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目覚め
自分が保存される感覚
汽笛が鳴るのが聞こえてきた
長いトンネルを抜けた合図
窓の外は真っ白な雪と
丸裸の木々の世界
綺麗だと思いながら
寂しさも感じている
生まれ変わったんだ
目を閉じた少し先で
生まれ変わったんだ
もうすぐ駅に着きそうだ
同い年くらいの乗客が
僕にこんにちはと声をかけてきた
よく見れば車内は賑やかで
たくさんの人が乗っていた
写真の中で見た顔を
思い出せずにもどかしい
生まれ変わったんだ
目を閉じた少し先で
生まれ変わったんだ
途切れながらも続いてる
名前をよんだ何度もよんだ
自分の名前を繰り返しよんだ
生まれ変わったんだ
目を閉じた少し先で
生まれ変わったんだ
乗客たちに別れを告げた
昨日の自分は今日の自分とは違う存在になる。




