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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
4. 対話とは
34/48

匿名掲示板

匿名ならば言えること。

明かりが落ちた部屋で

パソコンの前に座っていた

冷却ファンが回る音と

タイピング音だけが響いていた


匿名の掲示板だからと

好き勝手に書き込んだ

顔の下に押し込められた

強気な言葉を並べてみた


心無い批判も来たけれど

痛くも痒くもなかった

名前がなければ僕は自由さ

いっそ誰でもなければ楽だったのにな


誰か誰かで居ようとするより

誰でもない方が自分らしかった

自分を何かに繋げるよりも

そのまま何にもない方がずっとよかったよ




世界は今日も変わらず回る

椅子に座った僕と一緒に

顔色一つ変えることもなく

僕は笑った僕は泣いた


ただ居場所が欲しかったんだ

打たれた文字が僕の一部さ

日毎に変わるIDに

アイデンティティを見出した


相手にされないもどかしさなんて

慣れっこだからあまり気にしない

他人との違いは名前じゃないさ

ただ僕が僕であるということさ


何か何かになろうとするより

何でもない方が自分でいられた

自分らしさを見つけるよりも

そのまま変わらず居られる方がずっといい

そこに自分が在るならば


僕が僕であろうとするより

僕が僕だと認めてやりたい

名前は何だと聞かれたならば

名前は無くても僕は僕だと答えたい

そこに自分がいるんだから

名前が無くとも僕がいること。

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