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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
2.僕らは自分の話ばかりをする。
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輪郭

自分の輪郭が曖昧になるとき自転車を漕ぎにいくんだ。

夜に一人で漕ぐ自転車

田舎道を無灯火で走る

危ないのは分かっているさ

でもどうせ車なんて来ない


夜の闇と一つになって

うん少し怖い気もするよ

でも不思議と心地いいんだ

僕が飲み込まれていくみたい


夢の中に溶けていく

自分の感覚が遠のいて

全てを受け入れられる

次の瞬間に僕は飛ばされた


世界が回る世界が回る

僕の身体が地に落ちる

救急車の音がする

現実に戻されて感じる痛み

嗚呼僕はまだ現実に生きてる




自分探しの旅は終わらない

僕とは一体何なんだろう

懲りずに僕は今日も漕ぐ

夜の中無灯火の自転車を


この前受けた痛みと傷は

また遠く薄れつつある

僕の存在は夜の闇に

また飲み込まれる溶ける


空気のように水のように

僕の形は自分じゃ見えない

僕の身体が僕のものだと

教えてくれるのは痛みだけ


世界が回る世界が回る

僕の身体が地に落ちる

救急車の音がする

現実に戻されて感じる痛み

嗚呼僕はまだ現実に生きてる




輪郭不透明僕の存在

この身体は果たして僕のか

疑問に思うと止まりはしない

だから僕は今夜もまた漕ぎに行く


自分を確かめるために


痛むところははっきり自覚できたというお話。

温もりでも良かったんだろうな。

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