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ジュリエッタ.ロン.シェタット.アン.ロリータ ! それがわたくしの名前です! ロメヲ&ジュリエッタ 境界線を越えた恋  作者: 桂虫夜穴


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18/18

18、最終章 めでたし!めでたし!

「それにしても

今は、離れ離れで暮らしていると言う事ですね。」


「はい、でも、この長かった別居生活も

ようやく終われそうです。」


森の深部のドーム内のテーブルで

魔王マリエンヌと王子、姫がお茶を飲み

会話をしていた。


「ええ!そうなんですか!

それは、マリアちゃん、嬉しいでしょうね!」


「はい!それが、何よりです!」


「でも…そもそもなぜ?

マリエンヌさまは

この森を治める事になったのですか?」


「聞きたいですか?」


「はい!是非!よろしければ…」


「では、両軍が、参る前に手短にお話ししましょう。

そもそも、私は、魔王としては、五代目なんです。」


「まあ、そうでしょうね!

王位が入れ替わった争いは

二百年程前と言う事ですからね。」


「そうなんです。

不定期で、入れ替わっていたのです。

私の時は、マリアが、生まれてから一年程でした。

前任の方が、お亡くなりになられて…

それが、ドラゴンに餌を与えていた時に

誤って、食べられてしまったらしくて…」


「ええっ!ドラゴンって

魔王の手下的存在じゃないのですか?」


「ええ…まあ…それは、そうなんですけど…

時々、原始の血が騒ぐ時が、あるようで…

パンダなんかも、日頃カワイイのに

時々、凶暴になる事が、あるでしょ!

そんな感じで、頭から、ガブリと…」


「怖ーわっ!怖すぎるんですけど!

それにしても、パンダって、何ですか?

パン?ブレッド?」


「ああ…それは、異国の動物です。

お目目の周りが黒くて凄くカワイイのですよ!」


「目の周りが黒くて……カワイイ???

わかりません!」


「ええ…まぁ、それは、よろしいでしょ!

私も、世代交代が突然の事で

「えーーっ!」…って、思ったのですけど…

これは、魔導士の純血を受け継いだ者の

宿命…大切な役目なんです。

それは、王子様や姫さまも、同じですよね。

将来、国を治めるという

重要な役目がありますものね!」


それで、泣く泣く森の深部に向かいました

マリアや、主人と離れて暮らすのは

やはり寂しくて、つらくて、心配もあって…

でも、何せ、それは、任務ですから

義務と責任を担った大切な仕事なんです。


二百年前、魔導士達は

この境界線に結界を張りました。


それは、魔導士全ての力を合わせた

強大かつ強力なバリアでした。

しかし、その結界には、願いが込められていました。


いつしか、森国と街国が、和平を結び

互いの憎しみを全て浄化し、一つの国となり

民が皆、笑顔で暮らせる世界がきますように…

そう願い…


結界の効力は

時と共に薄れて行くようにしてあったのです。

意図的に、そのようにしてあったのです。


なのに、両国はお互いの侵略に怯え

境界線を守る事、結界に頼る事ばかりしてきました。

和平への努力という道筋を一度もせず

ここに至ったのです。


その事を魔導士達は大変憂いていました。

この終わりなき冷戦が続けば

永遠に魔導士は森の深部に魔導士を

派遣しなければならないのです。


魔導士には、森の魔物達を抑えるという

重要な役割があるのです。

境界線の無くなった結界の代わりに

森の深部から魔物だけを森に閉じ込めたのです。

‥と、言うか

森は古来から魔物達のもの、なのです。

そこに、人が入ってきた。


そして、魔物達との軋轢が生まれた。

それで、魔導士は、人は昼、魔物は夜と

生活圏を分けたのです。


魔物達にとって、それは

大層不条理な事だったでしょう。

しかし、やむを得ぬ手段だったのです。


しかし、もう、返さなければなりません。

戻すところに戻し…

帰る者は帰る場所に帰らねばならないのです。

私も、含めて…

それが、自然の摂理なのです。


そして、今から、締結する和平が

全てを解決してくれます。


全てを元の(さや)に収めるでしょう。」


マリエンヌが話しに終止符を打つと

馬の大群の音が地響きとなって耳に届いてきた。


「いらっしゃったようですね!

では、準備も有りますので

あちらの部屋へ参りましょうか!」


マリエンヌはドラゴンの間の

隣の部屋のドアを開け二人を(いざな)った。


そこから、心地良く清々しい、そよ風吹いてきた。

朝の空気を纏った風が頬をくすぐった。


新しい夜明けだと

三人は降り注ぐ朝日を全身に浴び

兵士の到着した目の前へ

今、立とうとしていた。





…みたいな感じでしたよね!」


「いえ、だいぶ盛ってましたよね!

マリアちゃんの盛りグセはマリエンヌさまゆずり

だったのですね!」


「いえいえ、そんなに盛ってないでしょ!」


「そうですか!

何だか、ドラマチックにしてましたよね!

やけに感動させようとする意図が感じられました。

少し、あざといなーって、思いましたよ!」


「ええーっ!そうですかぁ!」


「まぁまぁ、お二人共

せっかくのお食事の席ですよ。」


「そうでした。

いつも、真剣に語り合ってしまうのですよね!」


ジュリエッタの揚げ足取りばかりだと

王子は、思ったが

さすがに、それを口にする事は(はばか)った。

今や、完全に主導権は姫にあるのだから…



「マリアちゃん良かったね。

お母さん、お家ちに帰って来れるって…」


マリアは姫さまに抱っこされて、ご満悦だ。


「うん!すごく嬉しい。

姫お姉ちゃんも

王子さまと結婚できて良かったね!」


「それも、これも、全部、マリアちゃんが

あの時、助けてくれたからだよ!

悪いおじさんに連れていかれそうになった時

声を掛けてくれたでしょ!

あの時、あのおじさんに連れて行かれてたら

どうなってた事か…

本当に、ありがとう。」


「ああ、あれは、お母ちゃんが言ったんだよ。

森から、念じてくれたの!

お姉ちゃんを助けなさい!

…って、急いでーっ!…って!」


「ええ…そうだったのですか…

でもぉ…そっかぁ…マリアちゃんにも

魔導師の血が流れているのですものね。

念じ合えば、通じるのですね!


それにしても、マリエンヌさま

…全てお見通しだったのですね…

それなのに、わたくしったら

生意気な事ばかり言って、お恥ずかしいです。」


「いいえ!将来は、お二人で

この国を治めて行くのです。

そのくらい勝気な方がよろしいかと…

慈愛には満ちていらっしゃるから…

強さと優しさを兼ね備えていらっしゃるなんて

最強じゃないですか!」


「だから、盛り過ぎですって!

ふふふふっ!」


「本音ですよ!

おほほほっ!」


やはり、この二人は怖い…

‥と、王子は改めて、思った。


マリアは、姫の膝に抱かれて

既に、眠りについていた。

安らかな眠りだ。

スヤスヤと寝息が聞こえる。


こうして、皆、安らな眠りを確約されたのだ。

魔物に怯える事も、隣国の侵略に怯える事も

もう、なくなったのだ。


めでたし…めでたし…



おわり



「ちょーと、待ったーーーっ!」


「ええ、いきなり、何でしょう?

お話は、もう、終わりましたけど…

やっと、今、書き終えて…お茶を頂いて…

のんびりしていたところなんですけどぉ…


「のんびり!…って、なんですか!

肝心なところを、書き忘れてませんですかっ!」


「えーと、そんなところ、ありましたかね?

‥って、言うか…あなたは、誰なんですか?

どなたでしょう?」


「はあっ!

存在自体もお忘れと!

酷すぎます!

令嬢ですよ!

ロメヲ王子の許嫁の公爵家令嬢のシレーネですよ!」


「シレネーッ!」


「知らねー!みたいな言い方をしないで下さい!

失礼ですよ!

そもそも、あなたが、私を登場させたのですよ!

それならそうと…

何かしら、私の出演場面の終わり方が、あっても

よろしかったのでは、ないですか?


キーッ!…と、ヒステリックに逆上して

でも、最後は諦める…とかぁ…

何か、あったはずですよ!

和平が締結して、いきなり結婚の祝賀パレードって

おかしいでしょ!

その間に私が、嫉妬する場面とか、

両親に諦めるよう、説得される場面とか

展開としても、絶対に必要だったはずです。

そうすれば、物語にも、厚みがでたのですよ!

もう、なんか、ペラペラじゃないですか!

内容が、薄過ぎます。

なぜ、そうなってしまったのですか?」


「ハア…すいません。

つい、うっかりと言うヤツです。

ラスト、えらい盛り上がっちゃって

筆がサラサラ進んでしまって

勢いで書いてたら、終わってました。」


「ダメでしょ!

そんな、行き当たりばったりな書き方。

ちゃんと、緻密に計算し尽くして

ここで、こんな場面を入れてと

細部まで、こだわらないと…ですよ!


折角、読んでくださってた読者様にも失礼ですよ!

違和感しかないじゃないですか!


皆さん思ってますよ!

あれ、令嬢どうした?最後…出てこんなぁ?

みたいな…


私も、待っておりましたのよ!

いつだ?いつだ?ここか?あっ、まだか?

みたいな…

そしたら、いつの間にか、終わってましたよっ!


どうなってんの?

これ書いてる作者…大丈夫?ヤベェやつ!

なんて、思ってしまいましてよ。」


「いや、別に、普通の人間ですよ!

ただ…」


「ただ、なんですの?」


「ちょっと…ちょっとだけ…面倒くさくなりました。

もう、いいかな、そこ、描かなくてもいいかな!

‥って、思ってしまいましたっ!

すいませーーん!」


「最低ーーーっ!

もーーっ!あなたみたいに、そんな不誠実な人は

小説なんて、書かない方がいいですよ!」


「す、すいません!

以後、気をつけますので、お許し下さい!

お嬢様!」


「あら、何?

急に、下手に出て…

ご機嫌取りでも、するおつもりですか?

その手には、乗りませんわよ!」


「いえ、そのような事ではなくて…

まあ、次回の作品は

令嬢系で、行こうかなぁ…なんて…

思ってたものですから…」


「ええっ!本当ですの!

いや!待って…またまた、そうやって

ご機嫌を取ろうとしてらっしゃるのでしょう?

ミエミエですよ!

でも、まぁ、悪くは、ないですわね!

どうしてもと、おっしゃるのなら

出演してあげても、よろしくってよ!

何なら、悪役令嬢でも…


私、今回、本当に出番が少なかったですものね!

魔物達は、大活躍でしたでしょ!

それ以下でしたよ!

モブキャラにさへ、なり得てなかった。


お願いしますよ!

次回は、もう、少し、頑張らせて下さい!」


「あの〜…」


「なんですの?」


「部長さんじゃ…ないですよね?」


「はあっ!何を、おっしゃってるの!

意味がわからない!」


「いえ!そのぅ…いざなぎ高校園芸部シリーズの

部長さんじゃないですか?

部長の冬本千晴さんじゃないですか?」


「しっ、知りません!

そのような方!見た事も、聞いた事もありません!

言い掛かりです!」


「本当ですか!」


「本当ですっ!」


「あの人、都合が悪いと平気で嘘、つくからなぁ…」


「えっ!私は…嘘などっ!

あっ、いや…知りませんっ!

あっ!そうだ!私、用事を思い出しました。

今日はこれで失礼致します。

お琴の習い事がありますので…

では、ご機嫌よう!」


「あっ、ああ、はい…

失礼します!

……………

お琴って、何だぁ⁈

やっぱり部長さんだよなぁ…」


「違いますっ!」


「あっ!まだ、いらっしゃいましたか?」


「ええ…ちょっと、スマホを忘れて…

あっ、ありました。

では、本当に、失礼します。

次回作、よろしく…ですよ!

では、また!」


「はい…わかりました。

………………

最後のニコッ!…の.笑顔…

ゾッ!‥と、するくらい可愛いかったなぁ。

あれ、やっばり、部長さんでしょ!

だって、スマホってねえ!」


「違いますっ‼︎」


「わあっ!」


おわり

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