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男は喰われてしまった・・・  作者: 日比灯妃
序章〜始まりは喰われてから〜
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記憶なき記憶 No.2

 「えっと…ここは?」


 女の声。


 女は今、仰向けになっている。


 「えぇ、実験室…とでも言っておきましょうか」


 白衣を着ているメガネをかけた男が答えた。


 「なぜ、わたしはこんなところに?」


 疑問をぶつけた。


 「実験台として動いてもらうからですよ。拒否権なんてありません。」


 メガネの男は少し強めの口調で答えた。


 「そう…ですか。」


 小さく。


 「では、これを打ちますね。」


 白衣の男が持っているのは注射器。


 メガネの男は慣れた手付きで女の腕に針の先端を当て、


 ブスッ!


 注射を打たれた瞬間、女の脳裏に男性の顔だろうか。誰かの顔が写ったような気がした。


 「頑張ってくださいよ。」


 

閑話。No.2です。

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