 

 ハンバーグもこの世界では知られてないみたいだったのでわざわざミンチ肉を自分で作って実践してみた。

 

 レガーレさんは俺が一心不乱に肉を切るさまを狂気的だなと言っていたがまぁ傍目から見たらそうも思うよな。

 

 作り方はご飯の上にハンバーグと目玉焼き、その上から肉汁で作ったソースをかけて完成だ。

 

 この肉汁のソース、所謂グレイビーソースだがこれを作るのにまる一日かかった。

 

 一応市場に同じようなものがあるのだがこれくらいだったら自分でも作れるので自分でわざわざ作ることにしたのだ。

 

 やっぱり自分で作ると達成感が違うな、とこれで二品目が完成。

 

 3品目はかなり無謀とも言える選択になった。

 

 料理名は炊き込みご飯だ!

 

 おいおい、醤油のないこの世界で炊き込みご飯って……と俺も思ったがふと気がついたのだ。

 

 別になくてもできるんじゃないかって。

 

 考えてみたら醤油は炊き込みご飯でないのが考えられないと言えるような代物だが中には醤油を使わない炊き込みご飯もある。

 

 それが魚を使った炊き込みご飯だ。

 

 酒、出汁、でご飯を魚と一緒に炊くこれならば醤油がなくても十分味が出るし、おいしい。

 

 魚に関してはその日の市場でいいものを選んでやるという方針になったのだがこの料理は限定販売になった。

 

 まぁ炊き込みご飯は普通のご飯とは別にたかないといけないし魚もいいのがあるとは限らないからレガーレさんのさじ加減であるかどうかの決める限定販売扱いになった。

 

 ということで、この3つ、ナシゴレン、ロコモコ、魚の炊き込みご飯がミャゴーレの三本柱になったのだ。

 

 これらの料理を食べたレガーレさんにはいずれも満足してもらったので問題はなさそうだ。

 

 これ以外にもいろいろやりたいがいきなり数を増やしてもと思いこの3つに絞ったのだ。

 

 ご飯全体に味を付けるナシゴレン、おかずやソースの味がしみ込む丼物、ごはんの旨みを引き出す炊き込みご飯と特徴の異なるこの3つで勝負をかけた。

 

 「ま、その結果がこの列になるわけだ」

 

 この3つは初日こそ人は増えなかったが2日目から増え始め、今は店の外に列ができるほどだ。

 

 一番人気なのはロコモコ、ハンバーグが珍しく味も濃いため人気だそうだ。

 

 なんかハンバーグで人が集まっているように感じて尺に落ちないがまぁいいかな。

 

 ナシゴレン、炊き込みご飯もともに注文数は多い。

 

 炊き込みご飯は昼よりも酒を飲む夜のほうがいいかもしれんな、ま、そこの判断はレガーレさん任せだ。

 

 丼物も食器が来ると段々と増えることになるだろう。

 

 そして俺は俺が教えたい最後の米料理、いや日本食は未だに再現に苦戦している。

 

 一から作ることなんてなかったから材料集めに苦労しているところなのだ。

 

 まぁできれば人が集まること間違いなしの自信作だし学園に行くことになっている5日後までにはやってしまおう。

 

 

 

 

 

 

 

料理に関してご指摘があるならどうぞ感想にご一報を 自分なりに考えたつもりですが不満があるかも……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。