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残る

なんか風邪が治って執筆できたんで投稿します。次回は水曜日12時です。

 

 

 

 俺が村のみんなに脅威の排除の報告をした後、村長の鶴の一声で宴会が決定した。

 

 宴会といっても普段はあまり飲むことのない酒を出したり、普段より豪華な食事が出てくる飲み会のようなもので芸などはない。

 

 村長宅の前に各家から持ち寄った料理や酒、テーブルなどが所狭しと並んでいる。

 

 今はみんな、村を放棄しなくて済んだことに喜び、男衆は浴びるように酒を飲んでいるものや討伐隊に入ってた人たちだろうか自分の不甲斐なさを嘆きながら酒を飲んでいる人もいる。

 

 料理の並ぶテーブルには子供たちが普段は食べれない豪勢な料理をお腹がパンパンになるまで詰め込んでいる。

 

 その近くいる母親たちは普段のように井戸端会議でもしているようだ。

 

 俺がそんな光景を水を片手に(未成年なのでまだ酒は飲めない)料理を頬張りながら離れたところで見ていると話しかけてきた人物がいた。

 

 「しかし、本当に助かったじょ ディーノくん」

 

 「村長!」

 

 俺は持っていた木のコップを近くにあったテーブルに置き、口に合ったものを飲み込むと村長の方を向いた。

 

 「ええ、ええ そんなかしこまらんでも 今日の主役は君じゃよ ディーノくん」

 

 「そうですか? じゃぁ遠慮なく」

 

 俺は再び口に物を入れ始めた。

 

 「今回、討伐隊では歯が立たず逃げてくるのが精一杯じゃった 君がおらなんだらこの村を放棄するしか出来んかった…… 儂達の力不足を痛感するよ……」

 

 村長は今回のことでの村のみんなの力不足を気にしているらしい。

 

 「村長、俺は別にそんなことはないと思いますが……」

 

 村長は俺の言葉に驚きの表情を浮かべた。

 

 「どういうことじゃ? 逃げるのが精一杯じゃったのじゃぞ?」

 

 「あれと戦ってみてわかったんですが、あいつだったらみなさんの力でも倒せると思いますよ」

 

 村長は怪訝な目で俺を見る。

 

 「詳しく説明してもらえるかの?」

 

 「ええ、いいですよ… まず今回俺が勝てた理由のひとつは情報です」

 

 「情報?」

 

 「そう、クリスさんたちが実際に戦ってあのベスティアには氷魔法が使えるという情報、もう一つ 俺が前に戦ったカラードの情報」

 

 「お主! 以前にもカラードと戦ったことがあるのか!」

 

 「ええ、まぁ というかそいつのせいで怪我してこの村に来たんですけどね ともかく、それらの情報から先手を取ることができた」

 

 「ふむ……他には?」

 

 村長は顎に手を当て催促をする。

 

 「二つ目は俺の考察が当たったこと……です」

 

 村長は俺に目で説明を促してくる。

 

 「あいつと戦う前に俺は考えていました カラードの色とは魔法の属性の色に対応しているのでは……と 実際俺が以前戦ったやつと今回のやつでは対応していました 火は赤 氷は薄い青というように」

 

 「なんと! 奴らの色というのは魔法の属性の色じゃったのか!」

 

 「多分、ほかにも築いている人はいると思いますがまだここのような村まで浸透してないんじゃないですかね? まぁそれはともかくとしてこの考察が当たったことによって弱点がわかりましたから」

 

 「魔法の相性がそのままカラードたちの弱点にもなるのじゃな」

 

 「そうですね、まぁこれらが俺が勝てた理由です 罠を作ったりなんやりはしましたがこれは俺が一人で戦ったから必要なだけで集団戦なら必要はないですから」

 

 「お主はこう言いたいんじゃな? 相手のことを知っておけばこの村の討伐隊でも勝てていた……と」

 

 「ええ、でも今回はしょうがないですよ クリスさんの話を聞く限りカラード自体初戦闘みたいでしたしどこも苦労しているようでしたから」

 

 俺の話しを聞いた村長は向こうで泣く討伐隊らしき人を見る。

 

 「ふむ、ではこのことは皆に伝えておかねばな 今後の参考にせねば」

 

 村長は持っていたコップにあった酒を飲み干すと俺の方を向いた。

 

 「ディーノくん この村に残らんか?」

 

 俺は目を開いて驚いた。

 

 「君が王都に行きたがっておるのは知っておる じゃが君にはここに残って欲しいとも思っておる 君は子供たちの兄貴分のようなものじゃ 今回のことで力もあることがわかった 公園というものも作ってくれておる 君がおるとこの村が活気づく どうじゃこの村に残らんか?」

 

 俺はそんな村長の言葉にしっかりと目を見て答える。

 

 「申し訳ないですけどこの村には残れません」

 

 村長は元からこうなることを予測していたようにため息をして話す。

 

 「じゃろうな まぁダメもとで聞いてみたがだめか アルマも悲しむじゃろうな」

 

 俺はその言葉を聞くと胸にチクリとなにか刺さったような痛みを覚えた。

 

 「それは……俺も申し訳ないとは思いますけどね でも俺が行く代わりに公園を残しますからそれで許してもらうしかないですねアルマちゃんには」

 

 「そうじゃの…… そういえば公園の方はどうじゃ? あと7日間ぐらいで商隊が来る頃じゃ それにお主はついていくのじゃろ?」

 

 「ええ 公園の方は9割型完成してます あした完成させて安全確認と動作確認をしたらお披露目できますよ」

 

 「そうか じゃぁ明後日に村の重役達で一目確認してから子供たちに開放…という流れでいいかの?」

 

 「はい そういうふうにしてください」

 

 「ではわしはあっちの方に行くかの… 今回のこと本当にありがとう ディーノくん」

 

 村長は一言言うとまた酒を飲んで騒いでいるみんなのところに向かった。

 

 (この村に残る……か それも良かったのかもな……まぁ師匠のことがあるし俺は止まれないな)

 

 俺は新たに近くに有る料理を手に取るとそれを口に運んだ。

 

 

 

 

 

 

MHX二つ名モンス体力多すぎじゃないですか? もう炭鉱夫のままでいようかなぁ

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