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男は喰われてしまった・・・  作者: 日比灯妃
2章〜彼でもなく、彼女でもなく〜
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少年とコーンポタージュ

 ピッ…、ピッ…、ピピピピピピピピ。

荒い電子音が鳴り響く。何年も使われてそうなデジタル目覚まし時計から発せられた音。


a.m.7:16


 陶器のカップに入ったさらさらのインスタントコンポタージュを啜る。唇は淡いクリームイエローに覆われ、上唇から下唇へとコーンポタージュが滴り落ちる。

少年は舌なめずりで唇に付着したものを回収した。

「粉っぽいし、水っぽいし、まじぃな。コレ。」

少年はスプーンを乱暴に陶器のカップの戻した。

 少年の目は机の上に広げたノートに向いていた。その目つきはただ文字を追うだけのものではなかった。何かを考えながら書かれた文章を読んでいた。

「さて、そろそろか。」

 少年はノートを畳み、半分以上残ったコーンポタージュの入ったカップを後ろのシンクへ持っていった。中身を捨て、置いた。

少年はクリームイエローが広がるシンクの底を一目もせず、ダイニングを出た。少年はそのまま階段へ向かい、二階へと上る。

階段を上る少年の脇に挟まれたノートの題は『monster ネタノート』。


階段を上った先にある部屋に少年は入っていく。窓から微かな光が差し込むその部屋。少年の自室のようだ。

中から青白い光が発しだした。それは、起動されたパソコンの光だった。

少年はパソコンの前の椅子にかけると、

「さて、続けよう。僕の物語(ストーリー)を。」


少年の家の表札は「作舎(つくりや)」。

少年の名前、であろうか。

久しぶりの投稿となりました。

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