この大陸のスキル事情はハムより不味い
パンパカパーン!
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嬉しさのあまりもう1話投稿しました。
よろしくお願いします。
食事の用意とはいっても昨日ついでに仕込んどいたオークジェネラルのモモ肉を使ったハムで簡単にサンドイッチを作るつもりだ。
オークジェネラルのモモ肉をだいたい300gに切り分けて、味がよく染み込むようにフォークでプスプス刺す。それからそれぞれを結界魔法で作ったジップ○ックの中に入れる。(これも宿で魔法の練習をした時に覚えた)
そんで砂糖を入れもみもみ…(先に砂糖をもみ込むと肉が縮みにくいはず)、その後塩と粗挽きにした胡椒を入れてまたもみもみ…。そこまでしたら放置。
もう半日以上経ってるから味も染み込んでるだろうから、寸胴にたっぷり水を入れ(この水はせっかくなんでピアが持ってきたヤツで)そこに投入。沸騰したら5分程で蓋をして火から外す。そのまま置いておいたら勝手に肉に火が通るからな。火を通しすぎたらパサつく。
その間にトマトソースを作る。
トマトはヘタをとって軽く湯がく。そうすると皮が剥きやすい。皮をむいたら、ざく切り?にする。種はそのまま食感なんて気にしない。玉ねぎとニンニクをみじん切りにする。
鍋に油とニンニクを入れて炒め色がついたら、玉ねぎを入れ透明になるまで炒める。
そんでトマトを投入して塩と胡椒、砂糖と白ワインを入れるんだけど、あとなんかのハーブを入れるんだよな?試しにさっき採った緑の苔を使ってみようかな。鑑定さんが言ってたんだ変な味にはならないだろう。少し生活魔法の【ドライ】で乾燥させ鍋に入れる。
それから煮詰めて20分ぐらいかな、味をみるとちょっと物足りないので砂糖をもう少々入れて味を整えた。
酸っぱ固いパンをピアの分はピアの顔程あるデカイのそのままを横切りにして、俺のは極々うす~く、ソックスのはそれを更に両前足で持てるぐらいにカットした。
そのパンにスライスしたハム(ピアのはまるまま一つ分だ)を乗せ、トマトソース、レタスがないから千切りキャベツを挟んで出来上がり。同時進行して作ったオニオンスープをつける。
と、こんな風に料理をしながら、ソックスと話しをしていた。さりげなく防音結界したけどポニーにはばれていて睨まれたけど今は無視だ。
「なぁ、ピアに火魔法が使えること言わない方がいいのか?」
飴を舐めて少しは復活したソックスがそれでも躊躇いがちに念話を送ってきた。
『……ピアの旦那に言う前に、この大陸でスキルや鑑定がどんな扱いになっているか聞いて欲しかったんス。その上で話すかどうかケンに決めて欲しいっス』
そう言ってまず話し出したのが、そもそもこの大陸は他の大陸とほとんど交流、交易がなく細々とこれから向かっているジュポン国が行っているのみ。しょっぱなから衝撃の事実。
あ、でも他の大陸は飯マズじゃない可能性があるのか?
違うことを考えてたのがバレて、睨んできた。かわいい。
で、この大陸は勇者召喚で助けられた過去があってか、勇者(人族)至上、人族主義が根強い。
特に勇者召喚をした地ということでアールスト王国がひどい。
だから種族的に鑑定スキルを得やすいエルフやドワーフたちは警戒して、スキルのことに口を閉ざした。もし人族にバレてしまえばどんな目に合うかわからない。
勇者召喚から三千年以上経った今ではこの大陸の人族は他の種族のことを見目以外はほとんどわからなくなっていた。いや、知らなくてもどうでもいいと思ってるんだろうな。
結果的にダンジョンからの鑑定水晶3つがこの大陸唯一の鑑定手段になった。
そうなるとあんなにあやふやでも自分の能力を確認できるのは王族や高位貴族の極一部か、突発的に魔法が使えるようになった者のみ。(第二王子のハーレムの聖女がこの突発的なヤツだな)
これ本当に俺が迂闊に使ったら面倒な事になるな。
「ソックスが言いたい事はわかった。人族にはほとんどスキルの存在事態がキチンと把握されてないんだな?だから魔法や他のスキルをいろんな人が使える事もわかってないと。で、他の種族は特にエルフとかドワーフの魔法と相性がいい種族が敢えて教えてない。理由は、わかれば自分たちがもっとこき使われたり、虐げられるから。それを俺が安易に鑑定して人に教えて起こる弊害を危惧してるんだな」
『大体あってるっス』
「でもさ疑問なんだけど、人族より他の種族の方が能力ありそうなのに何で人族の方が有利な感じになってんだ?」
『それは簡単に言えば数の問題っスね。人族は産まれやすいのに、他の種族は産まれ難い、特に今も話題に出てるエルフやドワーフといった魔法と相性がいい種族は産まれ難いっス。その理由はわかってないんスけど、エルフなんて絶滅の危機だし、ドワーフも国を保てる程の数はいないんスよ』
おおぅ、異世界あるあるだな。
「でもそんな状況であのドワーフのおじさん、よく初対面のしかも人族の俺に自分のスキル使ったよな」
『それは…、よっぽどピアの旦那が信用して、信頼されてるんスよ』
まぁ、そういうことだよな。なら俺はそんなピアを信じよう。
「大体事情はわかった。で、俺の結論だけど…」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「うっめ~~!このハム?やわらけぇし、赤いのはおもしれぇ味だし、葉っぱが挟まってんのに美味っ!」
相変わらず語彙力のないピア。褒められてるようには思えん。
ソックスと話し合ってからすぐ、
グギュ~~~~~~~
という地響きの様なピアの腹の音が聞こえたので、早速食べることに。
カトラリーなんかはすでに用意されていて、何気に気のきく男なんだろうか?がさつなのに。
食べる量もそしてあり得ない。ピアの顔ほどあるパンに300gあるハムやら挟んだサンドイッチ?を念の為3つ用意したんだが…。
「おい、無理に食べることないんだぞ?俺の時間停止のマジックバッグに入れとけば持つんだから」
「?腹八分目ぐらいだけど」
とケロッと仰った。そうですか…。
食べて少し、腹も落ち着いた頃本来なら出発するところ俺はドワーフのおじさんのところで買ったロマンスグレーの紳士にだしてもらったのと同じお茶を入れて、ピアに勧めた。
俺はピアにスキルの事を教えると決めたんだ。
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