ギルドカード
サッカー日本代表リオ五輪出場おめでとうございます! 次回の投稿日は日曜日12時です。
ラウロさんと別れた俺は街の中心部分にある商業ギルドへと向かっている。
ギルドカードを登録するためには冒険者ギルド、または商業ギルドに行く必要があり冒険者ギルドは街の反対側らしいので近い商業ギルドへと向かっているわけだ。
「しかし、すごい人だなぁ」
おもわず声に出てしまったがそれほどの人の波ができている。
太陽の光が真上から差し、昼飯時を過ぎ最も気温の高くなる時間。
そんな時間に俺が歩いているのはセントルの異国特産商店街と巷で呼ばれている場所だそうだ。
ここには異国の特産物を扱う商店が立ち並びペルシアでは滅多に見ることのできない珍しいものや異国の技術で作られたものが立ち並ぶセントルでも屈指の商店街だ。
ここに買い物をしに来る人はもちろん商店と契約している冒険者の方々や異国生まれの人が故郷のものを見るために来ている。
そのためにデパ地下もかくやと言わんばかりの賑わいを見せているのだ。
俺は少々この光景に圧倒されていたが自分の目的を思い出し足を進めた。
右には山菜や果物、食品が並び店の前には獣人族やら鳥人族様々な種族の人が目立って見える。
左には衣服や食器など日用品を扱う店が並んでいるようだった。
頭2つ以上抜きん出ている大きな人が衣料品を売っている店の前にいたが店の中を窮屈そうに歩いているのが見える。
波に流れるように歩いていると商店街の突き当たりにひときわ大きな建物が見えた。
その建物にはディスタルシア語で商業ギルドと書かれている。
「あれが商業ギルドか……」
背負っているリュックを背負い直し、ちゃんと騎士の人に貰った紙を持っているかを確認するとギルドの中に入っていった。
「うわぁ〜」
中に入るとそこには何列も人の並びが出来ていた。
かなり騒々しいが耳を澄ますと今月の売上がなんだとか仕入れたものの量や種類の確認をしているのが聞こえる。
俺がどうしようかと立ち止まっていると話しかけてきた人がいた。
「どうかしましたか?」
俺が話しかけてくれた人の方を見るとそこには顔の横にヒレのようなものを付け、頬の部分には青いウロコがついている首からカードのようなものを下げている女性がいた。
「あっ え〜とギルドカードの登録がしたいんですけど」
一瞬久し振りに見る魚人族?の人にどもったが職員であろう人に聞いてみた。
「商人登録…っていうよりは通常ギルド登録の方かしら?」
「商人登録…ではないと思います…… 身分証明できるギルドカードが欲しいんですけど」
「なら通常登録ね こっちよ、着いてきて」
女性に案内された先にはほかとは違い列のできていない窓口があった。
「誰も並んでないんですか?」
「この時期に通常登録する人は滅多にいないわね もう少し後になると学生さんで増えることもあるけどね」
俺がふとした疑問を案内された女性にかけると彼女は答えてくれた。
「じゃあここで登録してください」
「ありがとうございました」
感謝の言葉をかけると女性はまた入口の方に向かっていった。
「あの通常登録したいんですけど……」
「はい それではセントルに入る際に紙を受け取ったと思いますがそれを提出してもらえますか?」
俺は受付の人族のメガネをかけた女性に懐に入れていた紙を差し出す。
「少々お待ちください」
そう言うと女性は奥の方に向かっていった。
しばらく待っていると女性が戻ってきた。
「お待たせしました まずはこの仮ギルドカードをお渡しします」
女性は先程とほぼ同じであるが細部が違うカードを俺に差し出した。
「これはなんですか?」
俺はこれがなんなのかわからず正式なギルドカードではないのかという疑問を抱き、聞くのは一瞬の恥聞かぬは一生の恥と思い聞いてみると女性は優しく教えてくれた。
「はい こちらはギルドカードができるまでは身分はギルドが保証するという旨が書かれております」
「さっきの紙とはまた違うんですか?」
「ええ 先程までの紙だと身分を騎士団が保証することに成り、今お渡しした仮ギルドカードよりも出来ることの制限がございます、がこの仮ギルドカードですとギルドが保証し制限がなくなります しかしこの仮ギルドカードは発行から10日ほどしか有効期限がございませんのでそれ以降、身分を証明できるものがなくなり強制退街、最悪騎士団により捕まります」
「え! 10日しか有効期限がないんですか!?」
「はい しかしご安心ください 正式なギルドカードができるまでは最大で7日となっておりますので7日後再びここに来て下されば正式なギルドカードをお渡しします」
「そうなんですか…… あっ 後聞きたいことがあるんですがいいですか?」
「大丈夫ですよ なんでございましょうか?」
「学園に入学したいんですけどどこに行けばいいんでしょうか?」
「学園に入学希望の方でしたか… 入学は学園の受付で行っております あとでこの建物を出て右手にある看板を見ていただければ場所はわかると思います」
「そうですか… ありがとうございました!」
「あっ 少々お待ちください 今あなたはここに一人でこられましたが住まいなどは大丈夫でしょうか?」
「いえ決まってませんけど…」
俺が学園に向かおうとすると受付の女性が呼び止めたのでなんだと思うと俺の住まいに関してのことだった。
「今年に限ってですが学園の寮が予約で満杯になり入ることができません あなたは住まいが決まっていないとおっしゃられましたがそれでは寮の予約は出来ていないのでは?」
「寮はいれないんですか!?」
「そうですね その後様子では予約は出来てないみたいですね お金はお持ちでしょうか?」
「ええ 一応不自由のない程度には持っていますが……」
「そうですか 良かったです それではこちらの宿をご利用になってはいかかがでしょうか?」
女性は紙にサラサラと書き俺に渡した。
「これは?」
俺はその紙を見るとこれがなんなのか尋ねた。
「正式に学生になった時からだけですが学生割引のある宿でございます 学生になるまでは通常料金になりますが宿の手伝いをするとそこから割引もされる学生に人気の宿ですよ」
ニッコリとした表情で女性は俺にこれがなんなのかを教えてくれた。
「もしどこもあてがないのであればこの宿に言ってくだされば悪いようにはされないと思います」
「あ、ありがとうございます!」
俺はここまで親切に教えてくれたことに感動を覚え頭を下げてお礼を言った。
「いえ それでは良いセントルライフを」
女性に窓口から見送られ、外に出ると着いた時には燦々と輝いていた太陽は傾き始め夕方に入ろうとしていた。
サッカー、テレビで見てかなり興奮しました! 最後の原川選手のシュートはシビレました! 五輪への切符は手に入れたので次はアジアの頂点になって欲しいですね!
あと初めてこの小説に感想をいただきました! 本当に嬉しいです。これからも質問や疑問、矛盾点の指摘や批評どしどし待ってます!




