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まさか探しに会いに行こうとしていた、と言うか思っていた矢先に達成してしまおうとは、ええーっ! っと言う感じだ。お陰でドキドキして眠気に負ける事は無かったが。
それにしても。。。
「(ちょーー どうしよう~~ あんなのこんなのありぃ~~?! めっちゃカッコイくなってたんですけどっ! あ~~ 私変に見られたかなぁ・・ でもまぁそうだよねー こんなオシャレっ気無い格好でさ、髪もざっくりだし・・・ でも、) ・・・嬉しかったなぁ 」
ちゃんと覚えててくれた。約束も。
会いたかったと言ってくれた。
もう一度渡されたネックレス。信頼を感じた。
くすぐったくて、素直に喜んだ。
そして仕事にも気合いが入った。
何時間かが経った時、ベアが様子を見回って来た。
みやの位置も直ぐに見付けて来る。
「起きているようだな」
「はっ。こちらは異常ありませんっ」
「ん。 後もう少しで空も白けるだろう。完全に夜が明けたら戻って休め。 これは夜食だ」
「ありがとうございますっ」
みやは礼儀正しく受け取る。
「ふっ。 あいつよりしっかりしている。 では引き続き頼んだ」
「はいっ」
「あぁ、偶にあっちの様子も序に見張っておけ。その内いびきをかきそうだ」
とナッチが居る方を見る。
そしてベアは少し笑んで立ち去って行った。
言われた通りみやはナッチの所に行ってみると。
「・・・・・・」
目は開いているし、一応夜食に口を動かしてもいるが、すっごく眠そうで、寧ろ警備以前に自分との闘いになっている。
「ナッチさんっ」
「!・・・おぉ・・」
近づいて来てたみやに気付いてなかった時点でお察しだ。
「一緒に食べようと思って」
とみやは隣りに立つ。
そして食べながら話題をふる。
「今回は見れましたか?」
「ん?」
「お姫様」
何の事だか分かってないナッチに答える。
「あー・・。 いいや。男の方だったらあったけどな、ははー・・」
眠気もあってかから笑い。
「残念でしたねー」
とみやはクスクス笑う。
「そう言うミヤはどうだったんだ?」
お前こそどうなんだと聞くと。
「んふふ~。 それがぁ、 凄いんですっ。もうびっくりでっ」
と意味深に笑う。
「え、 まさか?」
見たのか?
「まさかまさかっ。 もうカッコ良かったぁ~」
「えー? ・・・って、カッコ良かった??」
姫君だよね?カッコ良いはおかしいよね?
「うんうんっ。あのね、誰に会ったと思う?」
みやの体が弾む。余程嬉しかったらしい。
「んん~~~・・・。 さぁ?」
降参です。答えは?
「レフェリーナの王子様っ」
「は・・・。 へぇ~」
「しかもしかもっ。 王子様だったんだっ」
「ふん。・・・・・・、いや、よく分からない。王子は王子だろ」
そう突っ込む。
「違うって。だから、探そうと思ってた人がっ。昔会ったって言う人がっ」
勘違いを訂正する。
「・・・え?」
何時間前かに話していたその人らしいとナッチも分かった。
「こんな事ってあるんだねっ。 もうドキドキしてどうしよ~って感じだしっ」
「・・・、いやどうもならんだろ」
そう突っ込むがみやはスルー。
「そんでね、この仕事が終わったら迎えに来るってっ。明後日って言ってたっ。 あ、でも日付的には明日かな?」
「・・・ウソ、本当にか?」
「うんうんっ」
テンション上がる。
「そりゃもうそこで定住だろ。働けるじゃんっ。王子様のお墨付きでっ。 イイ生活出来るぞきっと」
「えー、そうかなぁ」
「そうだってっ。 ミヤ、これからも良い友達付き合いしようぜ?何かの時はお互い様って事で」
と肩を抱く。
「えー。ナッチさん、下心見え見えです」
「ふっ、バレたか」
お互いクスクス笑う。
「じゃあ機会があれば、俺もそっちに行ってやるよ。悩み事とか相談にのってやるから」
「 ありがとう 」
「お前世間知らずだからな。どこに行ったって苦労はするもんだ。 まぁ、楽しめばいい」
と頭の上にポンポンと手を置く。その手が温かくてくすぐったい。
「・・・。ナッチさんって、何かお兄さんって感じ」
「あ? そりゃあお前より人生経験あるからな」
「うん。でももっと親しい感じのです。近所に住んでるお兄さん的な? ちょっと軽いけど、でもとっても親切でいい人」
「あはは。 まぁ悪くはないか」
「はい」
それからも2人はちょこちょこ話をして、夜が明けるのを待った。
ナッチはいつ気づくのか?




