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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
個性と集団と私と
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痛み

GAIN AMVさんのツイートを参考に書かせていただきました。

将来なんてどうでもいいと

思った僕はとっくに死んだ

ナイフ代わりの筆を握って

キャンバスに血を撒き散らした


殺したい奴を何度も殺した

頭の中で何度も殺した

死んでからも傷つけた


血を吐くくらいの声を出して

恨み辛みを撒き散らした

僕らは生まれる場所を選べない

せめてとばかり存在を叫んだ




自分が望んだはずの夢を

知らない誰かが叶えていた

貴方だったら喜んだのにな

僕だったらどうしただろな


もういっそと世界を殺した

頭の中で何度も殺した

涙がわりに傷つけた


血を吐くくらいの声を出して

一瞬一瞬積み重ねた

絵本に劣る人生公演に

観客も無く今日にさよなら


僕はあの頃の続きを歩いているはずなのに

気づいたら誰もいない一人きりで

何者になりたかったかも今や分からずに

いや今の僕が何者かも思い出せない

心の奥底に溢れているのは

唇噛み締めて自分の無力さに

なす術もなく泣いた悔しさ

身体半分持ってかれるような

別れの痛みとその寂しさ

それでも抗ってきた日々と

覚えている限りの痛みこそが

僕自身だと考えるしかないのだ


血を吐くくらいの声を出して

浮かんだ言葉を吐き続けた

僕が何者か決めてくれないか

忘れられない思い出に聞いた

忘れられないほど

辛かったこと嫌だったこと恨んだこと

それらの痛みが今の僕を蝕んでいる

それらが僕だと見紛うほどに冒されている

どうか僕を見てはくれないか

どうか僕を探してくれないか

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