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座学

次回は水曜日12時です。


 俺は長いフード付きのコートを羽織った、年齢も男か女かもわからない長い杖を持った人物と対峙していた。

 

 「くっ、なんて強さだ… 俺の魔法が一切効かないなんて…」

 

 「ふふ、もう諦めなさい。 あなたでは一生私を倒すことはできませんよ。」

 

 「それでも! 俺は負けられないんだ!」

 

 俺は俺の出せる最大の魔法を放った。

 

 「いっーけー! ギャラクティックノヴァーー!」

 

 俺の最大の火魔法は相手を包み込んだ。

 

 「な! あなたのどこからこんな威力の魔法が出せる!」

 

 相手は炎の中から俺に問いかけてくる。

 

 「俺には負けられない理由があるんだ! お前に勝たないといけないんだよ!」

 

 「くっ! 私は…私はこんな若造に負けるというのか…? グワーーー!」

 

 「勝った…のか……?」

 

 炎が収まり、中にいた人物は横たわったまま起き上がる気配がない。

 

 「勝った! 勝ったんだ俺は! これでなれるんだ! この国の頂点に! コルテ・マギに!」

 

 俺は叶えたんだ! 成り上がるって夢を! これで見返せるんだ! 俺の親を!

 

 「いつまで寝てるんだ貴様は」


 「ブワッ! な、何するんですか師匠!」


 俺は水をかけられたのだろうか、服がビショビショになっていた。


 「もう夜だぞ。 いくら限界まで走ったからといって寝すぎだ。 ふざけてるのか。」


 「ふざけてなんかないですよ! ってあれ? 俺、コルテ・マギになったはずじゃ…」


 「馬鹿か貴様。 まだろくに魔法を使えない奴がなれるわけがないだろう。 どんな都合のいい夢を見ていたんだ。」


 「夢か、いやそうだよな。 まだ魔法使えないもんな…」


 「くく、しかし面白かったぞギャラクティックノヴァだったか? 使えるようになればいいな。 そんな魔法聞いたこともないだな。」


 師匠は笑いを必死にこらえながら言っている。


 「わ、笑わないでくださいよ。 夢の中なんだから変なことの一つや二ついいますって!」


 夢の内容を思い出していると俺は顔が真っ赤になっていくのがわかった。


 「ま、まぁいいではないか。 夢があって。 しかし、ギャラクティックって…フフ。」


 「いっそのこと笑うなら隠さないで笑ってくださいよ!」


 「フフッハハハハハ!」


 「笑うな~!」




――――――――――――――――――――




 前の修行場である家の近くの湖から帰ってきてここは家の一角、師匠の研究所だ。

 

 「さて、座学の時間だ。 いいな。」


 「はい」


 「よろしい、では始めるとしよう。 まずはお前がどれくらい魔法について知っているか聞いておこう。 魔法はどうやって発動する?」


 「魔法は体の中心にあるエネルギーを頭に持って行き、頭でイメージして腕に流し、そこから魔法を出す、ですか?」


 「そうだ、エネルギーのことを魔力といい、魔力は生まれた時には総量が決まっていてそれをいかに効率よく使うかが上達のコツだな」


 「どういうことですか?」


 「そうだな、例えば水を張った風呂があったとしよう。 私たちが体を洗うためには桶を使って水を掬う必要があるが必要以上に大きい桶を使って水をすくっても無駄遣いになるよな。」


 「ああ、風呂に張った水が魔力で桶が効率、体を洗うってのが魔法ってことですか?」


 「そうだ、なんだ理解力はあるのか。。 子供だと思ってたがなかなか飲み込みが良さそうじゃないか」


 師匠は俺が一発で理解したことに感心したみたいだが中身は子供じゃないからなぁ、あまり素直に喜べないな


 「ようは必要最低限の水(魔力)で体を洗う(魔法)という結果を出すのが魔法のうまい奴ということだ。 だが必要以上に魔力を使うことも悪いことじゃないんだ。」


 「なんでですか? 使うなら少ないほうがいいに決まってるじゃないですか?」


 「さっきの水の話で大きな桶で体を洗ったらどうなる?」


 「それは……体は洗えるけど水は大量に使われる?」


 「まぁそうだが違うな。 小さな桶で体を洗ったところで体に何も負担はかからんだろう? だが大きな桶で水を大量にかけたら体には負担がかかる。 例えが悪かったな? ようは小さい桶で人に水をかけたところで何にも起きんが大きな桶で水をかければ水の勢いで人は倒れる。 そういうことだ。」


 「いろいろ端折り過ぎですが、結果(魔法)のために大量の水(魔力)を使ったら威力が上がるってことですか?」


 「そういうことだ。 まぁ後でもう一回説明しなおすさ。 次だ次!」


 「はぁ」


 「魔法の属性は何種類ある?」


 俺は昔読んだ本に書いてあったことを思い出しながら答えた。


 「水・氷・風・雷・火・炎・土・金・無の9種類…でしたっけ?」


 「そうだな無属性といっても回復魔法と判別不可能魔法があるから実質は10種類なんだがな面倒だから昔の奴がまとめて無にしたらしい」


 「判別不可能魔法ってなんですか? 聞いたことないんですけど?」


 「別名固有魔法、なぜ使えるか、誰が使えるかはわからんが、個人にしか使えん魔法だ。 ほかのやつらが同じ魔法を使おうとしても使えない。 そして使う魔法は分類することができないから判別不可魔法とされている。」 


 「例えばどういうのがあるんですか?」


 「100年前の話だが魔力で壁を貼ることのできる魔法使いがいたらしい。 結界魔法だとか言われてたな。」


 「へ~、他にはどんなのがあったんですか?」


 「知らん」


 「へ?」

 

 師匠の即答に思わず素っ頓狂な声が出た

 

 「固有魔法はとにかく希少なんだ私だって知ってるのはさっきのやつぐらいだ。 ほかにもいるのかもしれんが固有魔法が使えるかどうかは本人さえわからないんだ。 それより話を進めるぞ。」

 

 「はい」

 

 「属性の話戻るが水・風・火・土の4種類が基本属性で氷・雷・炎・金が上位属性と言われている。 普通は基本属性が最初に使えて、その後上位属性を使えるようになる可能性があるが希に最初から上位属性を使える奴もいる。」

 

 「基本属性と上位属性の差ってどこで出てくるんですか?」

 

 「差はないんだ、これが」

 

 「差がないってどういうことですか? 上位なんだから基本より強いはずですよね?」

 

 「上位属性なんて言われてるが実際は全く別の魔法と考えていい火・炎は別だがな。 水や風、土属性を使ってたやつが突然氷などの属性を使えるようになったから上位なんて呼ばれただけだ。」

 

 「というと?」

 

 「これは魔法の相性から分かるんだがな。 火は使い手によっては全ての属性に弱いが上位属性炎を使えるようになればすべての属性に強い。 水は火と土に強く風に弱いが上位属性の氷が使えるようになれば風にも強くなる。 風は水・火・土に強いが金、氷、炎に弱い、上位属性雷になれば金に強いが水、土に弱い。 例外的に水より強い奴がいるみたいだがな。 土は火に強く水、風に弱い、上位属性金になれば風に強くなるが、雷、炎に弱くなる。 といった感じだ。」

 

 「は、はぁ?」

 

 「ま、いっぺんに言ってもわからんか、後で本を渡すから読んどけ。 ともかく上位属性とは言っても全く別の魔法になるってだけ覚えておけばいい。」

 

 「分かりました」

 

 「さて、今日の最後だ。 スケールの事を話そう。」

 

 「スケール…ですか?」

 

 「そうだ。 魔法にはスケールランクというものがありディボスケール・ソメスケール・グランスケール・エメインスケールで分かれいる。 ランクは平均消費魔力で分けられている。 ま、目安程度の話だがな 単純なファイヤーボールでも4つに使い分けられる。 使う魔力によってどのスケールになるか変わる。 ただし魔法適性で魔力効率が変化し、少ない魔力や多い魔力で使えるようになる。」

 

 俺は師匠の説明を聞き、ド○クエみたいなメ○・メ○ミ・メ○ゾーマ的なものか?と思った。

 

 「さっき桶の話ししたろ? 普通にファイヤーボールを使えばソメスケール魔法なんだが火に適性があればディボスケールに使う程度の魔力で普通の威力になる。 逆に適性がなかったらグランスケールほどの魔力を使っても普通の威力にしかならないんだ。」

 

 「それがさっき言ってた必要以上の魔力を使って威力を出すってことですか?」

 

 「そうだ。 適性がなくとも、多く魔力を使えば結果は出せるわけだ。 ま、そんなことするのは魔力バカだけだがな。」

 

 「なんでですか? 適性がなくとも強い力を出せるならいいじゃないですか?」

 

 「なら適性のある魔法の威力を上げたほうがいいからに決まってるだろ馬鹿者」

 

 「あ、そうか」

 

 「今日はここまでにするか。 ほらさっさと飯の用意をしろ。」

 

 「それって師匠のお腹がすいただけなんじゃ――」

 

 「いいからさっさとしろ」

 

 「は、はい!」

 

 師匠が今にも俺に魔法を放ちそうな凄みのある顔を俺に向けてきたので俺は急いで台所に向かった。

 

 

 

 

矛盾点や不明点あればどんどん指摘ください。書いてる本人が気づかないところもありますのでよろしくお願いします! (感想ください(´-ω-`))

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