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始まり

初投稿です。

「おかしいよね。」

「うん、おかしい。」


昼下がりの午後、私たちはいつもの様に家の庭でお茶をしながら話をしていた。


「アベリアお姉さま、最近全然フローラのお姉さまの話をしないのよ。」

「やっぱりアリーのお姉さまも?私のフロミスお姉さまもしないの。」

2人ともクリームのたっぷり乗ったココアを飲みながらため息交じりに言う。


「前はあんなに仲良くどこに行くのも一緒だったのに。」

「私たちとも一緒になって4人で遊んでいたのに。」

「もう3か月も会ってないわ。」

アリーは腕を組んで、目をつむり考え込む動作をする。フローラは、ずずずっとココアをすすり心のもやもやを表す。


「それにアベリアお姉さま。大好きな呪術もしなくなっちゃたのよ。」

「フロミスお姉さまもお花のお手入れしなくなって部屋にこもってばかりなのよ。」

2人は一瞬沈黙する。


「これは何かあったわね。」

フローラはカップを置いて言う。

「何か?」

アリーは目を開け聞く。

「そうよ。どう考えても何か理由があるに違いないわ。」

フローラは前のめりになってアリーに放つ。

「てことは。」

アリーも前のめりになりフローラと顔を見合わせる。2人は同時にうなずきしゃべる。

「「私たちの出番ね。」」


2人はこれまでもいろいろなことを共に成し遂げてきた。フローラの家の宝物が無くなった時、町の強盗事件。他にも親の喧嘩、家のメイド同士の諍いの仲裁に入るなど色々なトラブルに首を突っ込んできていたのだ。そんな2人だ。今回のことにも当然首を突っ込む。


こうして妹2人による調査が始まった。


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