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第14話 そしてそれから。(最終話)
僕たちの結婚式は当初の予定通り、翌年の6月に執り行われた。
それまでの公務は、フランの体調が思わしくなく、僕だけが出ていたので、招待状が出されてもなお、僕らの不仲説の噂は消えなかった。
母が用意してくれていたフランのためのウェディングドレスは、残念ながら着ることができなかった。サイズを調整してアレクの結婚式でアリーチェが着ることになった。急遽つくられたのはお腹を締め付けない胸の下に切り替えのある楽そうなドレス。
僕に手を取られて大きなお腹をしたフランがバルコニーに立つと、歓声が上がる。
大事そうにお腹をささえるフランの姿に集まった諸侯も国民も納得してくれたようだ。
「ああ、なーんだ、お子様ができて、フランソワーズ様はしばらく公務を休まれていたんだね?」
「あの二人が婚約解消したなんて、やっぱりデマだったんだねえ」
「不仲なんて、おかしいと思ってたのよ」
そんな噂が広がったのはあっと言う間だった。
みんなよく考えて?時期も期間もそれじゃ合わないでしょ?そう思ったがそのままにしておいた。
噂が「殿下のお子は男の子か、女の子か?」に変わったあたりで、フランは元気な男の子を産んだ。諸侯の間でベビーブームが起こったのは間もなくのことだ。




