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キャメル


アリーの調査:アリーの姉アべリアについて

メイド1「アベリアお嬢様の最近のご様子ですか?そうですね。ため息を何度もついていらっしゃるのを見かけました。」

メイド2「あの、実は泣かれているのを…はい。お伝えするか迷ったのですが……。」

従者1「そうですね。最近はお1人でお出かけになっていることが多いですね。」

従者2「お出かけになる回数が以前よりも減ったと思います。」

母「何だかあまり自分のことを話してくれなくなっちゃった気がするわ。学校での様子とか知りたいのに。」

父「食事の量が減った気がする。ダイエットだろうか…。」



フローラの調査:フローラの姉フロミスについて

メイド1「フロミス様ですか…?ごめんなさい。あまりわからないです。」

メイド2「ベッドで寝ていることが増加しました。」

従者1「実は…奥様には報告しているのですが学校に行かれるのを渋ることが増えております。」

従者2「学校への通学以外に出ることがなくなりました。」

母「あなたも気づいた?何だか高等部に行き始めてからおかしいのよ。何かあったのか聞いても何も話してくれないのよね。」

父「え。何かあったのかフロミスに。」


さっそく次の日の午後、2人は再びアリー家の庭のガゼボに集まっていた。

「家での調査はこんなものだったわ。私たち気がつくのが少し遅かったのかもしれないわね。」

アリーはメモ帳をぱたんと閉じ、深刻そうな顔をする。

「ええ。でもあまり実のある内容はなかったわね。メイド1と父は頭の中で抹殺したわ。」

フローラは腕と足を組み、わかりやすく大きい青筋を作る。これだけの調査では何もわかりそうもなかった。


「あ。忘れていた。弟のキャメルに聞いていなかったわ。」

アリーは口に手を置き、目を開く。

「今呼んでくるわ。」

さっと立ち上がり、フローラを残し、走って屋敷に戻る。


「キャメル!キャメル!どこにいるの?」

大きな声で弟の名を呼びアリーは階段を上る。

「何ですか。アリーお姉さま。」

気怠そうに部屋からキャメルが出てくる。

「ちょっと聞きたいことがあるから庭まで一緒に来てくれないかしら。」

「ええー。まあ良いですけれど…。」

嫌そうな顔をしつつも、了承をしてくれる。

「じゃあ急いで。フローラが待っているの。」

手招きをしつつ、階段に足を掛ける。

「はいはい。」

キャメルも頭をかきながら、駆け足で後を追う。


「お待たせ。フローラ。キャメル呼んできたわよ。」

庭のパラソルの下で紅茶を飲みながら待っていたフローラのもとへ駆け寄る。

「大丈夫よ。キャメル。久しぶり。」

「お久しぶりです。フローラ嬢。」

キャメルは礼儀ただしく礼をすると、開いている席に腰を掛け座る。

「で、聞きたいこととは何ですか?」

気怠そうに片腕をテーブルに置き、拳に顔を乗せる。

「大事な話よ。真面目に聞きなさい。」

アリーは弟を叱る。

「実はあなたのお姉さまアベリア様と私の姉フロミスのことなのですか。最近様子がおかしいのです。何か知りませんか。」

フローラは、そんな姉弟の諍いを意に介さず単刀直入にキャメルに聞く。

「アベリアお姉さまとフロミス様のことですか。」

「ええ。」

「それなら恐らくですが思い当たることがあります。」


「「はっ。」」


2人は一斉にキャメルの顔を見る。

「怖いですよ。」

2人に怖い顔で見つめられたキャメルは引きつった顔をする。

「教えてください。」

フローラは食い気味に尋ねる。アリーも横でうんうんと同意しつつキャメルに教えなさいと目で圧を送る。

「えっと。わかりましたから。」

キャメルはそんな2人に圧倒されつつ話始める。

「そうですね。僕の推測になるのですが……。始まりは3か月ほど前に会ったパーティーだと思われます。パーティーには、僕たち家族そしてフローラ様のご家族が参加するごく小さなものでしたがそこにフロミス様の婚約者ジーク様が来ましたよね。そのジーク様が原因だと思われます。」

おとなしく聞いていた2人は、そこで会話をぶった切る。

「あの人のせい?」

「どういうことですか!」

「落ち着いて聞いてください。」

キャメルは2人を落ち着かせ、話を再開する。

「ジーク様は先ほども言った通り、フロミス様の婚約者です。しかしあろうことか、あの日初めて会った僕たちのアベリアお姉さまに好意を抱いたようなのですよ。」


「「はあああああああ?」」


息をのんで聞いていた2人の絶叫が庭に響き渡った。


読んでいただきありがとうございます。励みになります!

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